【Treasure Data Connected World 2026】Treasure AIで変わる顧客データ活用|NI+Cのセッション・ブースレポート
投稿者:shiori nitta
NI+Cマーケティングソリューションチームです!
トレジャーデータ社の年次カンファレンス「Treasure Data Connected World 2026 -Empower-」が、2026年10月20日にANAインターコンチネンタルホテル東京にて開催されました。AIの実務活用が定着するなかで、顧客データとAIがどう結びつくのか、その方向性が示される場となりました。
NTTインテグレーション株式会社(以下、NI+C)は、本イベントにゴールドスポンサーとして参加し、セッションおよびブース展示を通じて、新機能である「Treasure AI Voice」の活用方法をご紹介させていただきました。
本記事では、当日の会場の様子、基調講演の要点、自社セッションとブース展示の内容をレポートします。これからTreasure AIの活用を検討される方にとって、次の一手を考えるヒントになれば幸いです。
目次
Treasure Data Connected World 2026とは
当イベントは、トレジャーデータ社が主催する顧客データ活用をテーマとした年次カンファレンスです。製品の最新アップデートや今後の方向性の発表に加え、ユーザー企業による事例講演、パートナー各社によるセッションやブース展示が行われます。
今回のイベントテーマは「Empower」。製品ブランドがTreasure AIへと刷新されたことにも表れているとおり、CDPを土台に、「AIがどこまで業務を担えるのか」という問いが一貫した軸となっていました。
会場は、複数のセッション会場やスポンサーブースエリア、展示やフォトスポットエリアで構成されていました。来場者の役職はマーケティング部門に限らず、デジタル推進、営業企画、情報システムと多岐にわたり、データ活用が部門横断の課題である現状が伝わってきます。
基調講演レポート|AI Decisioningとデジタルワーカーが示す「AIが働く」マーケティング
基調講演では、Treasure AIの方向性が2つの軸で示されました。誰にどの体験を届けるかをAIが判断し、ジャーニーやコンテンツまで生成する「AI Decisioning」と、AI自身が担当業務を持ち人がそれを承認・管理する「デジタルワーカー」です。いずれもステージ上でライブデモが行われました。
AI Decisioning:対象の判断からジャーニー・コンテンツ生成まで
デモでは、自然の中でゆったりした時間を過ごすことがテーマの架空のブランド「TOKIMORI」が作成されました。その後、AIがエンゲージメントのシミュレーションを実行し、オーディエンスの分け方と各セグメントに合うコレクションを提案。マーケティング部門にはInspire、営業部門にはConnect、経営企画にはSignature、エンジニアにはDiscoveryといった体験の割り当てが出力されました。LLMと従来から提供してきた予測インテリジェンス(機械学習)が組み合わさった機能です。
続いて、オーディエンスとシミュレーションをつなぐジャーニーをAIが作成。さらに、メールコンテンツは、セグメント別に見出し・本文・CTA・バナーが作り分けられ、メール到達後のWeb体験は、Webサイト上の文字をセグメント別に出し分ける設定まで作り上げられました。デモの中では、セグメントごとに生成されたメールがその場でゲストへ送信され、驚きと見応えのある演出でした。
デジタルワーカー:AIが業務を担い、人が承認する
基調講演で最も大きく打ち出されたのが、Treasure AIデジタルワーカープラットフォームです。定型業務をAIが担い、人間がマネジメントするという役割分担が示されました。デモには3体のデジタルワーカーが登場しました。
| デジタルワーカー | 担当業務 |
|---|---|
| マーケティングアナリスト | CDPを毎日読み取り、変化を報告。発見事項を人間が承認するセグメントに変換 |
| チャネルマーケター | 顧客の動線を設計し、配信コンテンツを作成。配信結果をもとに改善 |
| Webマーケター | 承認済みランディングページの公開、サイト編集の提案、ドラフト体験の作成 |
デモは、マーケティングアナリストに直近の変化を尋ねる場面から始まりました。特定カテゴリーの閲覧者が約30%急増するなど、複数のスパイクとその後の推移が整理して報告されます。その結果をもとにチャネルマーケターがメールを生成し、さらにWebマーケターへ引き継がれて、ランディングページと閲覧パターン別のバナー2案が作成されました。これらの流れはすべてAI同士が会話して引き継がれていきます。
デジタルワーカーは、ペルソナや権限、ガードレール、動作スケジュールを人間が定義したうえで稼働します。
NI+Cセッションレポート|Treasure AI Voiceで実現する顧客の本音の可視化とリスク即時検知
NI+Cからは、カスタマーエクスペリエンス部の中村・本間の2名で登壇しました。テーマは、これまで十分に活用できていなかった「会話データ」を顧客データに統合し、本音の把握とリスク検知につなげるというものです。

