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2021.12.09 [プレスリリース]日本情報通信、Google Cloud を用いた交通状況・観光ビッグデータ解析基盤を構築
~AI車番認証システムを活用した和歌山県高野町の渋滞緩和プロジェクトの実証実験を支援~

日本情報通信株式会社

 

 日本情報通信株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長執行役員:桜井 伝治、以下 NI+C) は、西日本電信電話株式会社 和歌山支店(支店長:土元 章弘、以下 NTT西日本 和歌山支店)が推進する高野町での深刻な交通渋滞という地域課題に対して、AI 車両認証システムおよびGoogle Cloud を活用し、2021年10月1日から11月30日まで行った渋滞状況の把握・緩和対策に関する実証実験を支援しました。

 

1.背景
 観光シーズンにおいては、観光客集中による深刻な交通渋滞等の問題が発生しており、電光掲示板による情報発信や民間交通会社との連携により、車両流入の軽減対策を行っているものの混雑状況(渋滞や駐車場混雑)の把握には至っておらず、混雑緩和に向けた有効な対策まで至っていませんでした。
 加えて、新型コロナウイルス感染拡大の影響で外国人宿泊者数が減少するという事態を受け、町の観光収入をインバウンド需要のみに頼るのではなく、新たな観光モデルの確立が急務になったことから、高野山の観光データを活用し、交通渋滞の解消と新たな観光モデルの確立に向けた実証実験を実施する運びとなりました。

 

2.内容
 西日本電信電話株式会社、株式会社NTT フィールドテクノ、丸紅ネットワークソリューションズ株式会社と連携し、車両認証システムを構築しました。道路上の3ヶ所にAI映像分析カメラを設置、取得した情報をGoogle Cloudに集約します。その過程で車両ごとの通過時間や車両や移動の傾向などをリアルタイムにデータ処理を行い、可視化を実施、渋滞発生状況の把握や来訪元地域、移動経路などを把握するとともに、今後の観光戦略に資するビッグデータ活用に向けた仕組みを提供しました。(実証実験期間:2021/10/1~2021/11/30)

 

<交通状況・観光ビッグデータ解析基盤の特長>

    1. Google Cloudで提供されるCloud Functionsは、IoTとも相性がよく、1日の中で処理量が大きく変動するデータに対しても、必要量に応じた処理を可能とし、コスト効率の良いサーバーレス化を実現します。
    2. App Engine※1とNode-RED※2の組み合わせにより、リアルタイムに流れてくる車両認識データと過去に受信したデータなど、他のデータとの組み合わせを瞬時に処理することが可能です。
    3. 大量のデータを高速に扱えるBigQueryは、蓄積、集計、一時保存など、交通量の様々な季節変動(例えばゴールデンウィークといった混雑時など)に対して作り込むことなく運用できます。
    4. データビジュアライズツールであるGoogle データポータルを利用することで、レポート定義なども容易で見方を変えたい場合でもすぐに対応可能なため、渋滞発生状況の把握や来訪元地域、移動経路などの分析したい切り口に応じた状況把握ができます。

 

<構成概要図>

 

<各社の役割>

    ■西日本電信電話株式会社
     全体プロジェクト管理・外部調整
    ■株式会社 NTT フィールドテクノ
     電源工事およびカメラ設置工事
    ■丸紅ネットワークソリューションズ株式会社
     車両認証システムの構築
    ■日本情報通信株式会社
     データ蓄積・分析クラウド環境および渋滞情報発信システムの構築

 

3.今後の展望
 今後、NTT西日本 和歌山支店と共に、本実証実験で得られたデータを活用して、渋滞解消はもちろんのこと、高野町を訪れた車両の「統計データ」を取得することで、リピーター率に応じた施策や訪問元エリア別の観光プロモーション施策等へ活かしていきます。
 そして、今回構築したイベント駆動型のリアルタイムデータに強く柔軟に処理の変更が可能なこの基盤を元に、BigQueryに搭載された機械学習機能をビッグデータ分析に活用することで、観光戦略やビジネスへの効果が期待されます。
 また、西日本電信電話株式会社が推進する地域のスマート化に資するサービスラインナップ「スマート10x」のスマートツーリズム&モビリティへ貢献していきます。

