【CES出展】アプリ名決定までの道① ~込められた思いとは~
投稿者:谷村
こんにちは、先進PJ部の谷村です。
前回の記事では、ラスベガスで開催されるIT展覧会「CES」に、若手社員中心にNI+Cとして初の出展を目指すプロジェクトが始動していることをお伝えしました。
自分も2年目社員ではありますが、出展アプリの開発や現地ブースでの英語プレゼンテーション担当として日々準備を進めています。
私からは、「アプリ名決定までの道」と称して、アプリのコンセプトとキャッチコピー、そしてアプリ名が決定するまでに我々が辿ってきた道のりをお伝えしていければと思います!
私たちのアプリコンセプト
名前の由来に先立って、私たちが指針としているコンセプトを明確にしました。
今回の製品のコンセプトは2つです。
・レコメンド実施やコミュニティ醸成を促すことによって、館内/外の来館者の体験の向上を図る
・学芸員の業務を効率化し、文化財・文化教育への取り組みを向上させる
この背景には、博物館や美術館が抱えているという以下の課題を解決したいという思いがあります。
・文化財の保護という重要な役割を担う博物館や美術館等の施設では、昨今は厳しい経営環境にある施設が少なくないということ
・学芸員一人当たりの業務量が多く多忙を極めており、研究や保護活動に時間が割けないという声
私たちは今回作成するアプリで上記の課題を解決することで、博物館の集客や業務を支援し、博物館本来の目的である文化財保護と後世への伝承に貢献したいと考えました。
ざっくばらんにブレストを実施 ~迷えるアプリ名~
アプリ名は最終的に投票式で決定することとしました。
まずは、チーム全員でアイディアを出し、決戦投票に進める候補を絞っていきます。
私たちは様々な部署の様々な経歴や得意分野を持つ人たちで構成されているチームです。
その強みを最大限活かして、まずはブレインストーミングで各々が持つアイデアを制限なくリストアップしました!
以下にその様子を少しお見せします。私たちの会社は原則テレワーク、且つ関西支社のメンバーもいるため、オンラインキャンバスツールのMuralを活用して実施しました。
<実際にブレインストーミングを実施した画面>
一人が出したアイデアを誰かが膨らませ、かと思えば全く違う角度から鋭い案がでることも、、!
キャッチーな日本語が上がったり、英語で考えたものの頭文字で進めたり本当に様々な意見が出てきました。
・葛飾北斎にちなんで「HOCSAI」の頭文字に合う語呂合わせにしてみてはどうか?
・アプリといっしょに美術館を回るのだから、手のひらサイズの相棒ということで「Museum Buddy on your Palm」はどう?
・それならアプリ名を長くするよりも、アプリ名とセットのキャッチフレーズの方がいいのでは?
こうして生まれたアイデアたちを類似のジャンルや括りでまとめていき、いくつかの方向性に絞り込んでいきました。
そして最終的に、決戦投票に進む候補がこちらになります。
・HOKUSAI
・HoCSAI
・musubi
・MUSUBI
・MuCierge
・MuseConnect
・ShibAInu「むすび」
・寺子屋(Terakoya)「きびだんご」
アイデアにヒントを求めて視察を実施
時を同じくして、主に機能やUI/UXの開発アイデアを求めて、CESプロジェクトメンバーで上野の国立博物館、国立西洋美術館、上野の森美術館に視察に行くことになっていました。
コンセプトチームでは、アプリ名についてもこの機会にヒントが得られればとみんな気合十分です!
来場者目線で自分たちの考案した機能があったらどうなるか想像しながら足を進めると、想像以上にインバウンドのお客さんが多いことに気付かされました。
<外国人観光客で特に人だかりができていたのは刀剣の展示>
また彼らが熱心に作品を鑑賞する様子を肌で感じることで、刀とか兜とか分かりやすいものが響くのではないか?
日本らしさはアプリ名においても重要なのではないか?
そんな思いが高まっていきます。
投票の末アプリ名決定!・・かと思いきや
視察後に各々で再度候補を吟味し、投票を実施しました。
決選投票を勝ち抜いた映えあるアプリ名がこちらになります!
アプリ名:”musubi”
キャッチフレーズ:“Museum U Belong”
musubiはもちろん漢字の「結」が由来で、キャッチフレーズはmusubiの頭文字の音合わせになっています。
人々とMuseumの結び目となる。そんな思いが込められた名前です!
そして・・満を持して決定した「musubi」を社内会議に上げたのですが、思わぬ結果となりました。
―――「シンプルすぎるのでは?」
―――「ロゴにすることも見据えると視覚的にもインパクトが足りないのでは?」
様々なご意見をいただき、一度考え直すことに。
みんなで決めた製品名、まだまだ最終決定までは遠いのか、、
これからどうなる・・???
次回、いよいよ製品名をお伝えします!
今後について
このプロジェクトの進捗や準備の様子については、今後もブログやSNSで随時お伝えしていきます。
CES 2025への道のりを、ぜひ一緒に歩んでいただければうれしいです。
これからのNI+Cの挑戦に、どうぞご期待ください!