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[Google Cloud Next ’24 Las Vegas] Looker 新機能 Conversational Analytics

投稿者:伊藤

目次

1.Google Cloud Next ’24 Las Vegasとは
2.本記事で期待できること
3.Conversational Analytics
4.まとめ・感想
参考


1.Google Cloud Next ’24 Las Vegasとは

Google Cloud Next ’24は、2024年4月9日から4月11日の3日間、アメリカ・ラスベガスのMandalay Bayにおいて開催されるGoogleのクラウドサービスに関する世界最大級のイベントです。開発者、エンジニア、IT専門家、業界リーダーが集結し、3日間にわたり技術の最前線を駆け巡ります。特に今年のイベントは、AI/ML(人工知能・機械学習)にフォーカスが当てられ、セッションの約4割がAI/ML関連となり、その最新情報が発表されました。

私たち日本情報通信株式会社も、Google Cloudに精通した専門家として、技術イノベーションの最新動向を取り入れ、顧客に対するソリューション提供に活かしていくことを目指して参加しました。

2.本記事で期待できること

Looker の GenAI 関連の新機能である Conversational Analytics について知ることができます。
Conversational Analytics はNext ’24で紹介されたいくつかの Looker の GenAI 関連の新機能の中でもKeynoteや複数のセッションでも紹介されるなど Gemini in Looker の注目機能であると感じたので個別の記事として紹介することにしました。
なお、Conversational Analytics が今後どのような形でリリースされるかはまだ未定であり、恐らく Looker Studio Pro の1機能としてリリースされる可能性が高そうとの話がありました。

3.Conversational Analytics

Conversational Analytics はひとことで言うと自然言語でビジネスデータと会話が可能な機能です。
Chat形式で質問をしながら必要なデータを得ることができます。
他のBI製品でも類似の機能はあるかと思いますが、それらより優れている点は単純なChatベースのBIツールではなくLooker の強力な Semantic Layer(データとビジネス指標の紐づけ) と組み合わせて利用できる予定であるため、組織全体に一貫した指標を提供することが可能になります。
まず以下の画像(GIFなので動きます)を参照頂くと、できることのイメージが沸くかと思いますので数秒ほど眺めて頂ければと思います。(引用元

詳細な流れの解説

では実際にNEXTの会場で行われたデモの内容をゆっくりと見てみましょう。
(※ デモは上記のGIFとは違う内容です。)

まず、利用するデータを選択しTop画面下段のChatスペースに Sales と入力します。


すると Sales の合計値が表示されます。

次に by month と入力すると先ほど表示されていた Sales の数値データ(メジャー)の月ごとの折れ線グラフが表示されます。
このようにChat形式でどんどんリクエストを入力し必要なデータにアプローチします。

他にも category and subcategory by revenue と入力すると、ちゃんと2つの分析軸(ディメンション)を利用したグラフ表示になり、そこから右側にある編集機能を利用してグラフの種類を手動でカスタマイズすることもできます。

そして、Conversational Analytics でChat形式で作成したグラフや表のオブジェクトは、下部にある Open in Looker Studio をクリックすることでスムーズに Looker Studio に連携しレポートとして保存することが可能です。

連携された Looker Studio のレポートイメージは下記のとおりです。(レイアウトは未整形の状態)

4.まとめ・感想

このようにChat形式のやりとりで欲しいデータをどんどん探索していくことが可能ですので、システム操作に不慣れなユーザーのデータ活用が大きく向上することが考えられます。BIのひとつの転換期のように思えますね。
この Conversational Analytics が Looker Studio Pro の1機能としてリリースされるのであれば、現在は Looker ライセンスをお持ちのユーザーは Looker Studio Pro も利用できるようになりましたので、なおさら Looker の LookMLモデルとどの程度スムーズに連携できるのかが今後のポイントになってくると感じました。

参考

Talk with your business data using generative AI

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