
北海道大学|学務システム再構築プロジェクト
北海道大学の「教育の高度化」というおもひをITでカタチに!
既存ベンダーの強みを活かし、150年の歴史と未来を繋ぐ学務システム再構築
1876年創基の札幌農学校を起源とする北海道大学様。「フロンティア精神」「国際性の涵養」「全人教育」「実学の重視」を基本理念に掲げ、札幌・函館キャンパスを中心に、幅広い教育研究を展開。持続可能な社会の実現に向け、先端研究や産学官連携にも取り組んでいます。
学生・教職員が日々利用する基幹システム「学務システム」の刷新にあたり、NTTインテグレーション株式会社(以下、NI+C)は大学向け教務システムパッケージ『DreamCampus』をベースに再構築を担当しました。現行システムを熟知した現行ベンダーとしての強みを活かし、履修・成績・証明書発行といった大学運営の根幹を止めることなく、学修ポートフォリオやアンケート機能の強化など、中期目標・中期計画に沿った機能拡張を実現。長期的に安心して使い続けられる学務システム基盤の構築を進めています。
【導入背景】
大学運営の根幹を担う学務システムに、
“次の5年”への備えを
北海道大学様では、学務領域における業務効率化および教育・学修支援の高度化を目的に、既存の学務システムの刷新が求められていました。
特に、同大学の中期目標・中期計画において、全学的な学修ポートフォリオシステムの構築やアンケート機能の強化が掲げられており、学生・教職員が利用する学務サービスの利便性向上と、事務業務のDX推進が重要なテーマとなっていました。
また、学務システムは大学運営の基幹システムであり、履修登録、成績管理、証明書発行、シラバス管理、出欠管理など、多岐にわたる業務を支えています。そのため、長期にわたり安定稼働できるシステム基盤の整備と、大学の教育方針や業務運用に合わせた継続的な改善が必要とされていました。
これらの課題により、既存システムの機能拡張や運用改善だけでなく、将来の利用拡大や制度変更にも対応できる柔軟性・拡張性を備えた新たな学務システム環境の構築が求められていました。
■ 主な課題
-
- 学修ポートフォリオシステムの全学的な構築(中期目標・中期計画への対応)
- アンケート機能の強化(中期目標・中期計画への対応)
- 学務サービスの利便性向上と事務業務のDX推進
- 基幹システムとしての長期・安定稼働の確保
- 大学の教育方針・業務運用に合わせた継続的な改善が可能な柔軟性・拡張性
【実施した内容】
『DreamCampus』の導入と選定理由
北海道大学様の学務システム再構築にあたり、大学向け学務支援パッケージである『DreamCampus』を導入しました。『DreamCampus』は、教務事務、学生サービス、Web履修登録、Web成績登録、シラバス管理、出席管理、アンケート、ポータル、教室管理、スマートフォン対応など、大学事務の効率化を支援する幅広い機能を備えており、全国の大学で導入実績を有しています。
■ 選定のポイント
-
- 既存の学務システムで運用してきた業務を踏まえた刷新が可能であること
- 大学の学務業務に必要な機能を幅広く備えていること
- 学修ポートフォリオやアンケート機能など、大学の方針に沿った機能拡張に対応できること
- 全国の大学での導入実績があり、学務領域における知見を活用できること
- 長期的な安定稼働を見据えたシステム基盤を構築できること
- 証明書発行サービスとの連携により、学生サービス向上と職員業務の効率化が期待できること
NI+Cの具体的な対応内容
NI+Cは、既存のDreamCampus環境を刷新し、機能拡張およびカスタマイズを含む学務システム再構築を支援しました。
■ 主な実施内容
-
- DreamCampus教務システムの導入・刷新
-
- Web履修登録、Web成績登録、教務ポータル、シラバス、出席管理、アンケート、教室管理などの関連機能の導入
-
- 学務管理、学生証、学生異動、カリキュラム管理、履修管理、成績管理、証明書発行などの各種機能に対するカスタマイズ
-
- サーバ、データベース、バックアップ、監視、VPN、ファイアウォールなどを含むシステム基盤の構築
-
- 既存システムから新システムへのデータ移行設計・移行作業
-
- 証明書発行サービスおよび学内発行機との連携
-
- 進捗管理、課題管理、品質管理、リスク管理、セキュリティ管理、構成管理、変更管理を含むプロジェクト運営
