SPSS Modeler Serverの概要と使い方を解説する!
投稿者:青島
SPSS Modeler Clientの概要と考慮点
SPSS Modeler Clientがあれば、高度な分析に必要な全ての処理を1つの画面上に簡単に実装が可能です。
しかし分析内容の高度化にともない、大規模なデータを扱う必要性が増え、業務要求も厳しくなる傾向にあります。
そんなときに Modeler Client では利用の限界を感じることもあるかと思われます。
・処理が複雑になり処理時間がかかる
・データが大量になりすぎて処理時間がかかる
・複数処理の同時実行で処理時間がかかる
・複数処理を順番に実行する手間がかかる
SPSS Modeler Serverとは
そのような悩みを解決するソリューションとして、IBM SPSS Modeler Clientと組合せで利用するIBM SPSS Modeler Serverがございます。
サーバリソース上での処理実行やIBM SPSS Modeler Clientで作成した処理のバッチ化(コマンドでの実行)などが可能です。
・大規模データを扱う複雑なモデルを高速に実行可能
・業務要件に沿って複数モデルを同時または順次に自動実行が可能
サーバーの大きなリソース、分析専用DBによる大規模データの高速抽出、自動実行などの運用管理の仕組みなどが享受可能となります。
一方でアナリストはクライアントPCのリソースをモデル開発に集中させれます。
SPSS Modeler Server の使い方
Modeler Serverは現在お持ちのModeler Clientから簡単に利用可能になります。
1.Modeler Clientの画面左下にある ” サーバー:ローカル サーバー “ をクリックします
2.ログイン画面よりModeler Serverにログイン
3.作成した分析処理の実行がModeler Serverで行われるようになります
SPSS Modeler Serverで実現できることのまとめ
・企業のIT資源の利用を最適化させアナリストの生産性を向上させます
複雑で大規模な処理をModeler Client で実行すると、ときに1昼夜かかっても終わらないことも考えられます。その時にアナリストはそのPCを使った分析業務や他業務の実施ができなくなり、生産性を落としてしまう可能性があります。処理実行用の大量でかつ複数の入力データをPCに配置したり、ネットワーク経由で取得する作業も生産性にかかわる要因かと思われます。それらを一気に解決しアナリストの生産性を向上させます。
・分析モデルを一連の業務処理の運用にタイムリーに適用できます
業務ユーザーからの分析要求に従ってModeler Client で開発・実行していた処理を、最新の商品売り上げ情報がデータとして利用可能になったタイミングで、自動的に処理を実行し需要予測を行うことで次の仕入れ時に分析に基づく適切な数量を発注できるなど、一連の業務としてタイムリーに実行が可能になります。あるいは夜間のバッチジョブの結果を入力として処理を実行したいときなどに、適切な時間に自動実行が可能となります。