【イベント参加レポート】IBM TechXchange 2025 Orlando
投稿者:梶原 克之
アメリカのフロリダ州オーランドにあるOrange County Convention Center にて、10月6日から10月9日の4日間開催された「IBM TechXchange 2025 Orlando」に参加してきました!
今回は現地の熱狂をレポート形式でご紹介します!
💡 イベント概要:技術とコミュニティの祭典
IBM TechXchange は、世界各国のIBM製品ユーザーや技術者が一堂に会する年に一度のグローバルな技術者向けイベントです。
今年は3回目の開催となり、7,900名以上が参加する一大イベントとなりました。
イベントでは、AI、自動化、クラウド・コンピューティング、データ&アナリティクス、ITインフラストラクチャ、セキュリティといった多岐にわたる分野における最新のIBM製品やテクノロジーに関する集中的なセッション、実践的なハンズオンラボ、そしてデモなどが実施されました。


💡 イベントでの重大発表について
今回、イベントで発表・提供された数ある情報の中から、特に注目すべき部分を3つご紹介します!
①エンタープライズ向けAIの開発を加速「Anthropicとの提携」
IBMとAnthropicのパートナーシップが、事前収録の対談ビデオで紹介されました。技術統合や規制対応など、生成AI導入の課題に共同で取り組み、IBMの業界知識とAnthropicの先進AI技術を融合することで、企業の障壁を乗り越え、幅広いユースケースへの展開を目指しています。
この発表は単純にAnthropicのLLMであるClaudeを組み込むだけでなく、企業ユースでAIエージェントを開発・運用する時に検討が必要となる要素を体系化した「Architecting secure enterprise AI agents with MCP」をIBMが作成し、Anthropicがそれを検証する協業も行うという、一段深い協業です。

②コード開発の未来を担うAI Agent「Project Bob」
統合開発環境(IDE)をエージェント型で提供する「Project Bob」が発表されました。このニュースと共にかわいらしいマスコットのBobもお披露目になりました。
Project Bobの最大の特長は、開発のライフサイクル全体をAIエージェントを用いて自動化できる点です。具体的には、コードのバージョンアップのための設計、テストの自動化、本番運用、コンプライアンス維持といった作業の負荷を大幅に軽減してくれます。
Project Bobは発表と同時にPublicプレビュー段階に入りました。開発者のワークフローを劇的に効率化してくれるこの新しいAIエージェントの本格的な提供開始が楽しみですね!


Project Bobの公式サイトは以下です。ご興味ある方はご確認ください。
https://www.ibm.com/products/bob
③エージェント型インフラストラクチャー自動化を実現する「Project infragraph」プレビュー
インフラ全体を可視化し、アプリの展開・管理・運用をシームレスにする「Infragraph」の取り組みが紹介されました。
例えばOpenSSLの脆弱性発見時には影響インスタンスを即座に特定し、PackerとTerraformで自動修正・展開が可能なことが示されました。
AWSリソースの可視化やTerraform管理状況の把握、脆弱インスタンスのフィルタリングなど、実用的なユースケースも多数あります。変更や障害の影響範囲をグラフ構造で把握できることは、人間にもAIにも重要だと強調されました。

💡 現地の臨場感をお届け!
①圧巻の学習環境:1,500超のセッションと大規模ハンズオンラボ
1,500件以上に及ぶ膨大な数のセッションと、5,000時間以上提供された実践的なトレーニングプログラムが注目を集めました。
会場には、何百台ものPCが並ぶ広大な「トレーニングゾーン」が設けられ、参加者はその場でハンズオン形式のラボに集中的に取り組みました。理論だけでなく、実務に直結するスキルアップに重点を置いたTechXchangeならではの、効率的かつ実践的な学びの場となりました。

② 2日目の夜「Evening Entertainment at Universal Orlando Resorts Islands of Adventure」が開催!
2日目の夜のお楽しみとして、「Evening Entertainment at Universal Orlando Resort’s Islands of Adventure」が開催されました。
なんと、ユニバーサル・オーランド・リゾートのアイランズ・オブ・アドベンチャーを貸し切って、イベントが開催されました! 参加者だけの特別な夜となり、ハリー・ポッターやジュラシックパークなどのアトラクションに乗り放題で、名物のバタービールも無料で楽しめました!
技術的な学びだけでなく、参加者同士の交流を深める最高の機会となりました。

🌟 最後に
IBM TechXchange 2025の熱気が伝わりましたでしょうか?
基調講演のメッセージや、多数のセッションに参加して感じたことは、すでに世界はAIエージェントの活用からAgentic AI活用の時代へ移り変わっているということでした。 各企業のさまざまの業務から、IT企業のアプリケーション開発まで、業務に応じたAIエージェントをオーケストレートし、エンタープライズ企業向けの業務効率と生産性向上を実現させるかの段階にきていることを強く実感した1週間でした。
弊社はこれらの変化にいち早く対応し、お客様の変革を支援していきたいと思います。ありがとうございました!

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