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Google Cloud Next’19速報 IBM Power Systems for Google Cloud の概要

投稿者:常田

Google Cloud Next’19速報 IBM Power Systems for Google Cloud の概要

IBMとGoogleの関係が深くなってきているのを感じるセッションがありましたのでご紹介します。まだ製品としては登場していませんがセッションでの発表がありました。

Whats is IBM Power System for Google Cloud

このサービスは、Google Cloud Platformの中でIBM Power Systemsを利用することが出来ます。オンプレミスとクラウドのハイブリッドを狙っているIBMとGoogle両方の思いが実ったのでしょうか。いずれにせよ、社内のシステムでIBM iを利用しているユーザはこれによりシステム全体をクラウドへLift&Shiftすることが出来ることになります。クラウドの世界ではデータの重力にシステムは惹きつけられると言われていますが同じようにIA系でないアーキテクチャを採用している場合クラウドに移行しづらいユーザもいるかと思います。

概要

利用にあたっては、マーケットプレイスからシステムを購入するタイプです(つまり現時点ではサードパーティ製品のような位置づけに見受けられます)。 説明では、IBMのハードウェアが置かれている模様です(てっきりGoogle社製PowerSystemが利用できるのかと思っていました)

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Power SystemsでとしてみるとLPAR単位で購入するイメージだと思われます(Power PODの写真からはハードウェアごとなのかもしれません)。論理構成としては、LPAR単位でGCP側のVPCにInterconnectで接続されます(Interconnect部分は利用者にとって見えるのかは不明です) 。

2019-04-15 20.18.28.png

VMの生成は、専用のコンソールで行うことが出来ます。

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このための専用の pcloud (gcloudに似せている)コマンドかコンソールで行うことが出来ます。 この際にVPC側のネットワークが Power Systems側のコンソールで確認でき、Private IP address で動作することがわかります。

2019-04-15 20.19.25.png

動作デモでは以下のような内容を動作させていました

  • 専用コンソール
  • VMに対してのWebコンソール
  • Webコンソールにログインしてpcloudコマンドでの動的なメモリの追加
  • GCPのネットワークを確認

まず最初はいくつかのリージョンで公開されるようです(東京は最初ではないよとのことでした)。プライスもまだ決まっていない感じでしたのでもう少し掛かりそうです。質問をした際に機能としては mksysbなども利用できると回答をもらいまいた。またVMのCPUは専有かシェアかを選択することが出来ていました。これは購入してているPOD上でのVM数に影響するのかなどまだまだ気になるところは多いです。

所感

もう一歩踏み込んでGCEのインスタンスとしてPower Systemが動いてくれると素晴らしかったのですがまだそこまでは出来ない模様です。現在の構成ではVPCに接続がされているのでInternet側にはVPCの機能を利用して接続ができそうです。Stackdriverなどの機能もやIAMなどは是非統合してほしい部分です。Power Systemsが利用できるとのことで(費用感)次第にはなりますが現行でIBM Power Systemsを利用しているユーザは、Lift&Shiftする材料になるのではないでしょうか。

IBM iやAIXを利用しておりGCPに興味がある企業の方は是非ご連絡ください。 

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