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【Gemini in Looker】ついに待望の「ダッシュボードエージェント機能」がプレビュー版としてリリース!

投稿者:中島

目次

  • 1.はじめに
  • 2.実装方法
  • 3.機能紹介
    • ①ダッシュボードの要約レベルや使用感
    • ②エージェントのカスタマイズ性
    • ③既存の会話型分析と何が違う?差別化ポイントは?
  • 4.課金と権限制御について
  • 5.まとめ

1.はじめに

こんにちは、NTTインテグレーションの中島です。

今回ご紹介するのは、ついに待望のプレビュー版として公開された「ダッシュボードエージェント機能」です!

従来の会話型分析では、ユーザーが自分で適切な Explore(エクスプローラ)を選択して、 質問を組み立てたり、事前に開発者が 専用のエージェントを自作して用意しておく必要がありました。
そのため、一般的なビジネスユーザーが「今見ているダッシュボードのグラフについて、もっと手軽にチャットで深掘りしたい」と思っても、シームレスに実現することは難しかったのが実情です。

しかし、今回登場した「ダッシュボードエージェント」は、文字通りダッシュボードに最初からAIエージェントが組み込まれる機能です。
面倒な準備やExploreの選択は一切不要。ユーザーは、いつも見ているダッシュボードを開き、その場にあるチャットウィンドウに向かって話しかけるだけで、目の前のデータについて要約や分析、深掘りをシームレスに行うことができます。
今回は実装方法から実機検証、そして気になる課金や権限制御の対策まで、徹底解説します!

2.実装方法

  • 前提条件
    • Looker (Google Cloud コア) または Looker (オリジナル) の26.8 以降のバージョンであること
    • プレビュー機能(Gemini 関連機能)が有効になっていること
  • 設定方法
    • Admin(管理)>「Gemini in Looker」の設定画面から、該当のトグル(ダッシュボードエージェント機能)を有効化

3.機能紹介

①ダッシュボードの要約レベルや使用感

今回はショッピングモール売上分析のダッシュボードに対して、ダッシュボードエージェントを使用していきます。

ショッピングモール売上分析のダッシュボードでは「施設データ」「売上データ」「入館客データ」の3つの軸でタブを分けて作成しました。
「施設データ」はショッピングモールの基本情報やフロアマップ図を表示、「売上データ」は売上高や売上推移を表示、「入館客データ」は来客数や、来客者の滞留時間、購買率、属性情報などを表示しています。

ダッシュボードの内容は動画でご紹介しているので、気になる箇所があれば一時停止でご確認ください。


ダッシュボードエージェントを使用するには、ダッシュボード画面の右上にあるダイヤマーク(Chat with this dashboard)をクリックすると、会話を開始するウィンドウが開きます。

まずはチャットに「このダッシュボードを要約して」と投げました。
結果は以下の通りです。

冒頭にはサンプルのグラフを自動で生成してくれたり、単に数字を読み上げているだけではなく、どのような顧客の売上が高いのか、カテゴリ別に見た時に好調・不調はどれなのかなど、ビジネスに役立つインサイト(洞察)や傾向まで踏み込んでくれています。

また今回は複数タブがあるダッシュボードに対して、質問を投げた際、AIは「現在表示しているアクティブなタブ」のデータしか見ないのか、それとも「非表示のタブ(ダッシュボード全体)」のデータも裏で加味して回答を組み立ててくれるのかを確認してみました。

結果は要約内容の通りですが、非表示のタブを含めて全体ダッシュボードの要約を実施してくれました!