 西日本電信電話株式会社が推進する「スマート10xについて」:
 https://www.ntt-west.co.jp/news/2106/210628a_1.html

 

4.西日本電信電話株式会社 担当課長 尾谷裕二郎様からのコメント
 当社では、他に比べてGoogle Cloudの事例がそれほど多くありませんが、他システム連携からダッシュボードまで一貫して開発できる点と日本情報通信さんに多くの実績があることに魅力を感じ採用を決定しました。車両認識システムとの連携はGoogle Cloud側に受け側インターフェースを作ることになり、実際のデータ傾向に合わせて処理方式を変更する必要がありましたが、基盤の柔軟性もあり迅速に対応していただくことができ、非常に助かりました。コンソールのUIも馴染みのあるGoogleテイストであったことから、Google データポータルでのダッシュボードを自分で作成するときの学習コストが比較的低く抑えられたことは予想外に良かった点だと思います。今後も蓄積されたデータを元に様々な社会課題にアプローチできるよう、お客様と取り組みを発展させてまいります。

 

■関連リンク
<西日本電信電話株式会社 和歌山支店 ニュースリリース>
高野山のオーバーツーリズム解消!
AI 車両認証システムを活用した渋滞緩和プロジェクトの実証実験がスタート
https://www.ntt-west.co.jp/newscms/wakayama/11772/wakayama_n20211108a.pdf

<NI+CのGoogle Cloud活用の取り組み>
ビッグデータやAIが発展するとともに世の中のニーズに答えるために、2018年よりGoogle Cloudを活用した事業を展開し、これまでのお客様や新しいお客様に支えられ 2021年には、プレミアムパートナーに認定されています。
https://www.niandc.co.jp/news/20210305-2/

※1 App Engineは、Google Cloudで提供される大規模なウェブ アプリケーションを開発およびホスティングするための、フルマネージド型のサーバーレス プラットフォームです。

※2 Node-REDは、機能を記述した「Node(ノード)」を画面上で繋ぐ(フロー)ことにより、コーディングなくプログラムを作ることができるローコード開発ツールです。

 

■西日本電信電話株式会社について<https://www.ntt-west.co.jp/
NTT西日本グループは、社会を取り巻く環境変化がもたらす様々な課題に対し、先頭に立ってICTの力で解決をしていく「ソーシャルICTパイオニア」をめざし、地域から愛され、信頼される企業として変革し続けるとともに、地域を元気にしていく「ビタミン」のような役割を担っていきます。

 

■日本情報通信株式会社について<https://www.niandc.co.jp/
日本情報通信株式会社(NI+C)は、1985年に日本電信電話株式会社と日本アイ・ビー・エム株式会社の合弁会社として設立されました。システム開発から基盤構築、クラウド・ネイティブへの対応、EDIサービスやネットワークサービス、運用保守までをトータルに、お客様ニーズに最適なICTソリューションを提案、提供し、さまざまな業界におけるシステム経験が豊富です。更に、当社ではソーシャルディスタンス確保と経済活動を両立するリモートワールド実現を推進します。注目分野としては、先ず企業内DXの推進。そして、顧客との更なるエンゲージメント強化を実現する、社内外データ統合とAIによる分析活用のData&AI分野を展開。お客様の経営課題解決に貢献できる真のベストパートナーを目指しています。

記載の製品/サービス名称、社名、ロゴマークなどは、該当する各社・団体の商標または登録商標です。


<報道関係者のお問い合わせ先>

日本情報通信株式会社 コーポレート企画部
広報担当 後藤、野村
Tel:03-6278-1016 E-mail:koho@niandc.co.jp