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QuickSightの紹介

投稿者:AWSソリューション担当

・QuickSightとは

AWSのBIツールでデータの可視化を目的とし、レポート/ダッシュボードを作成することができるサービスです

 

特徴として

  • サーバレスサービスのため、インフラ管理が不要です
  • 作成したダッシュボードはアプリケーションやwebサイトに埋め込むことも可能です
  • ユーザ単位とセッション単位の料金体系があり、ユースケースによってコストの効率化を図ることができます
  • 機械学習/生成AI技術を活用した機能が存在します(ML Insights/Q in QuickSight)

 

・料金設定

料金体系は主にユーザタイプとユーザ数に応じたものとセッション数に応じたベースコストに加え、データベース容量(SPICE)や異常検出/アラート機能等について課金されます

 

・ユーザタイプ(ユーザタイプとユーザ数による料金タイプ)
スタンダードプロ
作成ユーザ24 USD/(ユーザ*月)50 USD/(ユーザ*月)
閲覧ユーザ 3 USD/(ユーザ*月)20 USD/(ユーザ*月)

 

・リーダー容量(セッションによる料金タイプ)
セッション数価格追加セッション
500/月250 USD/月0.5 USD/セッション
50,000/年20,000 USD/年0.4 USD/セッション
200,000/年57,600 USD/年0.28 USD/セッション
400,000/年96,000 USD/年0.24 USD/セッション
800,000/年162,000 USD/年0.2 USD/セッション
1,600,000/年258,000 USD/年0.16 USD/セッション

 

・SPICE (Super-fast, Parallel, In-memory Calculation Engine) 
SPICE(データベース)0.38 USD / (GB*月)

 

・異常検出-アラート
異常検出-アラート(メトリクス)
1~1,000,0000.5 USD / (1000メトリクス)
1,000,001~10,000,0000.25 USD / (1000メトリクス)
10,000,001~100,000,0000.1 USD / (1000メトリクス)
100,000,001~0.05 USD / (1000メトリクス)

 

料金に関するポイント

  • 初回アカウントは4ユーザまで30日間の無料トライアルあります
  • ユーザタイプについては年間契約もあります
  • また、30分1セッションのセッション単位での課金モデルがあり、ユーザのプロビジョニングすることなく閲覧使用することができます
  • プロユーザやQトピックがあると250USD/月が発生します(無料トライアル期間はトライアルの範囲内)

 

・SPICE (Super-fast, Parallel, In-memory Calculation Engine) 

QuickSight のインメモリ計算エンジンを持ったデータベースです

SPICEにローカルやS3データを取り込むことで高速クエリが実現されます

また、RedshiftやRDS内データについてもSPICEに取り込み使用することができます(取り込まずRedsfhit,RDS上での利用も可能です)

取込時には簡易的な前処理や関数等を用いた変数の作成も可能です

 

計算フィールドの編集画面

 

データを自動レプリケートするため、高い可用性を得ることができます

作成者ユーザには10GBの割り当てがあります

 

接続できるデータソース例

・使用感

実際に使用した画面上の流れを記載します

「データセット」から使用するデータを選択します

データセットの追加は「新しいデータセット」を選択します

 

使用するデータソースを選択します

「ファイルのアップロード」を選択することで、ローカル保存のファイルも使用可能です

 

ファイルをアップロードするとプレビューの確認へ

「設定の編集とデータの準備」を選択することで、前処理や計算フィールドの定義設定が可能なSPICEの編集画面へ遷移します

 

不要な場合は「次へ」を選択するとデータソース情報画面へ移ります

「視覚化する」を選択することでレポート編集画面へ

最初にシート設定を選択します

 

初期編集画面は左から「データ」:データセットの各フィールド(カラム)、「ビジュアル」:グラフ等の表タイプの選択、「シート」:レポートにあたる部分です

「ビジュアル」からビジュアルタイプを選択するとシート上にグラフが追加され、各設定部分で使用するフィールドを選択することでグラフを操作します

また、詳細については右側の「プロパティ」で設定します

 

「追加」ボタンを押すことで次のグラフ領域を追加することができます

 

右上にある「公開」ボタンからダッシュボードとして公開することが可能です

 

公開時にはオプションの設定も可能です

 

公開したダッシュボードは印刷やPDFとしてダウンロードすることができます

 

作成ダウンロードしたPDF形式のダッシュボードサンプル

・まとめ

  • 使用するユーザのタイプと人数等をあらかじめ設定しなくても、セッション数による料金タイプがあるため使い始めやすさがあります
  • 初回4ユーザ分30日間の無料トライアルがあり、サーバレスでインフラ管理が不要なため、個人利用含め簡単にお試しで使ってみることができます
  • 視覚的で操作が簡単なため、BIツール初心者でも直感的な作成が可能だと思います

 

以上AWS BIツール「QuickSight」の紹介でした

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