タブをいちいち切り替えて「このタブのデータはどう?」と聞き直す必要はありません。エージェントは裏側でダッシュボード全体のコンテキストをしっかり理解してくれているので、ユーザーはタブの存在を意識することなく、シームレスに全体最適のインサイトを得ることができます。

さらにチャットに「特に売上の良かった日と、売上の良いカテゴリを教えて 」と投げました。
結果は以下の通りです。

ユーザー自身がダッシュボードから必死に情報を探したり、フィルタをカチカチ切り替えたりしなくても、チャットに質問を投げるだけで、欲しい答えがその場ですぐに返ってきました。

この圧倒的なスピード感と手軽さこそが、ダッシュボードエージェントがもたらす最大のメリットだと実感しました。

②エージェントのカスタマイズ性

会話分析には開発者が専用のAIアシスタントを自作できる「エージェントの作成機能」がありましたが、今回のダッシュボードエージェントでも、そのダッシュボード専用にカスタマイズされたエージェントを簡単に作成し、設置することができます。

例えば、今回検証に使用した「ショッピングモール売上分析ダッシュボード」であれば、以下のような指示(Instructions)を裏側に仕込んでおくことが可能です。

ペルソナの設定: 「あなたはショッピングモールの優秀なデータアナリストとして振る舞ってください」

社内用語の定義: 「『セール期間』と質問されたら、12月15日〜31日のデータを参照してください」

このように、自社のビジネスルールを事前にAIへ「教育」できるため、ユーザーからの曖昧な質問に対しても、より的確で一歩踏み込んだ回答を返せるようになります。

※注意※
現時点(プレビュー版)の仕様では、以下の制限があります。
・ダッシュボード エージェントでは高度な分析 はサポートされていません。
・ダッシュボード エージェントは他のユーザーと共有できません。

③既存の会話型分析と何が違う?差別化ポイントは?

機能 違いと特徴(差別化ポイント)
従来の会話型分析「データ(Explore)単体」と会話する
画面を切り替えて、ゼロから質問を組み立てる必要がある
ダッシュボードエージェント「ダッシュボードそのもの」と会話する
今かかっているフィルタ、クロスフィルタ、配置されたタイル(グラフ)、さらには非表示のタブの文脈をすべて引き継いだ状態でチャットがスタートする

つまり、従来の機能が「データから新しいレポートを作るためのAI」だったのに対し、ダッシュボードエージェントは「このダッシュボードの解説員になってくれるAI」です。そのため、ダッシュボードを開いて「チャットを管理(Manage agent)」するだけで、そのダッシュボード専用のペルソナやビジネスルールを簡単に仕込むことができます。

4.課金と権限制御について

10月以降の課金発生に注意!

現在、ダッシュボードエージェント機能はプレビュー版として提供されており、無料で試すことができますが、2026年10月以降は正式に課金が発生する予定となっています。(※時期や詳細は公式の最新情報をご確認ください)

「プレビューだからと全社に公開していたら、10月になった瞬間に予期せぬコストが発生してしまった……」という事態を防ぐためにも、今のうちに利用範囲をコントロールする方法を押さえておくことが極めて重要です。

利用ユーザーの権限を制御する

ダッシュボードエージェント(および従来の会話型分析機能)の利用を制御するには、以下の 2つの権限(Permission) でコントロールが可能です。

①gemini_in_looker:Looker内でGemini機能全般(会話型分析など)を利用するために必要なベース権限です。
②chat_with_agent:ダッシュボード上でAIエージェントとチャット(会話)をするために直接必要となる権限です。

使わせたくないユーザーのロールからはこの2つの権限を外すことで、ユーザーの画面からチャットウィンドウや会話型分析のインターフェース自体を非表示にでき、意図しない利用や将来的な課金リスクを完璧に防ぐことができます。

5.まとめ

これまでは、ダッシュボードを見て『なぜこの数字が下がっているんだろう?』と思ったら、自分でフィルタをいじったり、別ページで掘り下げたり、データアナリストに調査を依頼したりする必要がありました。

しかしこれからは、『ダッシュボードの要点をAIが一瞬で要約し、気になることはその場ですぐにチャットで深堀りする』という一連の流れがダッシュボード内で完結します。
ぜひ自社のダッシュボードにエージェントを組み込んで、その便利さを体感してみてください!

参考:ダッシュボード エージェントを使用してダッシュボードをクエリする

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