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<シリーズ 第4回> 株式会社オムニサイエンス社の「API-Bridge」を使ったIBM i とkintoneのAPI連携をやってみた!

投稿者:クラウド事業本部 クラウドサービス部 山﨑

シリーズ 第4回 「IBM i 」から「kintone」のデータを更新してみよう

本シリーズでは、IBM i のモダナイズ、API連携について、実際にSaaS等と連携させた検証作業についてご案内します。

さて、「IBM i 」から「kintone」のデータをいじくるシリーズの最終回になります。
最終回は「kintone」データの更新をご紹介いたします。

今回も前回使用した「kintone」<顧客リスト>のデータを使用します。
まずは完成イメージをご紹介します。

kintone側のデータは、レコード番号48まで24件存在しています。

先頭のレコード番号「48」のデータを「IBM i 」から更新します。
入り口は、削除と同様、データ照会の画面になります。
今回は、「U」:更新についてのご紹介となります。

「U/D」欄に更新の「U」を入力し、実行キーを押下します。

更新画面が表示されますので、データを入力します。今回は部署名を「IR事業本部」に変更します。

入力後実行キー押下すると確認画面が表示されますので、よろしければ更新キー(ここではF8キー)を押下。

データ更新が行なわれ、一覧画面に戻ってきます。
部署名が変更されていることが確認できます。

では、「kintone」の画面を確認してみましょう。

レコード番号「48」のデータがちゃんと更新されています!

というわけで、実装方法をご紹介していきましょう。
まず、「APIBridge」の定義です。

※これまでにご紹介した通り、「kintone」の当該テーブルにアクセスするためには「トークン」が必要となります。
 今回はデータの更新なので、メソッドには「*PUT」を指定します。

一覧表示同様、2画面目から5画面目は未使用です。

6画面目にパラメータを指定します。
更新データをIFSのディレクトリにJSON形式で作成しました。
(詳細は後述します)

7画面目はデータ取得定義と同様になります。
(更新時は指定したライブラリは特に使用しません)

これで定義は終わりです。

6画面目で指定したJSONファイル「kintone/upd.json」の内容は以下の通りです。
更新処理で編集・書き込みを行なっています。

次に、RPGを用意します。
既存の照会処理から呼び出されます。
1.SQLUPD:更新処理およびJSONファイルの出力用

ソースは以下となります。
(毎回言い訳してますが、ソースの美しさは求めていませんので、中途半端なILERPGだな、と言わないでください、あしからず)

SQLUPD

次に画面ファイルを用意します。
1.SQLD2:顧客データ更新画面

SQLD2

次に、CLPを用意します。
CLPは以下の構成としました。
1.API_INIT:初期設定用(前回ご紹介の削除処理同様、登録処理でも使用している共通処理です)
2.API_EXEC4:更新APIBridge実行用

API_INIT JSONデータを出力するファイルをクリア

API_EXEC4 RPGで作成した更新用のJSONファイルをIFSのフォルダにコピーしています。
CCSIDはUTF-8の「1208」を指定しています。

いかがでしょうか。データ更新処理も簡単に作成できました。
これまで登録処理、削除処理とクリアしてきた我々にとって、更新処理は苦労なく実装できました。
ただ、この事例はあくまでも1件ずつの更新であり、サブファイル上で更新を行なう一括更新だと
また話は変わってきます。
まあ、そこは百戦錬磨の読者の方々に、これまでのサンプルを参考に、それぞれトライいただくということで、
今回のお話を終了したいと思います。

さて、冒頭にもご紹介したように、今回で「IBM i 」から「kintone」でデータを操作するチャレンジは終了となります。
今後はシリーズ2として、「kintone」から「IBM i 」のデータを操作するというテーマでお届けしたいと思います。
こちらは、「kintone」でのカスタマイズをゴリゴリ書いていくことになりますので、ちょっと大変です。
(というか、私には相当大変でした)

というわけで、これにてシリーズ1 「IBM i 」から「kintone」のデータを操作する、を終了します。
これまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
また、シリーズ2もよろしくお願いいたします。
ひとまずお別れとなります。さようなら…

※「IBM i 」は、IBM株式会社の登録商標です。
 「APIBridge」は、株式会社オムニサイエンスの登録商標です。
 「kintone」は、株式会社サイボウズの登録商標です。

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– 顧客マスター・メンテナンス –
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