第1回 IBM Cloud のお知らせ – イベント通知
投稿者:SLCC担当 (柴田)
はじめに
現在、多くのクラウドサービスが存在する中で、IBMが提供するクラウドサービスが「IBM Cloud」です。そのIBM Cloud の利用者がサービスを使用する際の操作の入口として提供されるのが、IBM Cloud コンソール(以下「ポータル」)と呼ばれる管理画面になります。

IBM Cloudのお客様はこの「ポータル」を利用して、新しいリソースやサービスのオーダー(プロビジョニング)、サーバやリソース、サービスの管理、使用状況や利用料金の確認、IBM Cloud のサポートを受ける、といったことができます。また、IBM Cloud からのさまざまな「お知らせ」もこの「ポータル」を通じて配信されます。
ところで、IBM Cloudからはポータル上の「お知らせ」を通じて大切な情報が提供されますが、この「お知らせ」は「イベント通知のお知らせ」と「Caseでのお知らせ」の2種類があります。これらの「お知らせ」の機能を知っておくことで、IBM Cloud の日々の運用や詳細な管理、将来の計画に役立てることができます。
そこでこれから4回にわたって下記内容にて、この IBM Cloud の「お知らせ」について、その確認方法と便利な機能を具体的にご紹介したいと思います。
- 第1回:イベント通知
- 第2回:Caseでの通知
- 第3回:メール通知機能
- 第4回:配布リスト機能
第1回 IBM Cloud のお知らせ – イベント通知
第1回は「イベント通知」のお知らせ確認です。
「イベント通知」は、IBM Cloudからの基本的な「お知らせ」で、以下のような「イベント」の情報が提供されます。
- 計画メンテナンス/緊急メンテナンス
- アナウンス
- インシデント
「メンテナンス」では、その名のとおり、メンテナンス予定を確認できます。「アナウンス」では、IBM Cloudからのさまざまなアナウンスメントを確認できます。例えば、サービスの変更、OS/ソフトウェアのアップデート、サービスの終了(EoS : End of Support)、サービス記述書の変更などです。「インシデント」では、障害に関する情報を確認できます。
では、これらの情報はどこで確認できるでしょうか?
1つは、ポータルにログインした後に最初に表示される画面(ダッシュボード)の中の「計画保守」で確認することができます。

ですが、ここに表示されるのは「メンテナンス」情報のみになります。メンテナンス情報以外のお知らせはここには表示されません。また、通知イベントが多くなったり、お知らせから時間が経過したりすると、ここに表示されなくなってしまいます。さらに、ここには表示されないインシデントやアナウンスもあります。そこで、様々な「お知らせ」の確認先として重要になるのが、イベントページです。
このイベント表示のページは次の操作で確認することができます。
操作手順
(1) ポータル画面右上のベルアイコンをクリックします。

(2) 通知ページが表示されます。ここがIBM Cloud の「イベント通知」ページになります。

なお、アカウント内の一部のリソースのみがイベントの影響を受ける場合には、その対象リソースを確認することができます。それを確認したい場合は、イベントをクリックし、次に表示される画面で「影響を受けるすべてのインスタンスの表示」のリンクをクリックします。

以上の操作で、IBM Cloud からの様々なイベント通知を確認することができます。
なお、同じアカウント内のユーザーであっても、表示されるイベントはログインユーザーごとに異なる点には注意が必要です。自身がアクセス可能なリソースに関するイベントはポータルに表示されますが、アクセスできないリソースに関するイベントはポータルに表示されません。
例えば、ポータル上で仮想サーバーにアクセスできる権限があっても、ベアメタルサーバーにアクセスできる権限が付与されていない場合、仮想サーバー関連のメンテナンス情報は表示されますが、ベアメタルサーバー関連のメンテナンス情報は表示されません。逆に言いますと、ユーザーが今ログインしているポータルに表示されるイベント情報は、ログインしているそのユーザーに関連している情報が表示されていることになります。
ポータルに表示されるイベント通知はお客様にとって非常に重要な情報ですので、IBM Cloud ご利用の際には、定期的に確認するようにしてください。
※当ブログの情報は執筆時点(2024/12)での情報に基づき記載されております。今後仕様やインタフェースが変更される場合もありますことご了承ください。
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