【Looker新UI】Exploreの構造が刷新!「新しいExploreエクスペリエンス」の変更点と使い勝手を徹底解説
投稿者:中島
目次
1.はじめに
2.「新しいExploreエクスペリエンス」とは?
3.ここが変わった!新UIの主な変更点
4.使ってみた感想
1.はじめに
こんにちは、NTTインテグレーションの中島です。
Lookerでデータ探索やレポート作成を行う際、最も利用頻度が高い機能が「Explore(エクスプローラー)」です。
これまで長らく親しまれてきたExploreの画面UIですが、現在Lookerでは大幅な刷新が行われており、「新しいExploreエクスペリエンス」として順次提供が進められています。
従来のインターフェースと比べて画面の使い勝手や配置が大きく変化しているため、「いつの間にか画面が変わっていて戸惑った」「どこに何の機能が移動したのか知りたい」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、この「新しいExploreエクスペリエンス」の全体像をはじめ、新旧UIの切り替え方法、そして具体的な主な変更点4つを分かりやすく解説します。
2.「新しいExploreエクスペリエンス」とは?
- プレビュー機能としての提供
- 今回刷新された新しいExplore画面は、プレビュー機能として提供されており、デフォルトで有効になっています。(ver26.14.12現時点)
- もし画面上に新UIへの切り替えボタンが表示されない場合は、Looker左側メニュー画面より、Admin(管理者) > General(全般) > Preview(プレビュー)から『New Looker Explore and Merge Query Experience(新しいLookerのクエリ探索とマージ機能)』を有効化してください。

- 新UIと旧UIの比較
- 従来のUIでは、左側のフィールドピッカーから項目を選択し、中央〜下部でフィルターやビジュアライゼーションを設定する流れが基本でした。
- 新しいUIでは、ドラッグ&ドロップをはじめとする操作性が向上し、直感的な分析とインサイト獲得スピードの向上を目的として画面全体の構造や操作体系が一新されています。
- 新旧UIの切り替え方法
- プレビュー機能が有効になっている場合、ユーザー個人の画面操作でいつでも従来版と新UIを切り替えることが可能です。
- 新UIを試す場合
- 従来のExplore画面を開き、右上の 「新しいExploreをお試しください」 をクリックします。
- 従来の画面に戻す場合
- 新UIの画面右上にある 「従来のExploreに切り替える」 ボタンをクリックすれば、いつでもすぐに元の表示へ切り替えられます。


3.ここが変わった!新UIの主な変更点
① 左側パネルが「構成パネル」へ進化
従来の左側に配置されていた「Field Picker(フィールドピッカー)」は、「構成パネル」として進化しました。
- All Fields(すべてのフィールド)タブ:使用可能なすべてのディメンションやメジャーを閲覧・検索できます。
- Fields in use(使用中のフィールド)タブ:現在クエリの構築に組み込まれているフィールドのみが一覧表示されます。
- Style(スタイル)タブ:ビジュアライゼーションの見た目を調整する「スタイル」を設定できます。この構成パネル内にスタイル設定が組み込まれるようになったことで、データ設定とデザイン設定を行き来する手間が大幅に削減されています。

② ドラッグ&ドロップによる直感的な操作
これまではパネル上の項目をクリックしてデータテーブルに追加する形式が主でしたが、新UIでは構成パネルからデータ領域へ直接ドラッグ&ドロップでフィールドを配置できるようになりました。(※従来通りクリックで選択することも可能です)
③ dimensionフィールドからの集計機能
従来はLookML上でMeasure(type: sumやcountなど)として定義済みの項目しか集計できませんでしたが、新UI ではdimensionに定義されているフィールド項目から、直接「合計」「平均」「個別カウント」などの集計方法を自由に選択可能になりました。
フィールドの「集計」メニューを選択するだけで簡単に集計が行えますが、選択したフィールドのデータ型によって表示される集計オプションが自動で変化するのが大きなポイントです。
- 数値型フィールド(売上高、数量など) :合計(SUM)、平均(AVERAGE)、最大・最小・中央値(MAX/MIN/MEDIAN)、個別カウント(COUNT DISTINCT)などの数値計算を選択可能です。

- 文字列型フィールド(顧客ID、商品名など):個別カウント(COUNT DISTINCT)や、一意の値のリスト作成を選択可能です。

また集計機能だけでなく、dimensionの加工も画面上で簡単に行えます。
- ビン(Bin):数値データを指定したサイズ(例: 1,000単位、10単位など)で区切り、価格帯や年齢層といった「分布」のグループ化を即座に作成できます。
- グループ(Group):文字列データを「東日本/西日本」や「特定ブランド群」など、任意のカテゴリにまとめたカスタムディメンションを作成できます。

④ スタート画面(Quick Start / Insight Assistant)の統合
何も選択していない「空のExplore」を開いたときの挙動や、初期表示の画面構成も変化しています。
ゼロからフィールドを選んで分析を組み立てるだけでなく、定義済みのテンプレート分析を素早く呼び出せる「Quick Start(クイックスタート)」機能や、自然言語でデータ探索をサポートする「Insight Assistant(インサイトアシスタントに質問)」の導線が画面の中央に統合されました。データ探索を開始する際のハードルがより低くなっています。
⭐クイックスタートの使用例

クイックスタートから「カテゴリ別売上金額ランキング」をクリックすると、Looker側で下記の表を自動で作成してくれました。

⭐インサイトアシスタントの使用例

「2025年の商品カテゴリごとの売上ランキングを作成してください。」とプロンプトを投げると、プロンプト内容に沿った分析結果が返ってきました。

この時点ではビジュアリゼーショングラフが適用されていないため、上部にある「グラフを変更」から<最適な表示形式を選択>をクリックすると結果に合わせた最適なグラフを作成してくれます。

4.使ってみた感想
今回は、Lookerの「新しいExploreエクスペリエンス」における画面構造の変化と主なアップデート内容を簡単にご紹介しました。
実際に新UIを使ってみて特に良いと感じたのは、操作性や可視性の細やかな進化と初心者向けのサポート機能です。
〇データ型が一目でわかるアイコン表示
各フィールドの横に「123(数値)」「ABC(文字列)」「SUM(集計)」といったアイコンが表示されるようになり、データの型や性質が直感的に把握できるようになりました。

〇迷いをなくす「クイックスタート」と「インサイトアシスタント機能」
個人的に特に素晴らしいと感じたのが、分析の最初の一歩を支える機能です。「どんなデータが入っているか分からない」「どのフィールドを選べばいいか分からない」という場合でも、インサイトアシスタントに対して「自然言語(チャット)」で分析したい内容を投げかけるだけで探索をスタートできます。
従来の操作感に慣れている方でも、直感的なUIとAIのサポートにより、データの探索効率は確実に向上すると感じます。
「新しいUIに慣れるか不安」という方でも、画面右上のボタン(従来のExploreに切り替える)ひとつで即座に旧UIの表示へ戻せるため、業務への影響を気にせずリスクゼロで試すことが可能です。まずは一度新UIへと切り替え、より直感的でスマートになった新しいデータ探索を体感してみてください!
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