本記事は、SoftLayerの AdventCalener2015 としての記事になります。

みなさんSoftLayerをご利用いただいている中で、よく使われる物の一つがカスタマーポータルだと思います。

そして、カスタマーポータルには「え、こんなことが出来たの?」という機能が結構あったりします。
その中でも、あることは知っているけど使ったことがない、ということが多そうな機能に絞って
利用方法について説明したいと思います。

NetworkメニューのTools

NWT

Networkメニューの中にToolsという項目がありますが、ご利用されたことはありますか?
このツールを利用することで、関連システムのネットワーク疎通や名前解決関連調査が簡単に実施可能です。

1. Ping確認

Publicネットワーク、Privateネットワークに存在するIPに対し、Ping応答確認を行うことが出来ます。

2. TraceRoute確認   

Publicネットワーク、Privateネットワークに存在するIPに対し、TraceRouteの確認を行うことが出来ます。

上記Ping、TraceRouteは、共にSoftLayerネットワーク上で実行されているようです。

3. TraceRoute確認   

Publicネットワーク、PrivateネットワークへのTraceRouteを実行できます。

4. NSLookup

サーバの名前解決ができるか確認できます。

5. Who is

ドメインの登録情報が確認できる…はずですがちゃんとした結果が表示されたことがありません。
どういう条件で表示されるのでしょう?

6. DNS Check

サブトメイン.ドメイン名形式で入力し、どのDNSから応答が得られたかを表示します。

1,2,3,6については、SoftLayerだけでなくSoftLayer以外の外部サービスであっても情報を確認できました。
SoftLayer環境のシステムが外部システムと連携している場合、サーバにログインせずに疎通状態などが
確認できるので便利ですね。

カスタマーポータルでオーダーできない項目について

SoftLayer環境では、サーバやストレージ、ネットワークに関する機能を基本的にポータル上でオーダー可能です。
しかし、一部のオプションについてはカスタマーポータルからオーダーすることが出来ません。

カスタマーポータルでオーダー画面/項目が準備されていないオプション

下記のオプションをチケットで依頼した実績があります。

・Public/Private VLANの追加
・追加で必要なR1 Soft Backup Agentライセンス(当初購入ライセンス数からの追加等)
・MSSQLServerのインストールパスを指定して購入
・CDNのベンダーコンソール提供の依頼
 ※ObjectStorageでCDNを利用する場合はベンダーコンソールは提供されません。

チケットでオーダーする際の流れ

 チケットでオプションをオーダーする場合は、下記のフローで手続きが進みます。

  a. ユーザーにて必要なオプションを購入したい旨を新規チケットで依頼する。
  b. SoftLayerサポートより、購入対象オプションの価格を提示される。
    購入する場合は、価格を承認するように依頼を受ける。
    ※VLANを追加する場合などは、数件のオーダーに必要な質問を受けます。
     回答した内容を元にセールス部門等でレビュー後提供可否が通知されます。
  c. ユーザーより、提示された価格を承認する旨を伝えます。
  d. オプションの購入を認め、アカウントに追加した旨の連絡を受けます。
  e. ユーザーにて、購入したオプションが対象箇所に表示されているか確認します。
    ※必ず確認してください。特にソフトウェアライセンスの場合
     意図したサーバに付与されていない可能性があります。

チケットでオーダーできるオプションは上記以外にも存在します。
そのようなオプションは、実際に確認して初めてオプションの存在を確認できることがほとんどです。
そのため、必要なオプションが表示されていない場合でもチケットで確認することが肝要です。

ObjectStorageへのアクセス権限について

SoftLayerのObjectStorageでは、コンテナごとにSoftLayerポータルユーザーの管理権限を付与することが可能です。
ユーザーごとにアクセス権限を制御する場合は、下記の手順で設定を行います。

a. ObjectStorageの各DCへアクセスします。
b. Manage Usersをクリックします。
  OST
c. 下図のユーザー管理画面がポップアップしますので、対象ユーザーのGrant Access項目に
  チェックし、Saveをクリックします。
OST_M

システムごとに利用するObjectStorageを分ける必要がある場合、システム管理ユーザーも分ける場合があると思います。
その際、アクセスする必要のないポータルユーザーに対して非表示とすることが出来るため、非常に便利です。

まとめ

今回は3つにまとめさせていただきました。
他に存在する機能も多数ございますので、また次の機会に説明したいと思います。