AnserDATAPORTとは?NTTデータ提供のAnserDATAPORTとNI+C提供のAnserDATAPORT接続サービス
投稿者:藤基
EDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)とは、伝票や文書といったビジネスデータを電子データで自動的に交換するシステムです。
これまで手作業で行っていた受発注業務を、ほとんど自動化することができるため業務効率の改善が可能となります。
しかし、ビジネスデータは機密性が高いデータ群であることから、高い機密性が求められます。
本記事では、NTTデータがファームバンキングサービスとして提供するAnserDATAPORTと、そこへの接続を容易にし、かつ既存EDIと統合するNI+C提供のAnserDATAPORT接続サービスについて、利用企業目線で解説します。
AnserDATAPORT(NTTデータ提供)とは?
AnserDATAPORTとは、企業・自治体と金融機関との安全な取引を実現するデータ交換型ファームバンキングサービスです。
データのやり取りは従来のISDN回線や固定電話に代わる、NTTデータ提供の閉域網(Connecure:コネキュア) を介して行います。
AnserDATAPORTを利用することによって、個別のネットワーク回線を各銀行ごとに引く必要がなく、複数の銀行との伝送が実現できます。
主に送受信されるデータは総合振込や給与振込、賞与振込、口座振替・依頼のほか、取引時に決めた任意の種別が含まれます。
AnserDATAPORTが注目されている背景として、NTT東西が提供しているINSネットディジタル通信モードのサービス終了を含む固定電話のIP網への移行があげられます。
INSネットディジタル通信モードは、多くの企業や基幹システムに採用されていましたがが、2024年1月にサービスを終了しました。
これにより、従来のファームバンキングは利用できなくなり、その後継サービスとしてAnserDATAPORTが提供されています。
参考ページ:AnserDATAPORT(R)(アンサーデータポート)|株式会社NTTデータ
(https://adp.ne.jp/)
NI+C(日本情報通信)提供のAnserDATAPORT接続サービス
NI+C EDIシリーズをご利用いただくことでConnecure回線をお客様側で個別に敷設することなくAnserDATAPORTをご利用いただけます。
(※AnserDATAPORTの利用はお客様より各金融機関へのお申込みが必要です)
AnserDATAPORT接続サービス導入によるメリット
NI+Cが提供するAnserDATAPORT接続サービスを導入することによって、下記のようなメリットを得ることができます。
- Connecureの敷設が不要
本来ならNTTデータ提供の閉域網接続サービスConnecureは、独自の専用線となるため、敷設・維持・管理を企業側で実施しなければならない。 - 導入費用を節減
NI+C敷設のConnecure回線を他のお客様と共用することで、サービスレベルを落とさず、導入費用の節減が図れる。
- 運用負荷軽減
NI+C EDIサービス基盤上のネットワーク運用を弊社が担うことでお客様の運用負荷を軽減。 - 既存のEDIと統合が可能
NI+C EDIサービス利用のお客様は、既存のEDIと金融EDIの統合が可能。
AnserDATAPORTの必要性
先述の通り、AnserDATAPORTが必要とされている理由は、2024年1月のINSネットディジタル通信モード終了および固定電話のIP網移行があげられます。
これにより、金融業界はファームバンキングの後継を準備する必要がありました。
その前提は、IP網を高速大容量高セキュリティ、かつ既存の運用が継続できることとなります。
それを実現したのがNTTデータの提供するAnserDATAPORTなのです。
しかし、企業が従来のファームバンキングをAnserDATAPORTに移行するためには、個別にConnecureを敷設する必要があり、その負担はかなり大きなものとなります。
その負担を軽減し、EDIを専門家にお任せできるのがNI+Cが提供するEDIサービスであり、AnserDATAPORT接続サービスなのです。
NI+CのEDIサービスおよびAnserDATAPORT接続サービスを併せてご利用いただくことにより、企業様の産業EDIと金融EDIを統合することができるのです。
NI+C EDIサービスはこちらから
AnserDATAPORT接続サービスはこちらから
おわりに
本記事では、NTTデータ提供のAnserDATAPORTとNI+C提供のAnserDATAPORT接続サービスとはどのようなものなのかについて簡単に解説しました。
AnserDATAPORTとは、企業・自治体と金融機関との安全な取引を実現するファームバンキングサービスです。
EDI2024年問題を発端としてAnserDATAPORTの導入が始まり、現在では多くのEDI導入企業が使用しています。
ただ、企業が独自に利用するには敷居が高いものとなっているため、AnserDATAPORT接続サービスを利用することをおすすめします。
簡単、安価に産業・金融EDI統合を目指す方は、NI+CのAnserDATAPORT接続サービスを導入してみてはいかがでしょうか。