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Treasure Data CDP<第15弾>アップデートされたAudience Studioのご紹介! 

投稿者:岡田

NI+C マーケソリューションチームです:)

本Tech Blogでは、NI+Cで取り扱っているTreasure Data CDPを紹介していきます。

今回は新たにアップデートされたAudience Studioについてご紹介します!

Treasure Data CDPのAudience Studioは現在に至るまで様々なアップデートが行われました。
アップデートで変わった点としては大きく2点あります。

①画面の仕様
②既存機能の改善や新機能の追加


それぞれこの後、詳しくご紹介していきます!

Audience Studioとは?

Audience Studioとは、ある集団に条件を加えることでセグメント化し、そのセグメントに対してマーケティング施策を実施して、スコアリング等の分析を行うためのツールです。
アップデート前のAudience Studioを使ったことや見たことがない方は第1~3弾とアップデート前のAudience Studioについてご紹介してあるので、以下のリンクからぜひご覧ください!!

<第1弾>「Audience Studio の機能でセグメント作成してみた!!
<第2弾>「Audience Studio の機能 Activation を使ってみた!
<第3弾>「Audience Studio の機能 Predictive Scoring のご紹介

まずはアップデートされた画面の仕様について見ていきたいと思います!

Treasure Data CDPには、エンジニア向けの機能とマーケター向けの機能があります。
アップデート前では、エンジニア向けの機能とマーケター向けの機能が同一の画面で表示・選択されていました。
しかし、アップデートされたことによりエンジニア向け画面とマーケター向け画面で操作画面を分けられるようになり、Audience Studioはマーケター向け画面に分類されるようになりました。

ではここから、実際にアップデートされたAudience Studioについて見ていこうと思います!

Audience Studioへ入る方法についてですが、上記の赤枠どちらかをクリックします。
繰り返しとなりますが、アップデートされる前だと、赤枠の項目をクリックしても画面の切り替わりはなかったのですが、今回からマーケター向け機能は、別画面に分けられることとなりました。

このような「新コンソール(v5)へようこそ」という別画面へと遷移します!
新コンソール画面は、マーケター向け画面のホームページのような役割を担っており、Treasure Data CDPに不慣れなマーケターでも簡単に取り扱うことができるようにサポートとガイダンスを提供する情報ページです。
そしてこの画面からAudience Studioに行くには、上記の赤枠をクリックします。



こちらがアップデートされたAudience Studioの画面となります。
前回と比べてUIのデザインが見直され、より親しみやすく直感的な操作が可能となりました。

特に注目すべきは、待望の日本語対応機能です!
ユーザーは右上の赤枠部分で「英語」か「日本語」のどちらかを自由に選択することができるようになりました。
このように、マーケターが本当に扱いやすいUIに改良されました。

ここからAudience Studioの画面の詳細についてご紹介していきます!

【画面左側】
オレンジの枠で囲まれた部分では、元になるセグメント(ペアレントセグメント)の選択やペアレントセグメントをもとに作成したセグメントを選択することができます。
以前までは、このタブが存在せず、ユーザーは現在どのフォルダを編集しているのか一目で確認・選択するといったことができませんでした。
しかし、アップデートでされたことで1つの画面内で様々な機能を呼び出せるようになりました。

~以下項目説明~
①:*ペアレントセグメントを決定できます。この集団は事前にマスタセグメントで作成する必要があります。

*ペアレントセグメントは、1つのユーザーリストと、そのリストに紐づく複数の属性や紐づき関係を定義したものとなります。

【画面右側】
青色の枠で囲まれた部分では、先ほど説明したオレンジ枠の部分で選択したセグメントに新たな設定を加えたり、詳細情報を確認することができるようになっています。

~以下項目説明~
②:選択しているセグメントの状況を一目で確認することが可能です。総レコード数の増減や成長率を確認すること           ができます。
③:作成したセグメントの一覧を確認することが可能です。セグメントの作成者や最終更新日を確認できます。
④:作成したセグメントを外部ツールへと連携することが可能です。MAツールや広告配信ツール等、数多くのツールやサーバーと連携が可能です。
⑤:選択しているセグメントのユーザーを確認することができます。
⑥:セグメントエディタ内で、そのセグメント情報を可視化することができます。
⑦:フォルダ、セグメント、ジャーニーオーケストレーション、予測モデル、プロファイルAPIトークンの作成ができます。

次にアップデートされた機能の紹介について紹介していきます!

ブログの第1弾で紹介したAudience Studioの機能は4つありました。

・Segment Builder :セグメント(ターゲット)作成
・Activation   :セグメントの外部連携(アクティベーション)
・Predictive Scoring:予測スコアリング(スコアに基づいたセグメント作成も可能)
・Master Segments :マスターセグメントの作成(データソースの紐づけ管理)

今回はこれらの機能に新たに追加された機能や改良された機能の中で3つご紹介します!

①ジャーニーオーケストレーション(新機能)


ジャーニーオーケストレーションは、オーディエンススタジオ上の各顧客情報を、定義したカスタマージャーニー上に乗せ、顧客が次のステージ、またはジャーニーのゴール(コンバージョン)へ進むために必要な施策を、個々に適切なタイミングで自動的に実施してくれる機能です。


上記のようにマーケターの方でも簡単に設定することが可能となっています。
ジャーニーオーケストレーションについては過去のブログでも詳しく紹介したり、実際に作成してみたりもしているので、さらに詳しく知りたい方は以下のブログをチェックしてみてください!!

