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Treasure Data CDP<第23弾>ジャーニーオーケストレーションのシナリオをご紹介!

投稿者:中村

こんにちは!NI+C マーケソリューションチームです。

今回はTreasure Dataでマーケティングシナリオを作成して実行することができる カスタマージャーニーオーケストレーション(通称、CJO)のシナリオを2つご紹介します!

本Tech Blogの過去記事にてCJOの概要や、ジャーニーの作成方法についても詳しくご紹介しておりますので、是非あわせてご覧ください!

▶ Treasure Data CDP<第8弾>新機能 ジャーニーオーケストレーション ご紹介
▶ Treasure Data CDP<第10弾>【Journey Ohchestration】ジャーニーを作成してみよう!

アジェンダ

  1. CJOで利用できるステップ
  2. シナリオ紹介
    • 化粧品業界向けシナリオ
    • ハウスメーカー向けシナリオ

1.CJOで利用できるステップ

CJOでは、画面上でステップをつなげることでマーケティングシナリオを作成することができます。
CJOでできることをよりイメージしやすくするため、CJO上で利用できるステップを紹介します。

【アクティベーション】

アクティベーション

外部システムやTreasure Data内のテーブルにプロファイルリストを連携(アクティベーション)するステップです。スケジュールは日次になり、実行時間を設定することが可能です。

もしくは、ペアレントセグメントとジャーニーワークフローの更新が完了した後にアクティベーションを実行することも可能です。
※アクティベーションのスケジュール実行とペアレントセグメントとジャーニーワークフローの更新は独立しているので、実行時間をスケジュール設定する場合、データ更新のタイミングには注意が必要です。

【パス】

分岐点

パスを分岐させるためのステップです。
最大6つの分岐を作成することができ、それぞれの分岐へ進むための条件をセグメントエディタで設定することができます。
それぞれの分岐条件に該当しなかったプロファイルを逃がすためのパスも設定可能です。

合流

分岐したパスをマージさせるためのステップです。
※分岐したパスは必ずしもマージする必要はなく、そのまま分岐したパスに終了ステップを設置できます。

・A/Bテスト

A/Bテストを行うためのステップです。
エントリーしている顧客を均等に最大8つのテストグループ+1つのコントロールグループに分割することができます。

待機ステップ

パスの中でプロファイルが次のステップに進む前に特定の日数待機するためのステップです。

基本的にはアクティベーションステップに挟まれることになり、連続して複数のアクティベーションを実行するのではなく、時間差で実行するために使います。

待機の単位は日次と週次を選択することができます。

【終了】

ジャンプ

同じジャーニーの異なるステージ / または異なるジャーニーのあるステージにプロファイルを送り出すステップです。
ジャンプ先のジャーニーに既にプロファイルが存在している場合、重複に存在することはせず、下方にいるステージの状態を優先することになります。必ずしもジャンプ先のステージにエントリーするとは限りません。

終了

パスの最後に設定するのが終了ステップです。
終了ステップの後ろにはステップを設定することができません。ステージを移動しないプロファイルは終了ステップに留まり続けることになります。
終了ステップを設定してもしなくても、見た目の挙動は変わりませんが、終了ステップを設置する方がデバッグがしやすくなるので設定することをオススメします。終了基準とは直接関係ありません。
これらのアイコンを組み合わせることでシナリオを作成し、ステージを多段に構成することでより一貫したジャーニーを作成することができます。

2.シナリオ紹介

CJOは複数のステージを構成してシナリオを作成することが可能です。ステージを分けることで、キャンペーンのゴールに向けたステップ管理や、顧客育成を意識した施策が作りやすくなります。
ここからは化粧品業界、ハウスメーカー業界のステージ分けを意識したCJOシナリオの内容と実際の画面イメージをご紹介します。

■化粧品業界向けシナリオ

  • シナリオ概要
    • 店舗でサンプルをもらうため会員登録をしてくれたお客様に適切なチャネルで初回購入を促し、購入してくれたお客様には2回目購入のアプローチを行う
  • シナリオのエントリー条件
    • 新規会員
  • ステージ
    • 潜在層
      • 新規会員の属性情報よりメール、LINE、アプリのいずれか適切なチャネルでアプローチ。
      • アプローチから1日待機し、開封・未開封で条件分岐。
      • 開封者は「顕在層」のシナリオにジャンプ。
      • 未開封者はDMを送付し終了。
  • ステージ
    • 顕在層
      • エントリー条件:潜在層のシナリオで配信したメール等を開封した
      • Web接客ツールに顧客リストを連携し、ECサイト上で提供したサンプルのキャンペーンバナーを表示
      • バナー表示から1週間待機し、「直近1週間以内に商品購入」、「直近1週間以内にWebアクセスはあるが、未購入」、「Webアクセスなし、購入なし」で条件分岐。
        • 直近1週間以内に商品購入
          • 商品購入者は「明確層」のシナリオにジャンプ。
        • 直近1週間以内にWebアクセスはあるが、未購入
          • キャンペーンメールを送付し、商品購入・未購入を判定。
          • 購入がある場合は「明確層」のシナリオにジャンプし、そうでない場合は終了。
        • Webアクセスなし、購入なし
          • Webアクセスがないお客様には、DMを送付し、商品購入・未購入を判定。
          • 購入がある場合は「明確層」のシナリオにジャンプし、そうでない場合は終了。

