BigQueryのジョブはどこで動くの?増えすぎたプロジェクトでおこる請求プロジェクトの勘違い
投稿者:中根 洋平
日本情報通信の中根です。
本日は私がよくお客様より質問を受けるBigQueryの料金がどこに請求されるかについて解説したいと思います。
今回のテーマと背景
今回のテーマであるBigQueryの料金がどこに請求されるかですがこれは非常に多くの質問をいただきます。
BigQueryは従量課金のサービスであり、意図せず高額な請求が発生することもあるため弊社では利用を開始するにあたりきっちり説明を行います。
ただこの質問はBigQueryをすでにご利用いただいている場合、特に複数のプロジェクトでの利活用、専用のプログラムを開発しているといった普及期に差し掛かっているお客様から質問されることが多いのです。
最初は少ないユースケースのみからスタートしたが、ユーザーや用途が増えるにあたり明確に周知・理解がなされていない状況がカオスを産み、ある日覚えのないクエリ料金が別プロジェクトにて発生している、といったことから質問をいただくことが多いです。
これはBigQueryを利用する上で
- ジョブ利用ユーザー(サービスアカウント)
- ジョブを実行する方法
- ジョブを実行するプロジェクト
- データが存在するプロジェクト
の考え方がごちゃごちゃになってしまうことから発生します。
特に多いのがサービスアカウントを生成したプロジェクトが請求プロジェクトという誤解です。なぜこのような誤解が発生するのかも含め解説していきます。
最初に覚えること
以下の3つをまずは覚えていただければと思います。
- ストレージ料金はデータが保存されているプロジェクト
- 分析料金はBigQueryのジョブを動かしたプロジェクト
- ジョブを動かしたいプロジェクトは明示的に指定ができる