Technical Blog テクニカルブログ
  1. HOME
  2. テクニカルブログ
  3. BIツールで予実管理もまとめて参照する方法あります!-Cognos AnalyticsとIPA連携-

BIツールで予実管理もまとめて参照する方法あります!-Cognos AnalyticsとIPA連携-

投稿者:ビッグデータ編集者

BIツールで予実管理もまとめて参照する方法あります!-Cognos AnalyticsとIPA連携-

複数の分析ツールを導入している場合、ツールの切り替えを面倒に思うことありませんか?

今日はIBM Cognos AnalyticsのデータソースにIBM Planning Analytics(IPA)のCubeを使用することで、IPAの予実管理の結果もCognos Analyticsから一元的に参照できる方法をご案内します。

■ 使用するSW

・ IBM Cognos Analytics:IBMの提供するBIツールです。詳細な製品説明は下記紹介ページを参照ください。

  ※ IBM Cognos Analyticsの製品紹介はこちら

・ IBM Planning Analytics:IBMの提供するPlanningツールです。(旧名称 IBM Cognos TM1)同様に詳細な製品説明は下記紹介ページを参照ください。

  ※ IBM Planning Analyticsの製品紹介はこちら

■ 前提

IPAのクライアントソフトのインストール先が IBM Cognos Analytics のインストール先のコンピューターと同じであることが前提です。

■ 手順

① Cognos Analyticsのデータソースを作成

①-1. Cognos Administratorからデータソース作成ウィザードを起動する。

0.JPG

①-2. データソースのタイプは「IBM Planning Analytics」を選択する。

WS000000.JPG

①-3. RDBなどの通常のデータソース接続と同様に設定し「動的クエリー・モード」の接続が「成功」となることを確認する。

WS000001.JPG

WS000002.JPG

② パッケージを作成

②-1. 続けて「パッケージを作成」にチェックを入れて「OK」をクリックする。

WS000003.JPG

②-2. パッケージに含めるオブジェクトを選択しパッケージを作成する。

※ 必ず「動的クエリー・モードの使用」にチェックを入れる。

WS000004.JPG

③ Cognos Analyticsでの実行イメージ

③-1. 作成したパッケージを使用するとIPAで行った予実管理の結果をCognos Analyticsから参照できる。

ちなみにこのグラフからはスペインの販売実績が多いことが読み取れます。

WS000008.JPG

※ 補足:IPAのCube側で設定が必要な場合。

Cognos Analyticsでパッケージを開いた際に下記のメッセージが出力される場合、

WS000006.JPG

IPAのCube側で「数値ディメンションの定義」が不足していることが原因なので、下記のように「数値ディメンションの定義」の設定を実施することでエラーの回避が可能。

WS000007.JPG

以上

※ 本手順は下記の IBM Knowledge Center を参照しました。

  IBM Cognos Analytics マニュアル

■ まとめ

このように簡単な設定でIPAのCubeデータをCognos Analyticsのデータソースとして使用できることをご覧頂けたと思います。

これにより面倒なツールの切り替えなしでCognos AnalyticsからIPAの販売実績を参照できるようになりました。どちらのツールをお持ちのお客様はもちろん、一方のツールのみをお使いのお客様もこの機会にツールの連携による価値をご検討頂ければ幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

ページのトップへ