第6回 IBM オートノミック・コンピューティング テクノロジー・センターを訪問

オートノミック・コンピューティングをベースに
オンデマンド・オペレーティング環境へ

志賀氏、佐藤氏の写真
志賀氏、佐藤氏

第6回目となる今回は、2005年7月に設立されたオートノミック・コンピューティング テクノロジー・センター (以下ACTC) (*1) を訪ね、オートノミック・コンピューティング (*2) の研究開発に携わっているオートノミック・コンピューティング テクノロジー・センター担当 佐藤さん、High Perfomance On Demand (以下HiPODS) ソリューションズ - AP担当 志賀さんに、オートノミック・コンピューティングやその取り組みについてお話を伺いました。

オートノミック・コンピューティングは今後の本格的な導入が予測されている新分野となりますが、NI+Cはオートノミック・コンピューティングのビジネス・パートナー(*3) になっています。そして、新たなソリューションを作り上げるべくオートノミック技術の研究を開始しています。

オートノミック・コンピューティングの概念

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佐藤氏

システム自身が管理をする

ITリソースの低価格によりシステムは増大、拡散しています。この影響として、システムは複雑化し、管理コストは増加の一途を辿っています。人手によるシステム管理が難しくなる中、システム自身が自らを管理するオートノミック・コンピューティングの仕組みが注目されてきました。

オートノミック・コンピューティングがもたらす効果

  • 自己構成
  • 自己修復
  • 自己防御
  • 自己最適化

オートノミック・コンピューティングを構成するこれら4つの要素がシステムの「適応性」「可用性」「安全性」「稼働率と安定性」を向上させると考えています。

そして、オートノミック・コンピューティングがもたらす価値として以下の3つの効果が挙げられます。

  • 投資対効果の向上
  • 回復力とサービス品質の向上
  • ビジネス・アジリティの向上

活動の歴史とその成果

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標準化への取り組み

IBMは2001年に業界で初めてオートノミック・コンピューティングを提唱してから実に様々な活動を行ってきました。

  • アーキテクチャーに関するブループリント
  • 標準化団体への新仕様の提出
  • 各種製品への適用、など

標準化への取り組みは非常に重要な意味を持っています。オープンスタンダードに準拠した標準仕様を確立し、これらをベースにした共通コンポーネントの開発、製品への組み込みを実施することで世の中にある多種多様なハードウェア、ソフトウェアの連携が可能になるのです。多くの企業との協業もこうした取り組みの一つとなります。

ACTC設立

2005年7月、日本におけるオートノミック・コンピューティングの活動拠点として大和ソフトウェア開発研究所にオートノミック・コンピューティング テクノロジー・センター(ACTC) を発足しました。

  • オートノミック・コンピューティングの研究開発
  • お客様やビジネス・パートナーへの支援
  • 標準化の推進
  • 教育機関への支援

以上のような活動とともに、幅広い分野での実用化に向けた本格的な展開を行っていきます。

コラム: ソフトウェアエンジニアの夢

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佐藤氏



全体的なサポート

オートノミック・コンピューティングに関する日本の活動は世界的に見ても先進的であり、市場の取り組みも積極的です。こうした業界全体の取り組み、ACTCの設立、そして多くの企業との協業が更なる成果につながると考えています。自社製品、他社製品を超えた全体的なサポートがオートノミック・コンピューティングには不可欠なのです。

一歩一歩確実な前進

コンピュータが自律して動くということは、ソフトウェア開発に従事しているエンジニアの夢でもあります。究極のゴールまでの道筋はようやく見えてきました。ゴールを見据えながら何をすれば良いのかを考え、一歩一歩着実な前進が重要だといえます。

オンデマンド・オペレーティング環境へ

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志賀氏

ACTCの研究成果を活かす

HiPODSチームの活動は、IT環境をいかにオンデマンドな環境で変化させるかという所にフォーカスし、2000年から続けられています。新設されたACTCとは技術面での協力を行い、先進的なお客様との協業を通して、オンデマンド・オペレーティング環境を実現するソリューションを開発、展開しています。

HiPODSチームが提供するソリューションである、インフラの構成や変更管理を自動化する「プロビジョニング」、サービスレベルを自律的に管理する「オーケストレーション」、また、IT基盤をSOA化しITプロセスの統合、自動化を実現する「オンデマンド・サービス・デリバリー・ソリューション」を支える重要な技術として、オートノミック・コンピューティングは位置付けられています。

これまでは環境の変化に対して手作業で対応していましたが、コンピュータによる自動化を実施することで効率的な運用管理が可能となります。オンデマンド・オペレーティング環境へのステップとして、オートノミック・コンピューティングは欠くことはできない技術なのです。

コラム: 今後の展開

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志賀氏

共通の認識

これから本格化する新しい分野で活動できていることが、とてもエキサイティングだと感じています。そうした中、お客様との会話で「課題」や「問題」について共通の認識を持ってお話できている事は、早い時期からこうした取り組みに参加している経験が活きているからだと思っています。

最適なソリューションの提供

今後はオートノミック・コンピューティングの浸透とともに、段階的なソリューションが展開されることになると思います。お客様と一緒になった積極的な取り組みの中で、その時点で最適なソリューションを提供することが重要であると考えています。

*1 オートノミック・コンピューティング テクノロジー・センター(ACTC):
    http://www-6.ibm.com/jp/autonomic/actc.shtml

*2 オートノミック・コンピューティング: http://www-6.ibm.com/jp/autonomic/

*3 オートノミック・コンピューティング ビジネスパートナー:
    http://www-6.ibm.com/jp/press/2004/12061.html

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