NI+C SAS<第5弾>【無償環境でお試し!】SAS Visual Forecasting による時系列予測
投稿者:SASソリューション担当
こんにちは。NI+C SASソリューションチームです。
本Blogでは、SASの最新プラットフォームSAS Viyaを中心に、NI+Cで扱っているSASソリューション及びSASの紹介やナレッジを発信しています。
今回はSASの時系列予測製品「SAS Visual Forecasting」を使用して、携帯電話ショップのスマートフォン販売数の予測をクイックに行います。
設定にもよりますが「SAS Visual Forecasting」では、以下 3ステップ で予測を実施し結果を確認することが可能です。
ステップ1.予測プロジェクトの作成
ステップ2.従属変数(目的変数)などデータの役割を設定
ステップ3.予測の実行
【使用プロダクト】 |
時系列予測製品「SAS Visual Forecasting」 |
【使用環境】 |
SASが提供している無償のトライアル環境を使用します。 トライアル環境のバージョンは、 2022年3月1日時点で Stable 2020.1.3 となっています。 SAS トライアル環境 (英語サイト)の申し込みは こちら から(*外部サイトが別ウィンドウで開きます) ※ トライアル環境は14日間ご使用いただけます。 ※ SASが提供している無償トライアル環境につきましては、2022年3月1日時点の情報となります。 |
【使用データ】 |
予測に使用するデータは、携帯電話ショップ1店舗のスマートフォン販売数の日次時系列データ(サンプル)です。 |
それでは、販売数予測を行っていきましょう!
ステップ1.予測プロジェクトの作成
「SAS Visual Forecasting」へは、Webブラウザからアクセスします。
「SAS Visual Forecasting」では、予測に使用する時系列データやモデル、予測する期間などの設定を”プロジェクト“として管理します。
作成済みの”プロジェクト”は「SAS Visual Forecasting」の初期画面に、タイル表示(リスト表示へ切り替え可能)されます。
a. https://<Viyaサーバーホスト名>/SASModelStudio/ へログイン
b. [プロジェクトの新規作成] をクリック
c. [名前] にプロジェクト名称を入力
d. [種類]プルダウンメニューから”予測”を選択
e. [テンプレート]プルダウンメニューから”自動予測”を選択
※ 今回は”自動予測”を使用しますが、このほかにも様々な予測テンプレートが用意されています。
「SAS Visual Forecasting」では、予測のフローをパイプラインと呼び、選択したテンプレートによって初期パイプラインが異なります。
f. [データ] フィールドでは[参照]をクリックし、表示された [データの選択] 画面の[使用可能]タブから、使用するデータを選択し [OK] をクリック
g. プロジェクトの設定内容を確認し、[保存] をクリック
ステップ2.従属変数(目的変数)などデータの役割を設定
[データ] タブは、プロジェクトを作成すると最初に表示される画面です。
このタブには、インプットデータの変数情報が表示されます。
ステップ1手順 f で指定した時系列データの変数に、役割を設定していきます。
a. 対象変数名左のチェックボックスにチェックを入れ、右ペインに表示される [役割] プルダウンメニューから役割を選択
例)変数名:販売数、役割:従属変数
b. 対象変数の [役割] 列に役割が設定されていることを確認
c. 役割を設定した変数のチェックボックスからチェックを外し、a.と同様の手順でその他の変数に役割を設定
※ 変数は複数選択が可能です。
ステップ3.予測の実行
a. [パイプライン] タブをクリック
ステップ1.でも軽く触れましたが、「SAS Visual Forecasting」では、使用データや使用モデル、処理の順番などを表す予測フローを”パイプライン”と呼びます。
b. 予測の実行は [パイプラインの実行] をクリックするだけ!
c. フローの各処理右側に緑色のチェックマークが表示されていることを確認
このマークが表示されていれば、処理は完了しています。
ステップ4.予測結果の確認
a. [オーバーライド] タブをクリックし、予測結果を確認
画面中央上部にグラフ、下部に表形式で結果が表示されています。
グラフの”区間”の縦線から左が学習期間(実績が●、予測が折れ線で表示)となり、”区間”の縦線から右側が予測期間(折れ線が予測値、青い部分が信頼限界)となります。
b. 左側のフィルタペインで確認したい単位にチェックを入れることで、商品単位や色単位で結果を確認することが可能
3ステップで時系列予測を実施し、結果の確認をすることができました!
まとめ
今回ご紹介したのは、時系列予測製品「SAS Visual Forecasting」の基本的な予測の流れとなります。
以下を実施することで、「ステップ4.予測結果の確認」が行えました。
ステップ1.予測プロジェクトの作成
ステップ2.従属変数(目的変数)などデータの役割を設定
ステップ3.予測の実行
「SAS Visual Forecasting」では、このほかにも予測結果の上書き(意思入れ)や、モデルの追加やチューニングなど、様々な機能がGUIからも使用できます。
ご興味を持たれましたら、ぜひ無料のトライアル環境で機能をお試しください。
トライアル環境には、サンプルデータやサンプルプロジェクトも用意されていますので、そちらをご確認されるだけでも!
※ 時系列予測のプロジェクトは、「SAS Visual Forecasting」の初期画面で、”予測”となっているプロジェクトになります。
SASソリューションやSAS Viyaにご興味をお持ちいただけましたら、お気軽に「弊社問合せサイト」からお問い合わせください。
ご覧いただき、ありがとうございました!