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『教えてヒロさん!』~活用事例01 WebEDIの手作業から解放~

投稿者:藤野裕司

教えてヒロさん!藤野裕司のEDI・データインテグレーション追っかけ塾 データインテグレーション編~データ連携・データ統合の現状と未来~第9回

今回からは、Web APIの活用事例を考察します。
ここで紹介する事例は、実施済みのものだけではなく、実現可能であると想定される例も含まれます。
事例の実現可能性などについては、読者の方からもご意見をいただければ嬉しいです。

最初の事例は、Web APIを使ったファイルのアップロード/ダウンロード自動化です。

● Webブラウザ操作の自動化による効果

【概要】
Web EDIのボタン操作によるアップロード/ダウンロードをWeb APIを使って自動化

【現状】
クラウドの業務サービスやWebアプリケーションとのデータ連携は、Webブラウザの手動操作のみとなる

【効果】
人間系の操作をなくすことにより、人為的ミスや処理の遅延等をなくしコストを削減する

【Before】

手作業によるアップデート/ダウンロード サーバ側業務アプリケーション

一般に、クラウドサービスや業務アプリとのデータ授受は、Web画面から手操作でアップロード/ダウンロードを行うものとされています。

この場合、人の操作が介在するため、数々の不都合が発生します。
人間系のミスや時間のロス、人件費の増加、効率の低下、多画面操作による業務環境の悪化など、多くの問題が指摘されています。

これを自動化できると数多くのメリットが生まれます。
RPA(Robotic Process Automation)などを使った自動巡回による対策が、現時点では有効とされていますが、これも完全ではありません。

そこで注目されているのがこのWeb APIです。
<第4回> 1-4.自律分散システムはWeb APIから
<第6回> 1-6.身近なところから自律分散を
上記で簡単にご紹介していますが、Web APIサービスをご利用いただくと、比較的簡単に対応ができます。

● IRIS Connect の導入

【After】

PCの組み込みWeb APIクライアントからIRISにアクセスする 業務アプリがWeb APIサーバとなる場合、IRISがクライアントになりアクセス。業務アプリがWeb APIクライアントとなる場合、クライアントからIRISにアクセスする

この場合、IRIS ConnectなどのサービスがAPIの窓口となります。

[PC側]
手操作をする側はクライアントとなります。

クライアント機能は、簡単なコマンド等を組み込むことにより準備することができます。
コマンドは、サービスベンダーが準備したり、コマンドを搭載したアプリケーションをクライアント側のコンピュータで起動させたりすることになります。
もちろん、Web APIクライアントのプログラムを自身で組み込むことも可能です。

[サーバ側]
業務アプリは、Web APIのサーバでもクライアントでも稼働することができます。

業務アプリがWeb APIサーバの機能を持つときは、IRIS Connectからアクセスすることが可能です。一方、業務アプリから業務を起動させたい場合、業務アプリがクライアントとなり、IRIS Connectにアクセスすることになります。

このように、PC側・サーバ側にWeb APIを搭載することにより、従来の手操作をなくし自動化を進めることが可能になります。

● 中小企業におけるWeb APIの活用

今回は、Webの手作業を自動化するという点において、Web APIの活用範囲を示しました。しかし、中小企業では様々な事情により、データ交換型EDIになかなか移行できていないケースも多くあると思います。次回は中小企業におけるWeb APIの具体的な利用方法について、ご紹介します。

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