このブログは普段はテクニカルな内容をお伝しているのですが最近お問合せが増えてきているので、Bluemix のライセンスの考え方と、弊社からの購入方法について記載させて頂きます。
目次
Bluemixの種類
Bluemixには3種類の利用形態があります。この記事では主に「Bluemix Public」のライセンス形態を説明していきますがまずは、3種類が何かについて簡単に記載します。
種類 | 内容 |
---|---|
Bluemix Public | グローバル(Dallas、London、Sydney)拠点で展開されているいわゆる「Bluemix」 |
Bluemix Dedicated | Bluemix Iaas上の専用区画で提供されるプライベートBluemix(任意のDCを選択可能、Tokyoも選択できます |
Bluemix Local | お客様DC内で提供されるプライベートBluemix | |
日本情報通信では、現在PublicとDedicatedを提供しております。Dedicatedは、東京DCを選択でき専用線接続が出来るなどトラディショナルなエンタープライズ領域においてもPaaSを活用していただける戦略的なサービスとなっております(弊社では、地方銀行様向けに「地銀BMD」としてサービスを提供しております)
Bluemix Public のライセンスの種類
Bluemixはフリートライアルを含めて3つの利用モデルが存在します。本格的に利用する場合にはサブスクリプション契約をおすすめしています。
種類 | 特徴 | 契約先 |
---|---|---|
フリートライアル | 30日間の無償トライアル、誰でもオンラインで登録可能 | IBM |
PAY AS YOU GO | クレジットカードでのオンライン月次決済。定められた契約期間がないためいつでもキャンセル可能、無償枠あり。フリートライアルからの継続の場合にはこのプランになります | IBM |
サブスクリプション契約 | IBM契約(PAまたはPAExpress) 。従量割引があり。PAYG同様に無償枠あり。柔軟な請求方式を提供 | 日本情報通信株式会社 |
フリートライアルで始められたユーザ様は、30日の期限が切れた後も継続利用をするためにはクレジットカードの登録を求められます。クレジットカードの登録後も無償枠がありますのでその範囲で無償でご利用頂けます。プロジェクトや企業で利用される場合には サブスクリプション契約がおすすめです。
支払い方法
- 支払いは、一括前払い(Upfront)、月次後払い(Monthly)、四半期後払い(Quarterly)が選択が可能。弊社では一括前払いを推奨。
- 契約は6ヶ月以上1ヶ月単位
- Bluemix上のサードパーティサービスの利用にはサブスクリプション契約が利用できません。別途追加請求または、サードパーティ側での精算処理となります。
サポートについて
Bluemix Publicにおけるサポートは以下のようになります。サポート契約を行うとチケットシステムによる問合せを行う事ができます。
各サービス内容に応じて対応時間が変わりますのでご注意ください。
種類 | 料金 |
---|---|
無料(トライアル期間) | 無料 |
基本 | 無料 |
標準サポート | 月額料金の10%,または最小月額料金 ¥21,000 の何れか |
プレミアム | 年間契約 ¥1,200,000 |
- サポートレベルは、無料・基本・標準・プレミアムが存在します。無料(試用期間)が終了しますと「基本」サポートなります。
- Bluemix Deidcated , Localのお客様は標準サポートとなります。プレミアムサポートを有償で受ける事が出来ます。
- プレミアムサポートの詳細の内容はこちら https://www.ibm.com/blogs/bluemix/2016/04/bluemix-premium-support/をご覧ください。
重要度 | 定義 | 基本 | 標準 | プレミアム |
---|---|---|---|---|
1 | 重大な事業影響またはサービスの停止 | N/A | 1H以内(24×365) | 1H以内(24×365) |
2 | 著しい事業影響 | N/A | 2H以内(営業時間) | 1.5H以内(営業時間) |
3 | 軽度の事業影響 | N/A | 4H以内(営業時間) | 2H以内(営業時間) |
4 | 軽度の事業影響 | ベストエフォート | 8H以内(営業時間) | 4H以内(営業時間) |
- 記載は 回答時間の目標(応答時間)
- お客様サポートの利用
- チケットの重大度と応答時間
Bluemix Publicの サブスクリプションの考え方
サブスクリプション契約をしていただいた場合、利用量・契約期間に応じた割引が適用になります。
自動割引率 と 契約期間 の関係は以下のようになり、契約金額が多いほど、期間が長いほど割引率は高くなります。
月額利用料 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 36ヶ月 |
---|---|---|---|
52,500円 – 1,574,999円 | 15% | 25% | 29% |
1,575,000円 – 3,149,999円 | 18% | 28% | 32% |
3,149,999円 以上 | 21% | 31% | 35% |
- 最低利用期間:6ヶ月、月単位での契約(契約期間に応じて上記の割引が適用)
ご契約頂いた費用は6ヶ月間(契約期間)で利用できる総量となります。以下の図では左側の四角の 面積 となります。毎月使用量の分の 面積 が消費されます。
6ヶ月目に使用量が残っていた場合には 残使用量 となります。仮に面積を越えた場合には 超過料金 が発生します。
お客様プロジェクトなどで具体的にどの様に利用するかが決まっていない場合でもサブスクリプションから精算されるため非常に利用しやすいサービスです。
発注がランタイム1台、サービス3つという見積もりではなく実際の使い方は後から確定することが出来ます。また追加分についても通常費用で生産されるため安心してご利用頂けます。
- サポート契約の費用は、サブスクリプション契約費用とは別に発生します。
Bluemix IaaS のライセンスとの関係性
2016年10月より旧SoftLayerがBluemix IaaSとして統合されました。現在、ビリング機能などが随時統合が行われていますが現時点ではまだ完了しておりません。近々、従来のSoftLayerの契約をBluemixサブスクリプションで精算する方式も提供される予定です(2016/12/09時点)
お申込みお見積について
日本情報通信では、日本でいち早くBluemix Publicの販売に取り組み、Dedicatedの取り扱いも開始しました。サブスクリプション契約以外にもシステムインテグレータとしてアプリケーション開発や運用についてもご支援させて頂けますので是非お声がけ下さい。
連絡先:NIC_contact@NIandC.co.jp
既にお取引のあるお客様は担当営業までお申し付け下さい。
まとめ
今後Bluemixの購入方法は従来の、IBMソフトウェア製品と同様になる予定です。今回は記載しませんでしたがBluemixでは組織のオーナーに対してサブスクリプションが「チャージ」されるように見えます。実際にはそのオーナーの作る組織配下のリソースがサブスクリプションの対象となります。開発者のIBM IDはその作られた組織に 参加 する構成になります。実際のプロジェクトでサブスクリプションライセンスを購入する場合にはIBM IDとBluemix上の組織構成を検討しておくことをおすすめします(オーナーの変更をしたい場合には別途チケットで対応することが可能です)
前述のコストの算出については変更が発生することもございますので実際の発注はお申込み先の弊社の担当営業とご相談下さい(または上記ご連絡先まで)
(2016/12/09)