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NI+C EDIシリーズ<第27弾> “迫るEDIの2024年問題、クラウド型EDIの魅力をご紹介“”

投稿者:飯野

皆さん、こんにちは。
日本情報通信株式会社EDI事業本部テクニカルサービス部の飯野です。

今回はEDIの主な導入方法としてのオンプレミス型とクラウド(SaaS)型について、EDIの最新傾向と合わせて取り上げたいと思います。

目次
1.オンプレミスとクラウドとは
2.EDIの最新傾向~2024年問題~
3.クラウド型EDIのメリット
4.クラウド型EDI製品のご紹介~EGW~

5.終わりに

1.オンプレミスとクラウドとは

EDIの導入方法には主にオンプレミス型とクラウド(SaaS)型の2種類があります。それぞれについて以下で簡単にご説明します。

◆オンプレミス型

自社でサーバーやネットワーク機器、ソフトウェアなどのサーバー環境を購入し、構築、運用する利用形態のことです。

≪メリット≫
・一切の制約がないためカスタマイズしやすく、既存の社内システムとも連携しやすい。
≪デメリット≫
・全てを自社で準備するため、初期導入コストが大きくなることや、構築までに時間を要すること、障害時の対応コストがかかってしまうことなどがある。また、EDIシステムの運用要員を確保しなければならないため、ランニングコストも発生する。

◆クラウド型

ネットワークを経由して、プロバイダーのソフトウェアやインフラサービスを利用する形態のことです。 

≪メリット≫
・ネットワークにさえ接続できれば、いつでも、どこからでも必要な分だけ利用可能なため、オンプレミス型と比較すると機器調達などの初期費用が省け、導入コストを大幅に抑えることができる。
・物理リソースを柔軟に管理する仕組みが備わっているため、データ量や処理が増大した場合でも、並列サーバーの台数やCPU、メモリといったリソースを簡単に拡張できる。
≪デメリット≫
・カスタマイズに制限があることや他システムとの連携に制限がある。

このクラウドサービスモデルには、IaaS、PaaS、SaaSがありますが、EDIは一般的にはSaaSで提供されます。IaaS、PaaSにつきましては割愛させていただきますが、SaaSとは一言でいうとアプリケーションをサービスとして提供する形態を指します。

NI+CのEDIシリーズは、オンプレミス型はもちろん、クラウド型(SaaS)にも対応しています。
※EDIPACKはオンプレミス型とクラウド型(SaaS)で提供しており、EGWはクラウド型(SaaS)で提供しています。(2024年1月現在)

2.EDIの最新傾向~2024年問題~

EDI業界に迫っている課題として2024年問題への対策が挙げられます。

過去のTechl Blogにも度々登場する2024年問題ですが、これはNTT東西が発表した「PSTNマイグレーション」および「ISDNサービスの終了」により、2024年以降に公衆電話回線を利用したEDIが今までのように利用できなくなってしまう問題のことです。

2024年問題についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

NI+C EDIシリーズ<第5弾> 2024年EDI問題_EDI業界動向と選択肢について

3.クラウド型EDIのメリット

EDI業界のトレンドとして、従来のオンプレミス型のEDIシステムに代わってクラウド型のEDIシステムが現在注目を集めていますが、クラウド型EDIには一体どのようなメリットがあるのでしょうか。

クラウド型EDIには、オンプレミス型EDIと比較して以下の3つのメリットがあります。

①コストの削減
ハードウェアの購入やそのメンテナンス、セキュリティ対策やバックアップなどのインフラサービスに関わるコストを削減できます。セキュリティ投資やハードウェア保守管理等はプロバイダーが行うため、運用負担も軽減することができます。

②アクセスの容易性
ネットワークに接続されたデバイスからいつでもアクセス可能であるため、場所や時間に制約されず、複数の拠点やパートナーと容易にEDIデータを共有できます。

③プロバイダーによるアップグレードとメンテナンス
プロバイダーがシステムのアップグレードやメンテナンスを行うため、ユーザーは自社のリソースを他業務へ集中することができます。

4.クラウド型EDI製品のご紹介~EGW~

クラウド型EDIには多くのメリットがあることを前項ではご説明しました。

ここからは筆者も開発に携わっております、EDIゲートウェイサービス(以下EGW)についてご紹介いたします。

弊社のクラウド型EDIサービスのひとつであるEGWは、自動車業界のデファクトスタンダードサービスとしてJNX上に公開された認定アプリケーションであり、自動車完成品メーカー様や自動車部品メーカー様をはじめとして、電気電子業界及びその他製造業など幅広い業界でご利用いただいております。

以下はEGWの概要図になります。

前述した2024年問題において、ISDNサービス終了に伴い各取引先様で通信手順の移行が進められています。今後は導入コストの低いインターネット通信が普及すると考えられ、EGWは流通BMSやSFTP、ebMS v2/v3などのインターネット手順にも対応しております。

以下が現在EGWが対応している通信プロトコル一覧になります。

EGWについてのご紹介は本記事では以上となりますが、EGWについてより詳しく知りたい方や、弊社のNI+C EDIシリーズにご興味を持たれた方はぜひご連絡ください。

5.終わりに

今回はEDIの主な導入方法としてのオンプレミス型とクラウド(SaaS)型についてEDIの最新傾向と合わせてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

EDIに関するご相談は
日本情報通信にお任せください。

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