Technical Blog テクニカルブログ
  1. HOME
  2. テクニカルブログ
  3. 製造業におけるEDI|現状の課題と導入メリット

製造業におけるEDI|現状の課題と導入メリット

投稿者:藤生

EDIは企業や行政機関の間でやり取りをするデータを、ネットワーク上で自動的にやり取りを行うシステムです。
製造業においては受発注データや伝票など、大量の情報を自動かつ高速でやり取りを行えるようになります。
EDIを導入することは、製造業界が抱えるさまざまな課題に対する有効な解決策の1つとなります。
本記事では、製造業におけるEDIについて、現状の課題や導入メリットとあわせて解説します。

製造業における課題

製造業では、下記のような課題を抱えている企業が多い傾向にあります。

流通が滞る

製造業では製品を製造するために、原材料メーカーに原材料を発注してから納品後に製造業務を開始します。
また、お客様から発注があった場合、受注データを参照して必要な商品を発送・納品することで、初めて利益を得ることができます。
しかし、必要となる原材料やお客様からの注文状況によっては、需要と供給のバランスが崩れてしまうことがあります。
仕入れや納品の遅れが原因で市場に商品が出回らなくなると、流通が滞ってしまうことが課題として挙げられます。

製造業における課題

人件費の高騰

製造業に関わらず、近年では転職は一般的なものとなっているため、人材の流出が課題として挙げられます。
転職の要因のひとつとして挙げられるのが賃金であり、こちらは日本全体で底上げするように施策が行われています。
また、長時間労働による作業効率やモチベーションの低下も人件費が高騰する要因のひとつとして挙げられます。
企業では生産性に関わらず賃金改定をはじめとして待遇改善、福利厚生の充実などを行う際には多額のコストが必要になるのです。

製造業でEDIを導入するメリット

こちらでは、製造業でEDIを導入するメリットをご紹介します。

業務効率の改善

EDIを導入することで受発注業務にて発生した手作業を減らすことができるため、業務効率を改善することができます。
注文書や伝票などの内容を目視で確認し、表計算ツールなどに入力するとミスが発生する可能性が高くなります。
一方、EDIを導入することでこれらの作業を自動化できるため、社員はその他の作業にリソースを割けるようになるのです。
上記より、EDIの導入により業務効率の改善が実現できることから、生産性を大きく向上させることができるといえます。

製造業でEDIを導入するメリット

サービスの質の向上

製造業におけるサービスの質とは、指定した納期に納品することや入力ミスがないことなどが挙げられます。
これらが発生する企業は社内インフラが整っていない場合、取引先からの信頼を損ねてしまい収益が減ってしまう要因となります。
EDIを使用することで社内外におけるデータのやり取りを高速かつ正確に行えるため、サービスの質が向上します。
社外への連絡も自動化・高速化できるため、安心感と信頼感を得られる点もメリットといえます。

収集したデータを活用できる

EDIはデータのやり取りだけではなく、収集したデータを企業活動に応用することができます。
たとえば、特定の商品に関する需要と供給のバランスを確認したり、季節要因での需要の変動などを確認したりすることが挙げられます。
必要なときに必要な量の在庫・原材料を確保しておくことで、最小限の在庫で最大限の収益を得ることができます。
これらは社外から得たデータを活用しているため、信頼性が高いデータだといえます。

人員を別の業務に割くことができる

EDIを導入して受発注業務などを自動化することによって、担当者の手を空けることができます。
手が空いた担当者は仕入れ価格の交渉やインフラ整備など、ほかの業務にリソースを割けるようになります。
製造業の課題は商品を効率良く製造することであり、そのためにインフラ整備を行うことは重要な業務といえます。
競合他社との競争が激化している昨今では、EDIで業務のリソースを割いて人にしかできない業務に集中することがポイントです。

コストの削減

EDIの導入により、従来の紙ベースの書類管理や手動のデータ入力に代わり、受注や配送命令の処理を効率的に自動化することができ、人件費を抑えられます。
それだけでなく紙文書の生成や保管に要していたスペースと経費の節約や、郵送やFAXにかかるインクや紙代といったコストを削減することも可能です。
これにより、企業は業務のDX化を推進し、余分なコストを削減でき、節約した資金を従業員の給与増加に回すことで、人材の定着を図ることができます。

おわりに

本記事では、製造業におけるEDIについて、現状の課題と導入することで得られるメリットをご紹介しました。
製造業界は流通の停滞や人件費の高騰など、深刻な課題に直面しています。これらの課題を克服し、収益体制を改善するためには、業務効率化とコスト削減が必要です。
EDIを導入することで、受発注業務の自動化、効率的な作業配分などが可能となります。これにより企業は大きなコスト削減を実現し、生産性を向上させることができます。

収益体制を改善したい場合、EDIは不可欠のシステムであるといえるでしょう。

NI+C(日本情報通信)の「EDIソリューション」

当社では、各社様に導入いただいているEDIソリューションを提供しています。
大手流通メーカー/卸/小売をはじめ、多くの業界への導入事例があります。
ご興味がある方は、お気軽にご相談ください。

当社ソリューションページ:EDI
https://www.niandc.co.jp/sol_cat/edi/

ページのトップへ