データリネージュソリューションのご紹介
投稿者:Data Governance担当
みなさん、はじめまして!NI+C Data Governanceチームの稲見です。
今回からData Governanceソリューションの紹介をしていきたいと思います。
記念すべき第1回目はデータリネージュの概要とデータリネージュソリューションのIBM Manta Data Lineageの紹介をさせていただきます!
そもそもデータリネージュって何?
データリネージュとは、データがどこから来て、どうやって変化して、最終的に誰が使っているのかを「見える化」する技術です。複雑なデータの流れを一目で理解できるようにし、データの信頼性を確保します。要は、データの家系図みたいなものです!
よくあるお悩み
データ管理でよくある困りごと、こんなのありませんか?
- システム全体の把握ができない:どのデータがどのように関連しているのか、全体像が分からない!
- 項目変更の影響が不明:このデータをちょっと変えたら、どこに影響が出るのだろうか?
- データの信頼性が疑わしい:このデータ、本当に正しい?
- データ調査に時間がかかる:複雑すぎて、調べるのに時間がかかってしまう
データリネージュのメリット
利用者は以下のような点でメリットを感じられます。
- 変更に伴う影響範囲がサクッとわかる:データベースやテーブル、カラムの変更が他にどんな影響を与えるのか、一目で把握できます。
- データの信頼性がアップ:データがどこで生成され、どんな変化を経てきたかがわかるので、信頼度がグッと上がります。
- システムトラブルのリスクが減る:データ変更によるトラブルや手戻り作業が激減します。
データリネージュが大活躍するシチュエーション
- 規制対応:金融機関や個人情報保護法など、厳しい規制に対応する必要がある場合。
- DWHやBIの影響分析:データウェアハウスやビジネスインテリジェンスで、データ変更が後続処理にどんな影響を与えるか把握する時。
- レポートの不一致調査:レポートの数値が正しいのか、データの問題をチェックする時。
- アプリケーションのモダナイゼーション:システムのモダナイゼーションに向けて、移行すべきアプリを特定する時。
IBM Manta Data Lineageの強み
強み①:データの自動可視化
- データの流れ全体をくっきり見える化:データの流れや加工内容を一目でチェック。
- 履歴管理もバッチリ:データの変更履歴や間接的な影響もバッチリ見えます。
強み②:多彩なコネクタ/Scannerを採用
- たくさんのデータベースに対応:業界最多の50以上のコネクターを持ち、幅広いデータベースとの接続に対応
- ETL、BI製品との連携:DB以外にもETLによるデータ加工ジョブやBI製品との連携も可能とし、データソースからアウトプットまでの一連のデータのが流れを把握が可能。
- プログラム言語の対応:ブログラム言語COBOLにも対応しCOBOLでのデータの流れを含めた一連のデータリネージュを実現できます。
- 対応外製品のマニュアル対応:正式なコネクタ/Scannerがないシステムもマニュアル操作でデータリネージュを作成可能です。
※対応製品については以下製品マニュアルを参照ください。
https://www.ibm.com/docs/en/manta-data-lineage?topic=scanners
強み③:セルフサービスでの確認
ユーザーはさらにデータを扱いやすくなる:データカタログソリューションのIBM Knowledge Catalogと組み合わせることでIT部門だけでなくビジネス部門への機能を開放し、ユーザの用途に応じてシンプルなビューから詳細なビューでデータの利活用を促進できます。
データリネージュの重要性
データリネージュは、従来の手動によるデータ確認に比べて時間と労力を大幅に削減し、データの信頼性やガバナンスを向上させます。
IBM Manta Data Lineageを導入すると、IT部門だけでなくビジネス部門もセルフサービスでデータの来歴を確認でき、データの利活用がグッと進みます。データ環境がどんどん複雑になっていく中でも、このソリューションがあれば安心です!
ここまでデータリネージュとIBM Manta Data Lineageについて簡単に説明させていただきました。次回からはIBM Manta Data Lineageの使い方についてご紹介させていただきます。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。