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導入事例

株式会社TMEIC

日本情報通信と日立製作所の連携で実現した新EDIシステム移行

取材日:2024年

株式会社TMEIC(ティーマイク、2024年4月に東芝三菱電機産業システムから社名変更)は、製造業プラント向け電気設備事業を営むエンジニアリング企業。2003年10月に東芝、三菱電機の産業分野を事業統合する形で発足した。設立後、両社から継承した技術・事業基盤をベースに、再生可能エネルギー分野に事業を拡大。パワーエレクトロニクス、回転機、システムといった技術領域に業容を広げてグローバルに展開している。

導入の背景と更改要件

会社設立以来使用していたシステムの老朽化を契機に業務改革、及び基幹システムの再構築を検討することとなり、その一環として、EDIシステムの更改が決定され、新EDIシステムとして実装するソリューション選定を行った。
新EDIシステムの更改要件は以下のとおり。

  • 現行業務に影響を与えることなく短期に新サービスに移行できること
  • 業務運用、及びシステム管理を外部委託できるサービスであること
  • 実績のあるパッケージシステムの豊富な標準機能を有効活用することで業務の改善・簡素化を実現できること

採用の決め手

流通業や製造業を中心に多岐にわたる業種と北米、欧州、アジアなどの地域で利用実績のあるEGWと、製造業で広く利用実績のあるWeb型EDIでグローバルでの体制が整備されているTWX-21(※)を組み合わせた提案を受けた。採用の決め手は以下のとおり。

  • 豊富な実績:
    EGWとTWX-21の組み合わせによる成功事例が豊富にあり、更改要件の実現に向けて信頼性の高いサービスであったこと
  • インターフェースの統一:
    仕入先とのWeb型EDI、及び金融機関とのAnserDATAPORT接続を一つのインターフェースで実現できたこと
  • グローバル対応:
    TWX-21(※)の多言語サポートにより、将来的に海外のグループ会社や取引先とのEDI連携もしやすいこと

※TWX-21:日立製作所のクラウド型EDIサービス(TWX-21 Web-EDI Globalサービス https://www.twx-21.hitachi.ne.jp/

導入効果

新EDIシステム導入により、以下の効果が得られた。

  • 運用負荷軽減:
    EGWの運用サービス機能にて、集配信状況の進捗が一覧化できる管理画面が提供されており、自社でも通信状況の確認やエラー監視ができるようになった。その結果、従来はエラー発生時にどのような不具合かをオペレーターとのメールのやり取りのみで確認していたが、現在は管理画面から直接エラー状況を確認できるため、取引先からの問い合わせ対応などスムーズな復旧と運用負荷軽減を実現した。
  • 高いユーザビリティ:
    EGWおよびTWX-21は多くの企業で豊富な利用実績があり、この度移行対象となった取引先企業もEGWの豊富な標準機能やTWX-21の使いやすいユーザーインターフェースなどのユーザビリティの高さにより、抵抗なくそれらを受け入れることができ、その結果、早期に運用が安定した。
  • 業務効率化:
    この度の新EDIシステム移行により、現行サービスからEGWへの完全移行を達成することができ、従来と遜色のない取引業務が維持できている。今後は今回対象の事業領域に留まらず、他の事業領域の取引業務においてもEGWへ移行することで、システムや業務の統合化を実現し、将来的な自社の取引業務全般の効率化が期待できる。

※EGW管理画面
取引先別、ファイル別に集配信状況をリアルタイムで確認できるため、常に最新の状況を把握できます。処理状況はステータスごとに色分け表示され、例えば処理済みは青色、エラーは赤色で示されます。一目で状況を把握できるため、異常発生時も迅速に対応でき、運用負荷を軽減します。

株式会社TMEIC様からのコメント

日本情報通信と日立製作所が連携し、調達EDIおよび金融EDIを一元化した体制が構築された結果、プロジェクトの進捗リスクが低減し、予定通りのスケジュールでの稼働を達成した。
また、稼働後も充実した監視ツール等の運用サービスや迅速な問い合わせ対応により、安定してシステムを稼働させることができている。
今後は、海外とのEDIや電子カタログの授受といった、より高いセキュリティ要件が求められるサービスの導入が予定されており、専門的なサービス提供に引き続き期待している。

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