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<シリーズ 第1回> 株式会社オムニサイエンス社の「API-Bridge」を使ったIBM i とkintoneのAPI連携をやってみた!

投稿者:クラウド事業本部 クラウドサービス部 山﨑

<シリーズ 第1回> kintoneのデータを取得し、IBM i 画面に表示してみよう

本シリーズでは、IBM i のモダナイズ、API連携について、実際にSaaS等と連携させた検証作業についてご案内します。
今回は、IBM i とAPI-Bridgeの設定についてのご案内です。

今回の完成イメージ(kintoneの画面)

↓ 同じ内容が表示されていることが確認できます。
全件検索の場合(IBM i の画面)

NO指定の場合(IBM i の画面)

昨今、「IBM i 」のモダナイズの話題が増え、様々な外部データとの連携事例をネットの記事でよく見かけるようになりました。
お客様のDX推進に寄与できる技術であるため、サービス提供を見据え、弊社でも実証実験をすることになりました。
そこで、API連携をするにあたり、市場に出始めているツールを活用することになり、オムニサイエンス社の「API-Bridge」という製品を試用することになりました。
次に、IBM i と連携するはサービスはどこにしようかと模索しましたが、昨今テレビCMでもおなじみのcybozu社の「kintone」が良いのではないかとなり、「IBM i 」と「kintone」のデータ連携を「API-Bridge」を使って実現してみよう!と、着手しました。

最初は、それぞれの製品を触るところから始めましたが、幸い「API-Bridge」」についてオムニサイエンス社の手厚いサポートを得ることができ、また、同社でも「kintone」との連携を試行したことがあり、その時のノウハウを伝授いただくことができ、大変参考になりました。この場を借りて御礼申し上げます。

「kintone」はテレビCMでも流れている通り、感覚的にアプリ作成が行なえ、また、外部連携についても様々なAPIが用意されているので、柔軟な対応ができそうだ、という印象です。

今回は、「kintone」の標準のアプリである<顧客リスト>で登録されたデータを「IBM i 」から取得するというサンプルを作成しました。用意するのは、「API-Bridge」」の定義、CLP、RPG、DSPFとなります。

まず、「API-Bridge」」の定義です。
こちらは、以下の通り定義(全件検索)を作成しました。

※「kintone」の当該テーブルにアクセスするためには「トークン」が必要となります。

2画面目から5画面目は、今回、未使用です。

6画面目にパラメータを指定します。今回はIFSのディレクトリにJSON形式でパラメータを作成しました。

7画面目に取得したデータを出力するライブラリを指定します。

定義はこれで終わりです。

条件指定検索の場合は、2画面目に検索のパラメータを定義します。今回はidを指定する方法を取りました。

次に、RPGを用意します。
RPGは以下の構成としました。
1.SQLCTL:画面制御と各サブルーチンの呼び出し用
2.SQL_EXEC:全件検索SQL実行用
3.SQL_EXEC1:条件検索SQL実行用

それぞれのソースは以下となります(今回はソースの美しさは求めていませんので、中途半端なILERPGだな、と言わないでください、あしからず)
SQLCTL

SQL_EXEC

SQL_EXEC1

次に、CLPを用意します。
RPGは以下の構成としました。
1.SQLCL:全体コントロール用
2.APL_EXEC:全件検索API-Bridge実行用
3.APL_EXEC1:条件検索API-Bridge実行用

SQLCL

APL_EXEC ※パラメータはIFS領域に格納してあるものを使用

APL_EXEC1 ※パラメータは直接指定

いかがだったでしょうか。
次回は、「IBM i 」のデータを「kintone」に連携・表示するAPIを実証実験してみます。乞うご期待!

※「IBM i 」は、IBM株式会社の登録商標です。
 「APIBridge」は、株式会社オムニサイエンスの登録商標です。
 「kintone」は、株式会社サイボウズの登録商標です。

IBM i + kintone のAPI連携
– 顧客マスター・メンテナンス –
IBM i + kintone のAPI連携
– 得意先マスター・メンテナンス –
IBM i(AS/400)と LINE のAPI連携をやってみた!

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