HubSpot<第8弾>AI時代の新常識「Loop Marketing」とは?概念からHubSpotを活用した実践方法までを解説!
投稿者:erii fukuda
NI+C マーケソリューションチームです:)
本Tech Blogでは、HubSpotソリューションを紹介していきます。
第8弾では、近年マーケティング界隈で注目を集めている新しいフレームワーク「Loop Marketing(ループマーケティング)」についてご紹介します。
AI技術の進化に伴い、顧客の購買行動は大きく変化しています。従来の直線的なマーケティング施策に限界を感じている方も多いのではないでしょうか。本記事では、なぜ今ループマーケティングが必要なのかという背景から、具体的な4つのステージ、そしてHubSpotのAIツールを活用した実践方法までを解説します。
購買行動の変化と従来型ファネルの限界

これまでのマーケティングでは、「認知→検討→購入」という直線的なファネルを前提としていました。しかし、現在このプロセスには大きな変化が起きています。
- 認知の場の多様化: YouTube、TikTok、ポッドキャストなど、情報に触れるプラットフォームが多様化しています
- リンクの断絶と自己解決: Google検索の60%が「ゼロクリック」となり、ChatGPTやPerplexityなどのAIの回答によって、ユーザーがサイトを訪れる前に自己解決するケースが進んでいます
- 意思決定の加速: ユーザーはAIの中で比較検討を済ませ、高い関心と購買意欲を持った状態で企業にアプローチしてくるようになりました。そのため、一般的な説明ではなく「自分のための」提案が求められます
このような「探される」から「AIに推奨される」時代においては、単発のキャンペーンを打って終わりのアプローチでは成果が出にくくなっています。
Loop Marketing(ループマーケティング)とは?

この課題を解決する新しいプレイブックが「Loop Marketing」です。Loop Marketingとは、AIの「効率性」とマーケティングの最大の強みである「人(信頼性・らしさ)」を掛け合わせた4ステージのアプローチです。
単なる直線的なファネルではなく、施策を繰り返すたびに進化していくループ構造になっているのが特徴です。以下の4つのステージ(Express, Tailor, Amplify, Evolve)を回すことで、持続的な成長を促進します。
Loop Marketingの4つのステージとHubSpotによるAI活用
ここからは、Loop Marketingの4つのステージの概要と、HubSpotのAI機能(Breezeなど)を活用してどのように実装していくのかを具体的に解説します。※Breezeについてはこちらのブログでご紹介していますのでぜひご覧ください。
ステージ1:Express(表現) – 自社らしさを定義する

AIがコンテンツを数秒で量産できる時代だからこそ、独自性のある明確な「らしさ(視点やトーン)」がなければ、成果につながりません。自社のブランドアイデンティティーを定義し、表現するステージです。
HubSpotでの実践ツール:
- Breezeアシスタント: CRMのデータを分析し、ターゲットとなるオーディエンスの目標や課題を把握して「最適顧客プロファイル」を作成します
- ブランドアイデンティティー機能: AIが従うべき独自のブランドガイドライン(スタイルガイド)を策定します。これにより、AIが生成するブログ記事やEメールが、自社独自の文体やトーンを正確に反映したものになります
ステージ2:Tailor(個別化) – 顧客の状況に合わせてメッセージを個別化

単なる「{氏名}様」といった形式的なパーソナライズではなく、顧客の行動シグナルや背景情報に基づき、「自分向け」と感じられる深いパーソナライズを行うステージです。
HubSpotでの実践ツール:
- AIを活用したデータエンリッチメント: AIを用いて公開データソースなどをスキャンし、コンタクトデータや企業情報を最新かつ詳細な状態に拡充します
- オーディエンスのセグメント化: 拡充したデータや興味関心シグナルを基に、より精緻なターゲットセグメントを構築します
- AIを利用したEメール / パーソナライズ: AIを活用して、個々の見込み客の業種やカスタマージャーニーの段階に合わせたコンテンツ(Eメールやランディングページ)を動的に生成します
ステージ3:Amplify(増幅) – チャネル全体で存在感を増幅させる

従来の検索エンジンだけでなく、AI検索、動画、SNS、コミュニティなど、顧客がいる多様なチャネルに合わせてコンテンツを展開し、発見性を高めるステージです。
HubSpotでの実践ツール:
- AEO戦略ツール(AEO Grader): これまでのSEO(検索エンジン最適化)から、AEO(Answer Engine Optimization:AI回答エンジン最適化)へシフトします。AIに「信頼できる情報源」として引用されやすいように最適化を行います
- 動画クリップエージェント: 長尺の動画から、SNSプロモーション向けの短いクリップをAIが自動で複数生成し、多様なフォーマットでの発信を支援します
- 顧客対応エージェント(チャットボット): 自社のナレッジベースなどを学習したBreeze活用のAIチャットボットを配置し、24時間体制でリードの質問に文脈に沿って回答します
ステージ4:Evolve(進化) – リアルタイムで戦略を進化させる

キャンペーンは「公開して終わり」ではありません。AIを活用して成果をリアルタイムで追跡し、四半期単位ではなく日単位のスピードで継続的に改善・進化させるステージです。
HubSpotでの実践ツール:
- マーケティング アナリティクス スイート: どのチャネルやコンテンツが最もエンゲージメントや収益に貢献しているかを分析し、インサイトを得ます。
- A/Bテスト: Breezeを利用して、ランディングページの見出しやメールのコピーのバリエーションを生成し、迅速なテストサイクルを回します。
- Eメールエンゲージメントの最適化: エンゲージメントの変化を検知し、開封率やクリック率を向上させるための最適化を行います。
効果を測る:Loop Marketingスコアカード
Loop Marketingを適切に実施できているかを評価するためには、各ステージに応じた新しい指標(KPI)を追跡することが重要です。
- Express
- KPI:効率
- 説明:コンテンツ作成にかかる平均時間、作成されたアセットごとのコンテンツ費用。
- Tailor
- KPI:エンゲージメント
- 説明:各チャネルにおけるクリック率(CTR)。
- Amplify
- KPI:可視性とコンバージョン
- 説明:チャネルごとのコンバージョン率に加え、「AIでの可視性(ブランド言及回数)」「シェア・オブ・ボイス(競合との言及比較)」「引用数」といったAEO特有の指標。
- Evolve
- KPI:速度
- 説明:認定リード数、月あたりの実験回数(ループサイクルの速度)
以上、AI時代における新しいマーケティングの形「Loop Marketing」について解説しました。HubSpotのBreezeなどのAI機能を活用し、既存のCRMデータや資産をこの「Express → Tailor → Amplify → Evolve」のループに組み込むことで、プロセスの迅速化や投資効果の向上が見込めます。
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