-
- 定例会、レビュー、課題解決会議などを通じた関係者間の合意形成と推進
パッケージ導入にとどまらない、”北大仕様”への作り込み
今回の対応では、既存業務の運用を維持しながら、新システムへ円滑に移行することを意識して作業を進めました。
- 既存業務の踏襲と移行における工夫
進学振り分け、留学生管理、学研災などの業務については、長年の運用の中で形成された独自の運用ルールが多く存在していました。単純に新システムへ置き換えるだけでは対応できない部分があり、現行業務に適した形でシステムへ反映する点に苦労しました。対応にあたっては、過去資料の内容を確認しながら、現在も必要な情報と見直しが可能な情報を切り分け、最適な形に整理し直すとともに、現行業務に支障が生じないよう関係する仕様を確認しながら反映方法を検討しました。
- 新機能導入における工夫
教職カルテ、学修ポートフォリオ等の新機能については、既存の運用や現行仕様との整合性を保つことが求められました。そのため、パッケージ標準機能をそのまま適用するのではなく、現行仕様を優先しながら必要なカスタマイズを実施。標準機能との違いを整理し、どこまでをカスタマイズで対応するか、また運用で補完できる部分がないかを検討しながら、利用者にとって違和感の少ない操作性・表示内容となるよう対応しました。 - セキュリティ面での対応
個人情報や学生情報を扱うシステムであるため、アクセス権限、認証、ネットワーク等について慎重な検討が必要でした。利便性を確保しつつ安全に利用できる仕組みとなるよう、セキュリティ面を考慮した設計・対応に努めました。
お客様の声
国立大学法人 北海道大学 学務部学務企画課 教育・学修支援システムご担当者様より
「本学は、学部選択のミスマッチを解消し、納得して自身の専門を決めていただくために、文系・理系のおおきな括りで入学し、1年間教養科目や基礎科目を学んだ後、本人の志望と成績に基づいて学部・学科に移行する総合入試を導入しています。
また、国際社会で必要とされるリーダーシップの醸成を目指した新渡戸カレッジの他、特色ある特別教育プログラムを実施しています。
本学の特色ともいえる独自制度をシステムで円滑に処理するべく、学務システムでは、既存の運用との整合性を保ち、さらに利用者にとってより有用となるカスタマイズを取り入れていただきました。
特に、学修ポートフォリオ等の新機能については、従前より本学の教育課程をよく理解いただいていることから、短い期間で機能を構築いただくことが可能となりました。
中期目標・計画やHU VISION 2030を見据え、今後も多くの課題があります。
DX推進の観点からも、学務システムを活用して課題を実現していけるよう、取り組んでいきたいと思います。」
【今後の展望】
“作って終わり”ではなく、使い続けられるシステムへ
本システムは2026年3月のリリース後も、運用・保守を通じて継続的な改善を行っていく予定です。
NI+Cは、大学の教育方針や制度変更に合わせてシステムを育てていくパートナーとして、北海道大学様の学務DXを長期的に支援してまいります。
・証明書コンビニ発行サービス等との連携による学生利便性向上と職員の繁忙期負荷の削減
・5年間の長期安定稼働に向けた確固たるIT基盤の確立
北海道大学
1876年創基の札幌農学校を起源とする国立総合大学。「フロンティア精神」「国際性の涵養」「全人教育」「実学の重視」を基本理念に掲げ、札幌・函館キャンパスを中心に、幅広い教育研究を展開。持続可能な社会の実現に向けた先端研究や産学官連携にも注力。
名 称:国立大学法人 北海道大学
所在地:北海道札幌市(札幌キャンパス)/函館キャンパス
創 立 :1876年 ※北海道大学は2026年に創基150周年を迎えます。
●お問い合わせ
NTTインテグレーション株式会社 (略称:NI+C)
【お問い合わせフォーム】https://www.niandc.co.jp/inquiry/sol-dreamcampus/
【メールアドレス】NIC_Contact@NIandC.co.jp
大学の教務・学務システムの刷新をご検討中の皆さまへ
NI+Cは、大学向け教務システム『DreamCampus』の導入・カスタマイズから、インフラ構築、データ移行、証明書発行サービス連携、運用保守まで一貫してご支援します。現行システムの課題整理からでも、お気軽にご相談ください。