
NTT PARAVITA株式会社
基盤移行のピンチをチャンスへ転換。伴走型ワークショップで見えた運用課題の「見える化」と、自走する組織への第一歩

システム基盤の移行は、単なる環境の移設にとどまらず、長年の運用課題を見直す絶好の機会でもある。基盤サービスの提供終了という急な転機を迫られたNTT PARAVITA株式会社(以下、NTT PARAVITA)が、社内リソース不足の壁を「一緒に考える」ワークショップでいかに乗り越え、現場の当事者意識を引き出しながら課題の「見える化」を実現したのか、その軌跡を辿る。
単なるシステム移行で終わらせない。「一緒に考える」ワークショップで運用課題を可視化し、自走する組織の土台を築く
法人向け睡眠改善サービスなどを通じ、人々の健康と豊かな暮らしをICTでサポートするNTT PARAVITA。同社はシステム基盤の提供終了という転機を迎え、早急なシステム移行を迫られていた。しかし、単なるシステムの引っ越しにとどまらず、長年の運用課題の解決も目指した結果、NTTインテグレーション株式会社(以下、NI+C)の「danect⁺課題解決ワークショップ」を採用する。社内リソースやノウハウが不足する中、いかにして課題を整理し、現場の当事者意識を引き出しながら具体的なアクションへとつなげたのか、取締役兼コーポレート部長の槇林 康雄氏、マーケティング部プロモーション/マーケティング責任者の新田 一樹氏に話を伺った。
システム基盤の提供終了。直面した「どこから手をつければよいか分からない」壁
NTT PARAVITAは、法人向け睡眠改善サービス「ねむりの応援団」を提供し、従業員の睡眠改善を通じた労働生産性の向上やストレスへの波及効果を目指す大きなビジョンを掲げている。さらに、調剤薬局向けの「ねむりの窓口」を提供しており、ICTを活用して人々が生涯自分らしく元気に暮らすためのサポートを行っている。
順調に事業を展開するNTT PARAVITAにとって大きな転機となったのが、システムの基盤として活用していたサービスの提供終了が決まったことである。これにより、早急に移行先を検討しなければならない状況に直面した。
しかし、同社が目指したのは単なる現状維持の移行ではなかった。「『移行だけやって終わり』にするのではなく、この機会にシステムの運用面における課題も併せて整理したいという思いも強くありました」と槇林氏は振り返る。一方で、それを社内だけで体系的に進めるための方法論やリソース、技術が不足しており、「どこから手をつければよいか分からない」という状態に陥っていた。
外部への「丸投げ」ではなく「一緒に考える」アプローチが自社にフィット
数ある選択肢の中から、NTT PARAVITAが新たなパートナーとしてNI+Cを選定し、「danect⁺課題解決ワークショップ」を採用した理由は大きく2つあった。
1つ目は、課題を「引き取って解決してもらう」のではなく、「一緒に考える」というアプローチだった点だ。外部に丸投げするのではなく、自分たちが主体的に関与しながら課題を整理していく進め方が、自社の状況にフィットしていると感じたという。
2つ目は、システムの技術的な観点だけでなく、運用や業務フローの視点も含めて幅広く議論できる体制を持っていた点である。「移行の技術支援だけであれば他の選択肢もありましたが、運用面の課題整理まで一緒に見ていただけるのは、NI+Cのdanect⁺課題解決ワークショップならではだと感じました」(槇林氏)

取締役兼コーポレート部長
槇林 康雄氏

マーケティング部プロモーション/マーケティング責任者
新田 一樹氏
本音を引き出す環境づくりと、最後まで伴走する真摯な姿勢
ワークショップ形式で進めることに対し、開始前は「会議を重ねるだけで、結局まとまらないのではないか」「参加者の意見がバラバラで収拾がつかなくなるのでは」といった懸念もあったという。
しかし、実際に始まってみると、課題の洗い出しから具体的なアクションに落とし込むまでのプロセスは丁寧に段階分けされており、限られた時間の中でも着実に議論が前進していく感覚を得られた。この成功を裏から支えたのが、NI+Cのファシリテーションやサポート体制だ。NTT PARAVITAはNI+Cに対する評価として、大きく3つの点を挙げている。
1つ目は、親身な環境づくりである。NI+C担当の土橋によるファシリテーションについて、「アイスブレイクをはじめ、最初はどうしても硬くなりがちなワークショップの場において、参加メンバーがリラックスして本音で発言しやすい雰囲気を作っていただき、非常に助かりました」と新田氏は語る。
2つ目は、技術力の高さだ。「ワークショップの進行における各種ツールの効果的な利用や、AIの活用など、スムーズかつ先進的なアプローチを目の当たりにし、NI+Cの専門性の高さを実感いたしました」と評価する。
そして3つ目は、アフターフォローの丁寧さである。時間内に完全に解決まで落とし込めず残ってしまった未解決の課題についても決して手放しにするのではなく、継続して丁寧なフォローアップを行っており、「最後まで伴走してくださる真摯な姿勢」に感銘を受けた。
こうした丁寧な進行とサポートにより、最も大きな収穫となったのが参加メンバーのマインドの変化である。「参加者それぞれが『自分たちで課題を出し、自分たちで整理した』という当事者意識を持てたことも、想定以上の収穫でした」と槇林氏は語る。外部から答えを提示されるのではなく、自分たちの言葉で課題が整理されていくプロセスは、その後の社内共有や推進においても非常にスムーズに進む土台になったと感じているという。
課題の「見える化」で現場のモヤモヤから脱却。システムと運用の両輪を整える
ワークショップを実施した結果、最大の効果として挙げられたのが、移行に向けた課題と運用面の課題が「見える化」されたことだ。
これまで現場レベルで何となく感じていた“モヤモヤ”が、ワークショップを通じて整理・言語化され、チーム全体で課題認識を共有できるようになった。それぞれの課題に対して具体的なアクションが紐づいたことで、「何から手をつければよいか分からない」という状態からの脱却という大きな前進を果たした。

今後の展望について、槇林氏は次のように見据えている。「今回のワークショップで整理されたアクションをもとに、まずはサービス移行を着実に進めることが直近の優先事項です。その上で、洗い出された運用面の課題についても一つひとつ改善を図り、システムと運用の両輪をしっかり整えることが今後のビジネス成長につながると考えています」。
直面した基盤提供終了というピンチをチャンスと捉え、伴走型支援をうまく活用しながら自らの手で課題を可視化したNTT PARAVITA。さらなる飛躍に向けた基盤作りは、確かな一歩を踏み出している。
お客様情報
名称:NTT PARAVITA株式会社
設立:2021年7月27日
代表者:代表取締役社長 岡本 卓
所在地:〒534-0024 大阪市都島区東野田町4丁目15番82号 NTT WEST i-CAMPUS B棟9F
NTT PARAVITA株式会社は、NTT西日本とパラマウントベッドの合弁会社として2021年に設立。「睡眠」を軸に両社の強みであるICTと医療・介護現場でのノウハウを掛け合わせ、未病早期発見や健康増進を目的とした多角的なヘルスケア事業を展開している。「すべての人々が生涯自分らしく元気に暮らすこと」をビジョンに掲げ、地域社会や企業の健康課題解決を力強くサポートしている。
