【第3回】IBM Bobがもたらす開発体験の変革〜Bobathon奮闘記 その3(総括編)〜
投稿者:佐々木
はじめに
こんにちは!NTTインテグレーションの 佐々木です。
先日、IBMのコードアシストエージェントサービス「IBM Bob」を題材としたハッカソン、通称「Bobathon」に、私の所属するチームxG から3名で参加してきました。
Bobathon奮闘記シリーズとしては連載形式でこれまで2つのブログを皆さまにお届けしてきましたが、いよいよ今回が最終回となります!第1回と第2回をまだご覧になっていない方は以下から先にお読みいただけると嬉しいです。
【第1回】IBM Bobで開発環境構築の属人化を解消!〜Bobathon奮闘記 その1(自社課題編)〜
【第2回】:企画から10分でサイト公開!?IBM Bobで作る「使い捨て」キャンペーンサイト〜Bobathon奮闘記 その2(顧客課題編)〜
第3回となる今回は、これまでのユースケースを通じて私たちチームが実際に「IBM Bob」を触り倒して感じた「AIエージェントの真の価値」や、「今後の開発体験がどう変わっていくのか」について、ハッカソンの振り返りとともに総括していきます!
2つのユースケースから見えた「AI活用の可能性」
今回のBobathonで、私たちはあえて毛色の違う2つの課題にアプローチしました。
1つ目は、「開発環境の構築」という泥臭い社内エンジニアの課題(第1回)。
2つ目は、「トレンドに即応したキャンペーンサイトの立ち上げ」というスピード重視のビジネス課題(第2回)です。
どちらもアプローチは全く異なりますが、共通して言えるのは「これまで諦めていたこと、あるいは時間がかかりすぎていたことが、Bobの介入によって劇的に解消・短縮された」ということです。
「面倒だけど手順書を読めばできるから…」と後回しにされていた環境構築の自動化はわずか20分で実現し、「外注すると1ヶ月かかるから…」と見送られていたキャンペーン施策はたった10分でプロトタイプが完成しました。
この圧倒的なスピード感を生み出したのは、単なる「コード生成ツール」にはない、IBM Bobならではの強力な特徴でした。
使って分かった「IBM Bob」のここがすごい!
1. 圧倒的な「コンテキスト(文脈)理解力」
一般的な生成AIサービスで既存のシステムを改修・自動化しようとすると、「どのファイルを添付すべきか」「どういうフォルダ構成になっているか」を人間がAIに必死に説明しなければなりません。
しかしBobは、エディタ上でプロジェクトのディレクトリ構造を丸ごと「環境」として理解してくれます。
第1回の環境構築自動化の際も、私たちが環境の仕様を細かく説明したわけではなく、「この環境を自動構築するbatを作って」と指示しただけで、Bob自らが構造を読み解き、最適なスクリプトを生成してくれました。この「前提を共有する手間のなさ」は、実務において非常に大きなアドバンテージになります。
2. 「対話」によるアジャイルな軌道修正
AIに完璧なプロンプト(指示出し)を一発で投げるのは至難の業です。
しかしBobとの開発では、完璧な指示は必要ありません。第2回のサイト制作で「バレンタイン仕様にして!」とフランクにお願いしただけで、即座にデザインがピンク基調に切り替わったように、「とりあえず作ってもらい、チャットで会話しながら理想の形に近づけていく」という体験が非常にスムーズでした。
「一度で完璧なものを出す」のではなく、「対話を通じて一緒に作り上げる」感覚。まさに優秀なアシスタント(エージェント)が隣に座っているような開発体験でした。
AIエージェントはエンジニアの仕事をどう変えるか?
今回Bobを使い倒してみて、これからのエンジニアの役割は大きく変わっていくと確信しました。
コードのベースを書く作業や、環境構築などの面倒な定型作業はAIエージェントが担うようになります。その結果、エンジニアは「どんなアーキテクチャにするべきか」「お客様のビジネス課題を解決するために、システムはどうあるべきか」といった、より上流の創造的な仕事に専念できるようになるはずです。
また、第2回の事例のように、AIを使えば企画担当者が「こんなサイトを作りたい」というプロトタイプを自ら爆速で作れるようになります。これにより、ビジネスサイドとエンジニアサイドの垣根が低くなり、より密でスピーディーな共創が生まれると感じました。
Bobathonを振り返って
限られた時間の中でアイデアを出し合い、実装からプレゼン資料の作成までを駆け抜けたハッカソンは、非常に濃密で刺激的な時間でした。
最初にハッカソンのタイムテーブルを見たときは正直なところ、「この短時間で2つの課題に対するアウトプットを出すのは厳しいのではないか」と思ったのですが、Bobのサポートもあり無事に発表まで完走することができました。
また、AIツールというとどうしても「開発能力」に目が行きがちですが、他の参加者の皆さんの発表や質問を聞く中で、**「ビジネス面の課題をいかに解決できるか」「実際のビジネスフローにどう組み込んでいくか」**という視点も非常に重要になってくると感じました。(※第2回で触れた「承認フローの自動チェック化」のアイデアなども、まさにこの気づきから生まれたものです!)
そして何より、今回参加したメンバー3名は全員「ハッカソン」自体が初めての経験でした。それでも、Bobという強力なパートナーのおかげである程度満足のいくアウトプットが出せたことは大きな自信になり、「ぜひまた別のハッカソンにも参加してみたい!」という気持ちが強まりました。


(↑発表用にAIを利用して作成した資料)
おわりに
全3回にわたり、私たち チームxGの「Bobathon奮闘記」をお読みいただき、本当にありがとうございました!
今回のハッカソンを通じて、AIコードアシスタントが単なる「便利ツール」ではなく、「開発体験を根本から変え、新しいビジネス価値を生み出すパートナー」であることを実感しました。
今後も私たちNI+Cは、こうした最新のAI技術を積極的にキャッチアップし、お客様の課題解決や、自社の開発プロセスの進化に挑戦し続けていきます。
もし「自社の開発プロセスもAIで効率化したい」「爆速でビジネスアイデアを形にしてみたい」といったご興味がございましたら、ぜひお気軽にNI+Cまでご相談ください!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!