多くの企業では、顧客情報、購買データ、Webアクセスログが別々のシステムに分散しており、同じお客様の行動をつながった情報として見ることが困難です。その分断を解消するのがCDPですが、「Treasure AI Voice」はさらに一歩進め、これまで記録として残せていなかった会話情報を顧客データに加えるソリューションです。
ポイント:
Treasure AI Voiceの価値は、文字起こしで終わらせない点にあります。会話テキストという非構造データから要望を自動検出し、CDP上の顧客データと紐付けて、全社で使える構造化された情報へと変換します。
現場で「使えるテキスト」にする仕組み
セッション内で強調していたのが録音品質の重要性です。スマートフォンでの録音は雑音を拾ってしまったり離れた人の声が入らなかったりして、結局は使えないテキストになりがちです。Treasure AI Voiceでは、AIボイスレコーダー「Plaud」の専用端末を用い、話者の方向を捉えつつ周囲の雑音をその場でカットし、話者ごとに発言を分離して文字起こしへつなげます。集音距離は、スマートフォンの約1mに対し、Plaud Note Proでは最大5m程度まで対応できます。
また、自社会話データを最高水準のセキュリティで管理することができます。
運用・セキュリティ面の特徴
- 国内データセンターでの処理・暗号化保存
- 入力・生成データをAIモデルの二次学習に使用しない
- 管理者コンソールによるユーザー権限・端末の一元管理
- 操作履歴の監査ログ保存、シングルサインオン連携への対応
自社運用と、業種別の活用イメージ
NI+Cでも、ご承諾をいただいたお客様との打ち合わせに限り音声を録音し、案件管理に活用しています。従来は担当者が手入力でSFAを更新していましたが、現在は会話データをもとに「案件発掘レポート」を出力する運用を開始しました。
| 領域 | 会話データの活用例 |
|---|---|
| 自社の営業活動 | SFAの記録と会話ログのギャップを検知し、推奨アクションを提示。立ち話で流れがちな一言からクロスセル機会を発掘 |
| 金融機関の窓口営業 | 窓口での会話と取引・行動データを統合し、推奨アクションの提示、接客品質のスコアリング、誤案内やハラスメントの検知を実現 |
| 製造業の現場 | 熟練工の指示を録音・文書化してナレッジを継承。日々の作業内容から日報のドラフトを自動生成 |
セッション内のデモでは、窓口に「NISAの相談」として来店された方が、会話ログでは家族の財産整理に繰り返し言及し、Webやアプリでは相続関連ページを集中的に閲覧していたという例が示されました。窓口の記録だけでは気づけない本音のニーズが、デジタルとリアルのデータを横断することで裏付けを伴って浮かび上がる仕組みをご紹介しました。

NI+Cブースレポート|その場の会話を1枚のグラフィックレコーディングへ
ブースエリア全体が多くのご来場者様で賑わっており、その中でもNI+Cのブースでは、機能についてのご質問や社内活用に向けてのご相談のほか、Treasure AI Voiceの実機デモを実施しました。デモでは、その場で行ったインタビューの音声を分析し、最終的に1枚のグラフィックレコーディング(対話の内容を絵と文字で可視化した記録)として出力する流れを体験いただき、業界・職種問わず幅広い方々からご好評をいただきました。

資料だけの展示ではなく、ご自身の声が目に見える成果物へ変わるまでを数分で体験していただける構成にすることで、声が形になるイメージを持ち帰っていただける内容を意識し、ご紹介しました。
- STEP 1:その場でインタビューを録音
AIボイスレコーダー「Plaud」を使い、来場者の方へのインタビューをその場で録音 - STEP 2:Treasure AI Voiceで分析
音声をテキスト化したうえで、話されたテーマや要点を抽出 - STEP 3:要点を構造化
抽出した内容を、課題・期待・関心といった観点で整理 - STEP 4:グラフィックレコーディングとして出力
整理した内容を1枚のビジュアルとして表現 
体験された方からは、商談内容のSFA化、窓口やコールセンターの応対記録など、音声データの活用方法についてご質問をいただく場面が多くありました。見落としがちな本音や真実の分析・管理について、関心があったように感じます。
まとめ
セッション全体の傾向として、AIがコモディティ化するなかで人にしか生み出せない感情的なつながりの価値や、AIに作業を任せつつ判断は人が担うという考え方が語られていました。
今後、どの業務をAIに任せるべきかの線引きが重要となっていくと考えられます。
以上、Treasure Data Connected World 2026のイベントレポートでした!
NI+Cは、日々進化するTreasure AIとAI技術を、お客様のビジネスで活かしていただけるよう、今後も支援を続けてまいります。
Treasure AI Voiceの導入や他ツールとの連携に興味がある、検討している、課題を感じている等ございましたら、こちらからお問い合わせください。担当者からご連絡させていただきます。
弊社で取り扱っている他のMAツールや、Treasure AIのブログも書いております!そちらもぜひご覧ください。
▼Treasure AI ブログ
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▼HubSpotブログ
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▼Acousticブログ
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