Technical Blog テクニカルブログ
  1. HOME
  2. テクニカルブログ
  3. OpenShift Virtualizationを使ってみた④

OpenShift Virtualizationを使ってみた④

投稿者:西戸 晋太郎

こんにちは。前回までの記事では、IBM FusionへのOpenShift Virtualizationの導入、IBM Fusionの基本セットアップ、そしてMigration Toolkit for Virtualizationを使ったVM移行についてご紹介しました。今回は、IBM FusionのBackup/Restore機能を取り上げます。

クラウドネイティブ環境ではアプリケーションや仮想マシンが日々稼働しており、障害・誤操作・ランサムウェア等に備えたデータ保護は非常に重要です。IBM Fusionには、OADP(OpenShift API for Data Protection) を活用したバックアップ・リストア機能が統合されており、アプリケーションと仮想マシンの両方を保護できます。

IBM Fusionとは

IBM FusionはSoftwareとHCIの2つの提供形態があります。前述のFusion Data Foundationなどの機能を実現するためのソフトウェア型の提供形態と、すべての機能がオールインパッケージになっているHCI型の提供形態があります。HCIはサーバやスイッチも含めてOpenShift Virtualizationがすぐに使用できる形で提供され、大規模な仮想化基盤の移行先やGPUも搭載可能なため、AI基盤として候補になります。

IBM Fusionのソフトウェア型の提供形態では、Fusion Data FoundationやBackup/Restoreなどの機能が使用することが可能です。今回の検証では、ソフトウェア型の検証を行います。

IBM FusionのBackup/Restore機能の全体像

IBM FusionはIBMが提供するハイパーコンバージドインフラ(HCI)ソリューションで、OpenShiftをベースにしたコンテナ・仮想マシンの統合基盤です。Software(SDS)版とHCI版があり、いずれもRed Hat OpenShift Virtualizationを含む豊富な機能をFusion Data Foundationとして提供しています。

バックアップ対象は主に以下の2種類です。

バックアップ対象説明
OpenShiftアプリケーションNamespace内のDeployment/Service/PVC等のリソース一式
仮想マシン(VM)OpenShift Virtualization上のVM(VMI)とそのディスク

バックアップデータの保存先には、インプレース・スナップショットとオブジェクトストレージが選択できます。今回の検証ではオブジェクトストレージを使用します。バックアップ設定の順番は以下の順に行います。

  1. ロケーションの作成:バックアップ保管先定義 ※本検証ではAWSのS3にバケットを作成済
  2. ポリシーの作成:ロケーション指定、バックアップスケジュール、世代管理設定を定義
  3. アプリケーションへのバックアップ設定:バックアップ対象のアプリケーション(名前空間)とポリシーの紐づけ

バックアップのロケーションはポリシー作成中に選択します。

ポリシーの作成ができました。

ポリシーを仮想マシンに紐づけます。

実際にバックアップを取得してみます。

バックアップが正常に取得出来ました。

リストア検証

先ほど取得したバックアップを実際にリストアしてみます。

リストアする時に同じプロジェクトにリストアすることも、新たなプロジェクトを指定してリストアすることも可能です。

リストアも簡単に出来ました。

まとめ

今回は、IBM FusionのBackup/Restore機能を使用したバックアップ・リストアの手順をご紹介しました。GUIがあり設定は難しいところはなく実施出来る印象でした。OpenShiftの概念であるプロジェクト(名前空間)などのハードルはあるかもしれないですが、OpenShiftやKubernetesの概念が分かっていれば、すんなりと理解出来るように感じました。

  • OperatorはOperatorHubから簡単にインストールできる
  • DataProtectionApplicationを設定するだけでVeleroが起動し、すぐにバックアップを開始できる
  • アプリケーション・VMの両方を同じ仕組みで保護できる
  • Scheduleリソースで定期バックアップも簡単に設定できる

IBM Fusionを使えば、コンテナアプリケーションと仮想マシンをひとつのプラットフォームで統合管理・保護できます。本シリーズを通じて、IBM Fusionの基本的なイメージを持っていただけたかと思います。OpenShift VirtulizationやIBM Fusionをご検討の方はお気軽にお問い合わせください。

ページのトップへ