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システム運用を見直せば働き方は格段に変わる!(第2回)

投稿者:クラウド事業本部 ITマネジメントサービス部 元野

システム運用を見直せば働き方は格段に変わる!(第2回)

こんにちは。ぽなおです。

システム運用を見直せば働き方は格段に変わる!(第2回)をお届けしたいと思います。

( 前回のブログはこちら☞:https://www.niandc.co.jp/sol/tech/date20221003_2269.php

本日は「 システム障害の予兆検知 」で働き方の見直しを考えてみます。

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◆ システム障害の予兆は見つけられるのか?

第1回目では、システム障害は災害と同じようにいつ発生するか予測することができないというお話をしました。

とはいえ、ITサービス(システム)は常に安定稼働を求められるようになっており、止めることができない(許されない)システムは、問題が発生していないか24時間365日の監視が必要で、現場のシステム管理者への負担が増しています。

現場の負担が増すということは、本来やるべき仕事へ時間を割く事が出来ないという悪循環に繋がります。もし、事前にある程度のシステム障害の予兆を発見することが出来れば、システムを管理されているご担当者の皆様は随分と負担が軽くなり、働き方も変わってくるのではないでしょうか。

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◆ 大きなトラブルになる前に小さく対処する

「予兆する」という言葉に対し、各々が考えるレベル感(程度)が色々とあるかとは思いますが、管理対象となるシステムに対し監視設定を施し、データ収集した情報を分析することで、大きなトラブルになる前に予防措置などを検討する事が可能であると考えています。

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システム障害の予兆を事前に発見する手法としてよく用いられる基準に「しきい値(閾値)」があります。しきい値とは、例えばシステムリソース(CPU使用率、メモリー使用など)のパフォーマンスに対し、その値を境として正常/異常を判断する手段を意味します。

なお、しきい値設定にあたっては、段階的(通常、警告、危険)なレベル設定を行い、情報収集することで、大きなトラブルになる前に対処する事が可能となります。

例えば、私生活の中で例えてみますと、、、

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突然発生する痛みもありますが、歯痛はいきなり発生するものではなく、日々の生活を過ごしていくうえで感じることが出来る感覚であると思います。

しきい値のレベル設定を歯痛の状況に置き替えると以下のようになります。

  • 違和感が無い     :通常
  • 何か違和感があるなぁ:警告
  • 歯が痛い                 :危険

上記のように何か違和感があるなぁ(警告)という時点で歯医者に行く行動が出来ていれば治療に数か月もの時間を要する必要無かった事になりますし、治療期間も短く出来たかもしれません。

◆ しきい値の検証

システムの話に戻ります。

しきい値を設定することでシステム障害の予兆を発見する1つの手段になることがお分かりになったかと思いますが、次に出てくる障壁は「どうやって最適なしきい値(レベル設定含む)を設定すれば良いのか?」という点になります。

そのような場合には、監視の仕組みを構築する際に一般的に推奨されているしきい値を設定し、まずはデータ収集することをお薦めします。ある程度のデータが収集出来ましたら、そのデータを元に現在の設定値の妥当性を判断するのが良いと思います。

また、このデータ分析でシステム障害の予兆確認や予測が可能となる場合もあります。せっかく取得したデータですので有効活用してみては如何でしょうか。

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◆ モニタリングサービスのご紹介

日本情報通信では、モニタリングサービスとしてお客様に代わりシステムの監視を行っています。監視サービスのみならず、障害一次対応までを含めた形でパッケージ化されているため、ご利用者様には高い評価を頂いています。

【 サービスの特長 】
  • お客様の監視要件をヒアリングし監視項目の選定及び監視設定値の検討支援を行います。
  • お客様に代わりアラート検知受付、記録を行います。
  • 現在の監視状況をいつでもWebでモニタリング可能です(※オプションサービス)
  • アラート検知後はエスカレーション(*1)もしくは障害一次対応(*2)を実施します。

    *1:事前にエスカレーションフローを整理しておく必要があります
    *2:お客様に作成いただいたドキュメント(運用手順書など)を提供頂く必要があります。

【 サービス提供内容 】
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(補足)
前回のブログで紹介しました エンハンスサービス と本サービスを組み合わせることで、お客様に代わり蓄積した監視データなどを用いてお客様環境を理解した技術者にてコンポーネント・キャパシティ考察を行いシステム障害予防の支援をいたします。
サービスを組み合わせることにより、システム運用負担が軽減され、お客様はさらなる働き方見直しを実現することが可能となります。

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◆ 編集後記

本日も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

次回も皆様にお役に立てる情報をお届けしたいと思いますので、引続き宜しくお願い致します。

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本サービスの詳細リンク先:https://www.niandc.co.jp/sol/product/msp/

本サービスの詳細を知りたい場合は、担当営業もしくは下記の問い合わせ窓口からお願いします。

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