<第8弾>新機能 ジャーニーオーケストレーション ご紹介
<第10弾>【Journey Orchestration】ジャーニーを作成してみよう!

②セグメントエディタ(旧Segment Builder)


セグメントエディタとは、選択したペアレントセグメントに対して特定の条件を加えて新たにセグメントを作る機能のことをいいます。
セグメントを作成するという機能的な部分では変わりありませんが、UIの変更や新たな条件の追加、新機能が追加されました。

【セグメントルールの編集】

~以下項目説明~
①:複数ルールの組み合わせを方式を設定することが可能です。
②:ルール内の組み合わせ方式を設定することが可能です。
③:操作性をさらにシンプルに使いやすく、ドラッグ&ドロップ操作でルールの取り出しが可能になりました。
赤枠で囲まれたカラム(例えば年齢、性別)をつかんで左にもっていくだけで、上記のルールセットのように年齢と性別のルールを作成することが可能です。

ドラッグ&ドロップ操作で、既存のセグメントやA/Bテストで作成したルール等を利用して新たなセグメントを作成することも可能です。

アトリビュートのルールセットは、赤枠の条件をプルダウンの中から選択することが可能です。

以前まで、timeカラムのみでしかルールセットができませんでしたが、アップデートされたことでタイムベースドフィルター機能が追加されました。

・セグメントを作成する際に、時間に基づいて属性や行動のフィルターの作成が可能
・TIMESTAMP以外の列に対してタイムフレームを指定し、範囲のフィルターが可能
・時間フィルターを他の属性や行動と組み合わせて使用することが可能


【A/Bテスト用セグメント作成】

A/Bテスト用セグメント作成とは、グループごとに異なるタイプのキャンペーンのテストを行い、グループ間でキャンペーンのパフォーマンス比較を実施することです。
顧客を最大5つのグループにランダムに分割し、コントロールグループと比較することができます。
最もパフォーマンスの高いマーケティング戦略を特定し、その洞察に基づいて今後のキャンペーンの最適化を図ることが可能です。

③アクセス制御(新機能)


アクセス制御とは、複数の企業や人が同じ顧客データを扱う中で、その顧客データにアクセスできる権限を個々に設定することで、セキュリティ強化を図ることができる機能です。
アップデートされる前はIntegrations HubとData Workbenchといったエンジニア向け機能でのみ利用可能でしたが、Audience Studio内での利用も可能となりました!
制御の対象としては、ペアレントセグメント、フォルダ、カラムの3種類があります。

ペアレントセグメントの場合は、閲覧のみかフルコントロールという2種類の権限から選択することが可能なため、あるユーザーに対して特定のペアレントセグメントしか使わせたくない時に活用することができます。
フォルダとカラムに対しても、上記のようなアクセス制御をすることが可能です。

このように、付与できる権限の種類を適切に設定することで、セキュリティ強化ができ、安心して顧客データを扱えるようになります。

アクセス制御についての詳しい操作手順については以下で、紹介していますので是非ご覧ください!!

<第12弾>Policy Based Permissionとは?

最後に

今回のブログはTreasure Data CDPのアップデートされたAudience Studioについてご紹介しました!
アップデートを通して、使い勝手が向上し、直感的なデザインへと生まれ変わったAudience Studioは、マーケターの皆様にとって非常に魅力的なツールだと思います。これまでにAudience Studioを使った経験が少なかった方々も、この機会にぜひ試していただき、そのメリットを実感していただければ幸いです!
このブログでは紹介できなかったAudience Studioの各機能に関しては、後日さらに詳細な説明を追加する予定ですので、引き続きお読みいただけると幸いです!

Treasure Data CDPにご興味を持たれた方はぜひ「こちら」からお問い合わせください

その他、Treasure Data CDP についての記事はこちら↓

セグメント作成について↓↓
Treasure Data CDP <第1弾>Audience Studio の機能でセグメント作成してみた!!

Activationについて↓↓
Treasure Data CDP <第2弾>Audience Studio の機能 Activation を使ってみた!

Predictive Scoring について↓↓
Treasure Data CDP <第3弾>Predictive Scoring のご紹介

データのインポートについて↓↓
Treasure Data CDP <第4弾>Treasure Data にデータをインポートしてみた

SQLを使ったデータの抽出方法について↓↓
Treasure Data CDP<第5弾>SQL を使ってデータ抽出してみた!

Treasure Workflowについて(前編)↓↓
Treasure Data CDP<第6弾>Treasure Workflow とは(前編)

Treasure Workflowについて(後編)↓↓
Treasure Data CDP<第7弾>Treasure Workflow とは(後編)

新機能 ジャーニーオーケストレーションについて↓↓
Treasure Data CDP<第8弾>新機能 ジャーニーオーケストレーション ご紹介

Server Side 1st Party Cookieについて↓↓
Treasure Data CDP<第9弾>Server Side 1st Party Cookieのご紹介

ジャーニーオーケストレーションの機能を使ったジャーニーの作成方法について↓↓
Treasure Data CDP<第10弾>【Journey Ohchestration】ジャーニーを作成してみよう!

Predictive Scoring 予測モデルの作成から実行について↓↓
Treasure Data CDP<第11弾>Predictive Scoringを使ってみた!

Policy Based Permissionについて↓↓
Treasure Data CDP<第12弾>Policy Based Permissionとは?

Treasure Insights について↓↓
Treasure Data CDP<第13弾>Treasure Insights について ご紹介

ID Unificationについて↓↓
Treasure Data CDP<第14弾>ID Unification 機能 ご紹介

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