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NI+C EDIシリーズ<第29弾> 【2024年問題】補完策で通信速度が激減!?NI+CのEDIサービスで解決!

投稿者:原

皆さん、こんにちは。
日本情報通信 EDI事業本部の原です。

2024年4月現在、ISDN回線ディジタル通信サービス終了により、多くの企業が従来の公衆電話回線からインターネット回線への移行を完了しました。そういった中、移行が間に合わなかった企業も少なくありません。そんな企業向けに、当面の対応策として「補完策」が用意されています。
今回は「2024年問題」の補完策がどういったものなのかを解説いたします。

目次

1.2024年問題とは
2.補完策による検証結果
3.推奨されるEDIサービス
4.終わりに

NTT東西が発表した「PSTNマイグレーション」および「ISDNサービスの終了」により、
2024年1月以降に公衆電話回線を利用したEDIが今までのように利用できなくなってしまうことを指しています。
何らかの理由により移行が間に合わなかった企業向けに、当面の対応策として「補完策」が用意されております。

(参照:NTT西日本 IP網移行時期別の補完策への切替イメージ)

補完策があるならば、しばらく移行しなくても大丈夫じゃないかと考えていませんか?
「補完策」はあくまでも一時的な対応策であり、根本的な解決にはなりません。
次の項では、従来の通信と補完策を経由した通信を比較した結果についてお伝えいたします。

本事業部はインターネットEDI普及推進協議会(JiEDIA)に加入しており、2023年度に補完策を使用した通信テストを実施し、比較検証をしております。

(参照:補完策新検証環境(商用相当)テスト結果報告 2023年2月 発行 インターネットEDI普及推進協議会Japan internet EDI Association(JiEDIA))

弊社EDI商材を使用した通信テストでもJiEDIAで発表しているテスト結果と同様のケースになっており、伝送ブロック長が短いほど伝送遅延の影響を受け、補完策経由では通信エラーも1度発生いたしました。

上記の結果を踏まえると、EDI通信において補完策を利用した際、従来の回線と同じ品質を維持することができないということがわかります。伝送遅延や通信障害は避けられないため、これらを考慮して利用する必要があります。

我々EDIベンダーとしては、大事なデータをこのような不安定な環境下で利用することは推奨いたしません。
弊社では様々なインターネットEDIサービスを展開しており、特にISDNからの移行に適したいくつかのオプションを提供しています。今回はその中から特に推奨する3つのサービスをご紹介いたします。

ISDN回線からの移行でおすすめするEDIサービスは以下の3つです。
・AnserDATAPORT(ADP)
・NZ-TLS
・EDIPACK/Mate

AnserDATAPORT(ADP)

株式会社NTTデータが金融機関向けに提供する、企業・自治体と金融機関との安全な取引を実現する媒体になります。全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)に対応しているため、INS後継回線ファイル伝送サービスでもあります。
弊社のEDIサービスはConnecure(コネキュア:閉域IP網)回線に対応しているため、AnserDATAPORTを利用している金融機関とのEDI通信が可能です。

NZ-TLS

全銀TCP/IP手順にセキュリティ機能を付加したインターネットプロトコルです。
こちらも全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)に対応しているため、INS後継プロトコルとして利用が可能です。

EDIPACK/Mate

インターネットEDIの簡単導入と運用を実現するWindows版クライアントソフトであり、NZ-TLSとJX手順の利用が可能です。
EDIPACK/Mateは中小規模システム向けに設計されているため、EDIをこれから始める企業にとって大きなメリットがあります。また、既にインターネットEDIへの移行を検討している企業にとっても、EDIPACK/Mateはスムーズかつ迅速な移行を支援します。

ここまで記事をお読みいただきありがとうございます。
「補完策」はあくまで一時的な措置であり、長期的な品質保証は伴いません。

補完策からインターネット回線への移行を検討されている場合は、ぜひこの情報をお役立てください!

EDIに関するご相談は
日本情報通信にお任せください。

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