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NI+C EDIシリーズ<第12弾> "2021年EDIで考えられること"

投稿者:上木

NI+C EDIシリーズ<第12弾> "2021年EDIで考えられること"

お久しぶりです。みなさん。

NI+C バリューオペレーション本部 EDIサービス部第一の上木です。

三回目のブログとなります。

2020年度は世界的なコロナ禍でした。今年も続いています。全国民が早く、ワクチンなどを接種して、通常の業務に戻れるといいですね。

今回は昨年のちょっとしたまとめを交えながら今期もお客様と考えていただきたい事をお伝えします。

昨年のコロナ禍の中で各社の業務については2つのリモート傾向が見えています。

1、コロナ禍後も見据えて、全体リモート最適化をすすめる会社

2、そういわれても、リモートワークができない業種のため出勤せざるを得ない会社

菅首相、小池都知事など、”リモートワーク”を進めていますが、現物とシステムの乖離の為、

出社をやむなく実施する会社も多いようです。

そんな中でも、コロナ禍以前より、日本のIT関連ではITのデジタル化を推進する課題がありました。以下の3点です。

1:2023年から始まる 適格請求書等保存方式の概要

2:2024問題

3:(2025年以降といわれる)DX-の崖

それぞれの課題について詳しくご紹介していきます。

1:2023年から始まる 適格請求書等保存方式の概要

国税庁ホームページより:https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/01_5.htm

※詳しくは国税庁のホームページを参照ください

仕入税額控除したい人は(商売をしている人)

・税務署に申請して「適格請求書発行事業者」になること

・適格請求書発行事業者が発行する請求書を適格請求といい、保存すること

・適格請求書を保存、比較して仕入税額控除を実施すること

その結果

・請求書には適格請求書発行事業者の氏名又は名称及び登録番号を書いた請求書を用いる事

・適格請求書等保存方式の下では、適格請求書など請求書等の交付を受けることが 困難な場合を除き、 帳簿及び請求書等の保存

システム的には

・請求書のレイアウトと保存方法の見直しが必要

・(嫌な話ですが適格請求書発行事業者でなければならない)取引先の見直しが必要

・どこに保存しておくか?どのよう売り買いの情報を閲覧するか?の見直しが必要

となります。会計SOFT各社がいろいろとお客様支援を開始しているようですが、取引先、購入先、国も関係する事であり、まだ、弊社もこれだというものは出てきていない状況です。

しかしながら、請求データ(受発注含む)の取り扱いが中心になりますので

早めに皆さんの所属する業界、取引先、購入先などの情報収集をする必要があります。

弊社ではその請求元となる受発注データなどを取り扱っています。

2:2024問題

オリンピック関連も含め、実施時期が延期になっていたISDNのサービス終了も近づいています。

この分野も情報システムの皆様も重い腰を上げてきています。

NI+C EDIシリーズ<第5弾> 2024年EDI問題_EDI業界動向と選択肢について

ここでは

・銀行の入出金情報の受け渡し

・FAXで行っていた受注・発注をどう切り替えていくか

の2点の考慮が重要となります。

弊社では

NI+C EDIシリーズ<第5弾> 2024年EDI問題_EDI業界動向と選択肢について

NI+C EDIシリーズ<第9弾> OCRを使ってみた ~FAX・BPOサービス~

NI+C EDIシリーズ<第10弾> 自動化だけでは解決できない!?~NI+C DX-BPO Service~

でPSTNの対応、リモート支援の方法をお話させていただきました。

3:DX-の崖

経済産業省(以下、経産省)が2019年に出された『DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~』(以下、DXレポート)の事となります。

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html

image.png

(出典:経済産業省 「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~(サマリー)」)

レポートを簡単にまとめると

・今個別で稼働しているシステムがコンピューターが広まったホストシステムからの延長であり、

パーソナルコンピューターの普及、インターネットの拡大を含め複雑化、ブラックボックス化している

・経営者が世の中の動きに合わせ、システムの統合や最適化を望んでも、2025年辺りにはそのシステムを作った人辞退が退職、定年になり、問題解決が”1″から構築し直しになる場合がある

--->これには最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性がある=2025年の壁

小職の身近でDX関連でいうと

・”Salesforce”などを利用したいが過去の遺産(受発注情報)などが利用できない

・SaaS、IaaSを利用したいが現在の業務を知らない

・プログラムの中にある、取引先との情報連携のお作法がわからない

・今の新人はホストコンピューターを知らない

・RPAを使ったが利用者がEXCELのマスターばかりではない、継続できない

・ITには精通しているが取引先とのシステムの調整ができない

・生産拠点が海外に移行せざるを得ない

・結局、マルチな人が用意できない

結果的にはそのままで塩漬けとか、無駄に個別システムの稼働が続くようになる。

これには

NI+C EDIシリーズ<第1弾> データを制する者がEDIを制する

NI+C EDIシリーズ<第2弾> 自動車業界の標準化-前編

NI+C EDIシリーズ<第2弾> 自動車業界の標準化-後編

を通して、1例として自動車業界での変化に対してのDXの壁に対する一つの施策として、弊社の対応をご紹介しました。

4:まとめ

今年はオリンピックイヤーとなりそうですが、ゆっくり視聴もできないようです。

昨年は今期検討が終了し、実施期間に進んでいかなければいけない。

1:2023年から始まる 適格請求書等保存方式の概要

2:2024問題

3:(2025年以降といわれる)DX-の崖

について微力ながら、NI+Cとしては(以下)12回のブログをご紹介してきました。

NI+C EDIシリーズ<第1弾> データを制する者がEDIを制する

NI+C EDIシリーズ<第2弾> 自動車業界の標準化-前編

NI+C EDIシリーズ<第2弾> 自動車業界の標準化-後編

NI+C EDIシリーズ<第3弾> EDIテクノロジーの変遷

NI+C EDIシリーズ<第4弾> EDIゲートウェイサービス「簡易クライアント」について

NI+C EDIシリーズ<第5弾> 2024年EDI問題_EDI業界動向と選択肢について

NI+C EDIシリーズ<第6弾> これなくしてEDIは始まらない?!~EDIの要となる伝送のフォーマットに迫る~

NI+C EDIシリーズ<第7弾>  Windows版クライアントソフト「EDIPACK/Mate」のご紹介

NI+C EDIシリーズ<第8弾> APIを利用した EDI?データ連携?解決法!

NI+C EDIシリーズ<第9弾> OCRを使ってみた ~FAX・BPOサービス~

NI+C EDIシリーズ<第10弾> 自動化だけでは解決できない!?~NI+C DX-BPO Service~

NI+C EDIシリーズ<第11弾> “簡単に始められるEDIを扱う際の落とし穴”

ITインフラの期間は”企画”から始まり、実施、運用、安定、次の企画を5年周期で考えております。

そこから考えますとこれからの5年間はいろいろと社内、社外の調整を含み、忙しい期間になります。

考えていなかった方は今からでも遅くありません。上記の3つを総合し”筋の通った”検討を進めていくべきです。

まずはお気に入りのSierを捕まえて行くべきだと考えます。

今期はNI+CのEDIを複合的に組み合わせて、事例やそこで得た経験を発信していくつもりです。

お楽しみにしていてくださいね。

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