【デネクトの和】#12 8割の人が陥る「分析ツールの宝の持ち腐れ」。回避のカギは、分析を始める前の「データ準備」にあった
投稿者:danect⁺コラム


「高いライセンス料を払って分析ツールを導入したのに、結局Excelで集計しているのと変わらない……」 「AIや機械学習で何か見つかると思ったが、出てきた結果をどうビジネスに活かせばいいか分からない」
データ活用の現場で、これほど多く聞かれる悩みはありません。実は、データ分析がビジネスの成果に結びつかない理由は、スキルの不足ではなく「分析の進め方」の順序にあることが多いのです。
今回は、数多くの企業を支援してきたNI+Cが考える「失敗しないデータ活用のポイント」を、具体的な事例を交えてご紹介します。
1.「分析」の前に「8割」が決まっている
データ分析プロジェクトにおいて、実際にAIモデルを作ったりグラフを描いたりする時間は、全体の2割に過ぎません。残りの8割は「データの加工(前処理)」です。
- よくある失敗例: 「とりあえず顧客データを全部ツールに入れてみよう」とスタートする。
- 現場で起きる問題: 表記ゆれ(「株式会社」と「(株)」)、欠損値(空欄データ)、日付形式の不一致などが原因でエラーが多発し、分析の土俵にすら上がれない。
💡 【具体的なヒント】
まずは「何を予測したいか(例:退会しそうな顧客は誰か?)」という目的を一つに絞り、そのために必要な項目(購入頻度、最終購入日など)だけを「きれいに並べる」ことに集中してください。これが最短ルートです。
2.業界別・よくある「データ活用の成功パターン」
「自社の業務にどう当てはめるか」が見えないときは、他社の成功パターンを型として覚えるのが近道です。
| 業界 | 分析のテーマ(一例) | 得られる成果 |
| 小売・流通 | 離脱予測分析 | 過去の購入間隔の変化から「解約予備軍」を特定し、離脱前にクーポンを配信する。 |
| 製造・生産 | 異常検知・予兆保守 | センサーデータのわずかな変動から故障の兆候を捉え、ラインが止まる前にメンテナンスを行う。 |
| マーケティング | 顧客セグメンテーション | 「優良顧客」「成長期待顧客」「休眠顧客」に分類し、施策の投資対効果を最適化する。 |
このように、一般的な「統計の勉強」をするのではなく、「自分の業界なら、どのデータとどのデータを組み合わせれば結論が出るか」というシナリオを持つことが重要です。
3.「いきなり高額コンサル」はリスクが高い?
「社内に詳しい人がいないから、まずは外注しよう」と考えるのは自然な流れです。しかし、ビジネスの文脈(現場の勘所)を知っているのは、外部のコンサルタントではなく「あなた自身」です。
現場の知識がないまま分析を丸投げしてしまうと、「数字としては正しいが、現場では当たり前すぎて役に立たない結果」しか返ってこないケースが多々あります。
4.あなたの「実務データ」で、分析の型を身につける
「ツールの使い方はなんとなくわかる。でも、自社のデータでどうやるのが正解なのか……?」 その答えを見つけるために、NI+Cでは「danect⁺ 業界別クイック分析トレーニング」をご用意しました。
本サービスは、単なるツールの操作説明ではありません。
- あなたの実務テーマを題材に: 汎用的なサンプルデータではなく、お客様が抱える固有の課題(テーマ)に基づき、プロと一緒に分析の筋道を立てます。
- IBM SPSS Modelerを使い倒す: プログラミング不要のツールを使い、「データ加工」から「モデル作成」まで、実務で使える一連の流れを6時間で習得します。
- 無償で「最初の一歩」を支援: 本格的な有償支援を検討する前に、まずは自社のデータで何ができるのかをノーリスクで体験いただけます。(※弊社よりライセンス購入検討のお客様が対象)
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