解決可能な課題
遠隔地レプリケーションには様々な課題が
- 高度な専門知識が必要:ミドルウェアを使用したレプリケーションが一般的だが、構築やチューニングに高度な専門性を必要とし実装が難しい。
- 人手による作業が必要:DBの更新ログを取得し、データ転送、リモートサイトのリソースへの書き込みといったステップを行ったのち、正常に稼働しエラーが出ていないかの確認とエラー発生時のリカバリーに労力がかかる。
- コスト面の課題:IBM iのジャーナル処理(DB更新ログ取得)を行う際、本番環境の処理能力に負荷がかかるため、災対環境のリソースに加え、本番環境にも追加リソースを用意する必要がある。
サービスのご紹介
NI+C Cloud Power 災対ストレージサービスとは
費用面や運用の複雑化からクラウド基盤のBCP対策を諦めていたお客様に、より安価に、より簡易にDR環境を実装できる災対ストレージサービスです。
リモートサイトでは災対ストレージに加え、クラウド基盤を必要な分だけリソース予約することができるため、通常運用時は本番用のサイトを、被災時には予約していたリモートサイトのクラウド基盤をご利用いただけます。
サービス概要
サービスメニュー | サービス内容 |
---|---|
リモートバックアップ | ローカルサイトで起きうるリスクに備え、バックアップイメージをリモートサイトに転送するサービスです。 |
ミラーソフト利用 | 本番環境とバックアップ環境間で、オブジェクトやデータベースの同期を取るソフトウェアをご提供いたします。 |
災対ストレージ 基本メニュー (DRS) |
従来の基本メニューに災対ストレージを付加した基本メニューです。 リモートサイトにはローカルサイトと同量のストレージのみを用意し、非同期レプリケーションを行うサービスです。 |
災対ストレージ 拡張メニュー (DRSE) |
災対ストレージ基本メニューに、リモートサイトのリソースの予約を行い、有事の際にリモートサイトでサービスを再開できます。 (年1回の事前切替訓練可) |
災対ストレージサービスは、可用性、事業継続性向上に寄与し、従来HAソフトウェアで実装していたレプリケーション機能をストレージの機能のみで実現するサービスです。
※当サービスは、NI+C Cloud Power 基本サービスご利用のお客様向けオプションサービスです。
導入によるメリット
3つのメリット
従来の弊社BCPサービスと比較して約2割から4割程度のコスト削減が可能です。
災害対策区画を常時保持する必要がなく、別で準備いただいていた災害対策区画やバージョンアップ等の維持費用が不要となります。
ソフトウェアでのレプリケーションと違い、同期対象の選定・設定、同期の遅延状況の確認などの運用業務から解放されます。
メニュー1: 災対ストレージ基本メニュー→ リモートサイトへのデータ退避が可能
ローカルサイトのストレージとリモートサイトのストレージ間でお客様アプリケーションを意識せずに非同期レプリケーションを行えます。有事の際、本番環境が復旧した後にストレージをコピーバックし、区画を復旧させます。
メニュー2: 災対ストレージ拡張メニュー→ リモートサイトでの業務継続も可能
ローカルサイトで障害が発生した際には、リモートサイト側で区画を起動します。ローカルサイトと同じ設定で起動する為、IPの変更などシステムの設定変更を必要に応じて実施します。