いつでもどこでもデータを確認!Lookerモバイルアプリの活用ガイド
投稿者:中島
目次
1.はじめに
2.アプリの取得方法と「新旧アプリ」の注意点
3.モバイル画面の基本操作
4.機能制限(PC版とモバイルアプリの違い)
5.まとめ
1.はじめに
こんにちは、NTTインテグレーションの中島です。
普段、LookerのBIダッシュボードはPCの広い画面でじっくり分析する際に使われることが多いと思います。しかし、ビジネスの現場はデスクの上だけではありません。
「外出先で、あの商品が今日どれくらい売れているかサッと確認したい」
「倉庫での作業中に、現在の在庫数をその場でチェックしたい」
「移動中のスキマ時間に、最新のパフォーマンス数値を把握しておきたい」
そんな時に威力を発揮するのがLookerのモバイルアプリです。この記事では、モバイルアプリの導入方法から画面のイメージ、PC版との機能の違い(ドリルダウンやタブ機能は使えるのか?)まで、分かりやすく解説します!
2.アプリの取得方法と「新旧アプリ」の注意点
Lookerのモバイルアプリを導入するにあたり、最も注意すべきなのが「新旧アプリの移行」です。
現在、アプリストアには2種類のLookerアプリが存在(または並行稼働)していますが、従来の「Looker Mobile (Legacy)」アプリは2026年8月31日をもって完全に廃止となり、アプリストアからのダウンロードやインスタンスへのアクセスができなくなります。新規で導入する際は、最新版「Looker」アプリをインストールしてください。

インストールは下記から可能です。
・App Store(iOS 版)
・Google Play ストア(Android の場合)
| Lookerアプリ(新) | Looker Mobile (Legacy) アプリ(旧) | |
|---|---|---|
| サポート状況 | 現在のアクティブな標準アプリ | 2026年8月31日に廃止(提供終了) |
| 対応インスタンス | ・Looker Original ・Google Cloud Core ・Looker Studio Pro | ・Looker Original のみ |
| 認証方法 | ・Google OAuth ・SAML ・LDAP ・OpenID Connect ・メール/PW | ・メール/PW ・QRコード |
3.モバイル画面の基本操作
モバイルアプリの画面は、スマートフォンでの操作に最適化されています。PC版と同じ感覚で、ストレスなくデータにアクセスできます。


4.機能制限(PC版とモバイルアプリの違い)
「モバイルアプリだと、PC版の便利機能が使えないのでは?」と心配される方も多いのではないしょうか。
今回は主要機能に関して、モバイルアプリの対応状況を整理した結果をご紹介します。
〇モバイルでも問題なく使える機能
- タブ機能:対応
- PC版で作成した「タブ付きダッシュボード」は、モバイルアプリ上でもタブを切り替えてスムーズに表示・閲覧できます。

- ドリルダウン:対応 (※Looker Mobile (Legacy) の旧アプリはiOSデバイスのみ利用可能)
- グラフや表のデータポイントをタップすると、ツールチップ、ドリルダウン、アクション、リンクなどを含むメニューが開きます。


①ツールチップ:デベロッパーが構成したカスタムツールチップを表示する
②Explore:選択したデータポイントに関するより詳細な情報を表示する(※1 drill_filedパラメータで定義)
③Action:Lookerアプリから外部システムへ直接データ送信やタスク指示を実行する(※2 actionパラメータで定義)
(例)Slackへのメッセージ投稿、メールの送信、自社システムとの連携など
④Url:Looker内のダッシュボードやLook、外部ウェブサイトなどLookML内で指定したURLに遷移する(※3 linkパラメータで定義)
※1 drill_filedのLookML定義内容についてはこちらのドキュメントをご参考ください。
※2 actionのLookML定義内容についてはこちらのドキュメントをご参考ください。
※3 linkのLookML定義内容についてはこちらのドキュメントをご参考ください。
✕ PC版でしかできないこと
モバイルアプリは「データの閲覧・共有・クイックな分析」に特化しているため、以下の操作はPC(Webブラウザ)で行う必要があります。
- ダッシュボードやLookの新規作成・編集
- LookMLの開発、モデリングの変更
- 複雑な管理・管理者設定(Admin)操作
5.まとめ:モバイルでの見やすさを考慮した「ダッシュボード設計」が成功の鍵
1. 「画面の狭さ」を意識する
PCのワイド画面とは異なり、スマートフォンは画面領域が限られています。
ディメンション(Dimension)やメジャー(Measure)の項目数が多い巨大なテーブル(表)は、縦向き画面ではどうしても見切れてしまい、横スクロールを繰り返すため見づらさが残ります。

2. モバイル用には「極力シンプル」なグラフを作る
モバイルでの閲覧がメインとなるユーザー(外出先の営業、店舗スタッフなど)向けには、以下を意識したダッシュボードやグラフを別途作成するのがおすすめです。
- 主要なKPI(売上、在庫数など)のシングルバリュー(数値のみのタイル)を大きく配置する
- グラフの項目数は2〜3つに絞り、一目で状況が把握できるシンプルな構成にする

左下図:シンプルな円グラフ
右図:項目数(売上高と来客数)を絞って棒グラフと折れ線グラフで表現
3. 利用シーン(PC vs モバイル)に合わせた作り分けが大事
- PC版: じっくりデスクに座って、多くの項目をクロス集計・深掘り分析するための「詳細ダッシュボード」
- モバイル版: 移動中や現場で、今知りたい重要指標だけを数秒でチェックするための「クイック確認用ダッシュボード」
このように、ユーザーの「いつ、どこで、どうやって見るか」の使用状況に寄り添ってダッシュボードを最適化(作り分け)することこそが、社内でLookerを使いこなしてもらうための本当の近道です。ぜひアプリの導入とセットで、モバイルファーストなデータ設計も検討してみてください!
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