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【CES 2026】「個人のケア」と「組織の改善」を両立するAIウェルビーイング・エージェント『Pacer AI』とは?

投稿者:小田本

前回:私たちが再び「CES」を目指す理由 — スイス発のスタートアップ企業Nutrix社と見据える未来

こんにちは、CES PJメンバーの小田本です

第2回のブログではCES2026において展示するアプリ『Pacer AI』の紹介をします!

Pacer AIとは

「個人のケア」「組織の改善」同時に実現するAIウェルビーイング・エージェント

ストレスホルモンを測定するNutrix社の「cortiSense」による客観的な高ストレス検知を核とし、
継続率を高めるゲーミフィケーションと、AIによる匿名ヒアリング・組織分析を組み合わせたヘルスケアアプリです。

cortiSenseの実物画像

cortiSenseの使用イメージ

そして、 Pacer AIはユーザーが行動を起こすプル型のアプリではなく、ストレスホルモンの量によってAI側からユーザーへ能動的にアクションを起こす「プッシュ型」のAIエージェントアプリを目指しています。

Pacer AIの持つ機能

Pacer AIの機能は大きく「従業員向け」と「管理者向け」に分かれています。

A. 従業員向け機能(ゲーミフィケーション・AIヒアリング)

ゲーミフィケーション: 測定を行うとペットに食べ物を与えられ、測定継続によりペットが進化・成長。

AIヒアリング: 高ストレス時にはチャットを開始し、AIがヒアリングを開始。

B. 管理者向け機能(組織分析・改善)

組織ストレス・ダッシュボード: 個人を特定せず、組織全体のストレスレベルを可視化。

根本原因分析: AIが対話内容を匿名で分析し、ストレス要因を特定

組織改善レコメンデーション: 分析結果に基づき、改善アクションをAIが提案。

Pacer AIが解決する課題

Pacer AIを利用することで従来のストレスチェックやメンタルヘルス対策が抱える問題を解決し、従業員のメンタル不調による経営損失(休職・離職・生産性低下)という課題の発生を防ぎます 

では、従業員が一人でも休職・離職した場合にどの程度の損失が出るのでしょうか

従業員が一人でも休職・離職した場合に代替人員の採用・育成コストや、周囲の従業員の業務負荷増大などを含め、企業は200万円〜700万円以上もの損失を被ると試算されています 

このような損失に対してPacer AIを利用することで予防が可能です

例えば、Pacer AIを使用することで従来のストレスチェックやメンタルヘルス対策が抱える3つの問題を解決できます。

課題①

自己申告制のため、本人が無自覚なストレスやリスクが見逃されやすい 

解決策:

Pacer AIではストレスホルモンをもとに自動的に高ストレス状態を検知するため。無自覚なストレスによるメンタル不調リスクを見逃しません。

課題②

測定やアンケート回答が義務的で面倒な作業になり、問題があっても回答が定型化する。

解決策:

Pacer AIではストレスホルモンをもとに自動的に高ストレス状態を検知し、なおかつゲーミフィケーション要素により作業感を軽減します。

課題③

専門家によるヒアリングでは本音を話しにくい。

解決策:

Pacer AIではAIがヒアリングをおこなうため、人に話すことによる心理的障壁を取り除き、個人を特定しない方法でストレスとなる原因を取り除くための組織改善提案をマネージャーに対して行います。

従来のストレスチェックやメンタルヘルス対策が抱える以上3つの問題を解決することで従業員のメンタル不調が引き起こす深刻な経営損失という課題の発生を防ぐことができます。

Pacer AIの開発状況

現在、Pacer AIはCESで展示するためのモックアップアプリとして開発中です。

総員8名の開発チームでReactを使用したアジャイル開発を行っています。

2か月程の開発期間であるため、スピードを重視して最短で動くものを作成する。そして、チームメンバーやテストユーザーが実際に使い、得られたフィードバックを即座に開発に反映させる。このサイクルを回して開発を進めています。

最後に

今後も本ブログやSNSでCES2026に関する情報を随時発信予定です。

プロジェクトの進捗や準備の様子、若手メンバーそれぞれの学びなどをお届けしていきます。今後もお楽しみにお待ちください!

CES 2026への道のりを、ぜひ応援よろしくお願いいたします!

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