らでぃっしゅぼーや株式会社
「伴走サポート」でさまざまな課題をクリア ライバルに追いつき、追い越せるマーケティング基盤を稼働
「伴走サポート」でさまざまな課題をクリア
ライバルに追いつき、追い越せるマーケティング基盤を稼働
らでぃっしゅぼーや株式会社(以下、らでぃっしゅぼーや)は、日本情報通信株式会社の支援を受け、IBM Marketing Cloud およびIBM SPSSを導入した。同社独自のさまざまな課題をクリアして短期導入を実現。
顧客インサイト分析を最適なレコメンデーションにつなげる仕組みを構築した。
八百屋さんの販促システムとしてのIT
同社のマーケティング部門は、営業部門の一部として誕生した。業務の中心は既存顧客向けのチラシによる販促企画の立案で、そのためにMicrosoft Accessを長く活用してきた。しかしながら、企画から実行までには、多くの工数を割く必要があった。配送センターは全国6センター、配送
クルーは約300人。Accessで抽出した対象リストを配送曜日別、センター別、配送クルー別、配送順に分けて作成する必要があったためだ。また、この運用では顧客個人に対してピンポイントでプロモーションを打つことは現実的ではなく、顧客全員に同じおすすめの商品をプロモーションすることが限界だった。
本格的な顧客インサイト分析へ
複数のアナリティクス製品を検討。NI+Cが製品デモを実施したIBM SPSSを採用する方向性が固まった。その採用を検討する中、やはりNI+Cが同時にデモを行った、デジタル環境においてマーケティングの企画から実行までをトータルにサポートしてくれるプラットフォーム IBM Marketing Cloudをもう一つの課題解決に使えるのではないかと導入検討を始めた。分析側で抽出したレコメンド対象顧客情報をマーケティングオートメーションに引き渡せば、シームレスにアクションできるようになるという内容だ。
ライバルに勝てるITの使い手に
システムは、プロジェクト開始から3カ月後の10月にリリースを迎えた。最も緊張したのは初回のメール配信だったと言うが、トラブルなく配信を完了することができた。その後も順調。データという真実に基づいて、お客様ごとに「最適な商品・サービス」を、「最適なチャネル」で、「最適なタイミング」にアクションを打てる仕組みを手に入れた今、さらに次なる高度な取り組みに向けて構想を練っている。
<中略>
「我々は商品の品質をはじめ、生産者や配送クルーとの関係性、そして創業以来の『食への想い』については、業界ナンバーワンの自信があります。これからは、ITを使える八百屋さんとして、このシステムを中心に、デジタル面でも優位性を獲得できるよう努力していきます」と話してくれた。