  • ステージ
    • 明確層
      • エントリー条件:顕在層のシナリオで商品を購入した
      • 購入した商品の使用期限を参考に、商品を使い切る時期にあわせて条件分岐。
      • 商品の使用期限にあわせて待機し、再購入を促すキャンペーンメールを送付して終了。

■ハウスメーカー向けシナリオ

  • シナリオ概要
    • 住宅展示場の予約フォームで途中離脱したお客様に来場フォローを行い、来場してくれたお客様の確度に応じてアプローチ
  • シナリオのエントリー条件
    • 住宅展示場の予約フォームを離脱
  • ステージ
    • 展示場申し込み途中離脱
      • お客様の所得に応じて条件分岐
        • 高所得者にはコールセンターよりフォローアップ。
        • 中・低所得のお客様にはメールでフォローを実施。
      • 1週間待機し、来場予約の有無で条件分岐。
        • 来場予約がある場合は、「展示場来訪」のシナリオにジャンプ。
        • 来場予約がない場合は、メールで再度フォローを行う。
      • 5日間待機し、来場予約の有無で条件分岐。
        • 来場予約がある場合は、「展示場来訪」のシナリオにジャンプ。
        • 来場予約がない場合は、近隣の住宅情報を紹介するメールを送付し終了。

  • ステージ
    • 展示場来訪
      • エントリー条件:展示場申し込み途中離脱シナリオで、来場予約があった
      • 住宅購入確度に応じて条件分岐。
        • 購入意思が高いお客様には担当営業を付けて終了。
        • 購入意思が低いお客様には5日待機後に住宅カタログを送付して終了。
        • 賃貸の意思が高いお客様は所得ごとに条件分岐し、所得に応じた賃貸物件の紹介メールを送付し終了。

いかがでしたでしょうか。

既にMAでシナリオ配信を実施されている方も多いかと思いますが、チャネルに縛られない自由度の高いシナリオはTreasure DataのCJOならではです。
また、SQLやプログラム言語を必要としない点もユーザの皆様にとって好評いただくポイントの1つです。

CJOに限らずTreasure Dataにご興味を持たれた方はぜひ「こちら」からお問い合わせください!


その他、Treasure Data CDP についての記事はこちら↓

セグメント作成について↓↓
Treasure Data CDP <第1弾>Audience Studio の機能でセグメント作成してみた!!

Activationについて↓↓
Treasure Data CDP <第2弾>Audience Studio の機能 Activation を使ってみた!

Predictive Scoring について↓↓
Treasure Data CDP <第3弾>Predictive Scoring のご紹介

データのインポートについて↓↓
Treasure Data CDP <第4弾>Treasure Data にデータをインポートしてみた

SQLを使ったデータの抽出方法について↓↓
Treasure Data CDP<第5弾>SQL を使ってデータ抽出してみた!

Treasure Workflowについて(前編)↓↓
Treasure Data CDP<第6弾>Treasure Workflow とは(前編)

Treasure Workflowについて(後編)↓↓
Treasure Data CDP<第7弾>Treasure Workflow とは(後編)

オーディエンススタジオ ジャーニーオーケストレーションについて↓↓
Treasure Data CDP<第8弾>新機能 ジャーニーオーケストレーション ご紹介

Server Side 1st Party Cookieについて↓↓
Treasure Data CDP<第9弾>Server Side 1st Party Cookieのご紹介

ジャーニーオーケストレーションの機能を使ったジャーニーの作成方法について↓↓
Treasure Data CDP<第10弾>【Journey Ohchestration】ジャーニーを作成してみよう!

Predictive Scoring 予測モデルの作成から実行について↓↓
Treasure Data CDP<第11弾>Predictive Scoringを使ってみた!

Policy Based Permissionについて↓↓
Treasure Data CDP<第12弾>Policy Based Permissionとは?

Treasure Insights について↓↓
Treasure Data CDP<第13弾>Treasure Insights について ご紹介

ID Unificationについて↓↓
Treasure Data CDP<第14弾>ID Unification 機能 ご紹介

アップデートされたAudience Studioについて↓↓
Treasure Data CDP<第15弾>アップデートされたAudience Studioのご紹介!

Utilizationについて↓↓
Treasure Data CDP<第16弾>Utilizationについてご紹介

TD AutoMLについて↓↓
Treasure Data CDP<第17弾>TD AutoMLを動かしてみた!

Policy based Column-level Access Controlについて↓↓
Treasure Data CDP<第18弾>セキュリティ強化機能~カラムレベルでデータを管理してみた!~

Treasure Dataの日時を扱う独自関数について↓↓
Treasure Data CDP<第20弾>Treasure Dataの日時を扱う独自関数をご紹介!

銀行業界でのユースケースについて↓↓
Treasure Data CDP<第21弾>Treasure Dataによる銀行業界でのユースケース【動画】

Google スプレッドシートとの連携について↓↓
Treasure Data CDP<第22弾>Treasure Data CDPとGoogle スプレッドシートを連携してみた!(前編)

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