NI+C EDIシリーズ<第4弾>
EDIゲートウェイサービス
「簡易クライアント」について
投稿者:江尻
こんにちは。
日本情報通信 江尻です。
今回はNI+C EDIシリーズのEDIゲートウェイサービスについて、
その中でも 「簡易クライアント」 について紹介させていただきます。
まず、EDIゲートウェイサービスについて説明いたします。
EDIゲートウェイサービス(以下EGWサービス)は、EDI で一般的に使用される多様な通信プロトコルによるメッセージ送受信処理や業界標準メッセージの変換をアウトソーシング型で提供する蓄積交換型ネットワークサービスです。
EGWサービスを利用することにより、サービス利用者はEDIデータ交換先との接続においての、多種通信回線やプロトコル、メッセージ変換機能の準備や維持から開放され、EDI業務処理の統一化が図れます。
主な特徴として、以下が挙げられます。
・拡張性のある豊富なプロトコル
・多種多様なフォーマット変換機能
・サービス管理者向けデータ状況照会をGUIで提供
・国内外の他社VAN接続をサポート
簡易クライアントとは「ebMS」(※)ベースのセキュリティの高いデータ転送を可能とするプログラムです。
インターネット接続環境があれば、コマンド実行によりEGWサービスとデータ送受信が可能です。
主な特徴として、以下が挙げられます。
・簡易クライアント自体のインストール作業は不要で、プログラム一式をCドライブに配置するのみ
・Javaベースのプログラムでコマンド形式で実行
・バッチファイルを作成しタスクスケジューラなどで自動化が可能
・高セキュリティなデータ転送(サーバ認証・クライアント認証・ベーシック認証・暗号化・署名)
(※)ebMS(ebXML Message Service)とは、暗号化技術を使用したセキュアなデータ転送プロトコルです。日本の流通業界(流通BMS)をはじめ、実用化・普及が進んでおります。)
それでは実際に簡易クライアントを使用してデータの送受信を行ってみたいと思います。
今回はA社が簡易クライアントを使用してHACHU(発注)データを送信し、B社が簡易クライアントを使用してJUCHU(受注)データを受信するテストを行ってみたいと思います。
≪テストイメージ図≫
ディレクトリ構成及びコマンド仕様については下記の通りです。
まずHACHU(発注)データをEGWサービスに送信します。
C:\egw_ebms_client\sample内の「EIXCebMSA_push.bat」プログラムを起動します。
バッチプログラムの中身は下記のようになっております。
起動するとHACHUデータが送信されます。
冒頭で説明しました通り、EGWサービスはデータ処理状況を可視化しておりWEBブラウザで確認が可能です。
こちらがEGWサービスの状況照会画面です。
送信ユーザ(入側)から集信したデータは、左から順に各処理工程を経て受信ユーザ(出側)へ配信されます。各工程の処理状態を色で判別することが可能です。
上記画面の通り、簡易クライアントから送信したHACHUデータは集信工程から配信準備工程まで正常に処理され、青色(処理済)となっていることが確認できます。
配信準備工程まで処理完了し、データを受信することが可能な状態になりました。
続いてJUCHUデータを受信したいと思います。
C:\egw_ebms_client\sample内の「EIXCebMSB_pull.bat」プログラムを起動します。
バッチプログラムの中身は下記のようになっております。
正常に受信処理が完了した為、配信工程が青色(処理済)になりました。
C:\egw_ebms_client\recv内にJUCHU.txtデータが保存されました。
今回は簡易クライアントの基本的な送受信について紹介させていただきました。
バッチプログラムの内容を編集することにより、他にも様々な活用方法の実現が可能となります。
簡易クライアントだけでなく、EGWサービス、NI+C EDIシリーズにご関心がございましたら、
こちらからお問い合わせください!
それでは次回以降もどうぞお楽しみになさってください♪