投稿者:窪田


皆さん、初めまして!
日本情報通信 バリューオペレーション本部EDIサービス部 窪田です。
弊社EDIソリューション≪NI+C EDIシリーズ≫のソリューションセールスを担当しております。

本記事ではINSネットデジタル通信モード(ISDN)終了に伴うEDIへの影響を踏まえて
具体的な次世代EDIの選択肢とEDI業界動向についてお話ができればと思います。


1.次世代EDI環境検討の背景と課題


本記事をご覧になっている方は既にご存じかとは思いますが、
NTT東西が発表した下記の2点が2024年EDI問題の背景となります。

■公衆交換電話網「PSTN」 を2024年1月よりIP 網に移行する
■INS ネットデジタル通信モード(ISDN)は2024年1月でサービスが終了する


【Techblog】図1.png ※出展:「固定電話のIP網への移行後のサービス及び移行スケジュールについて」(NTT東西)

つまりINSネット通話モード(皆さんの家にある固定電話など)はIP網へ移行するため、
問題なく利用できますが、EDIで利用しているINSネットデジタル通信モードは
2024年1月をもってサービスを終了するため、
使えなくなるということです。

上記の補完策(メタルIP線上の通信)が2027年までありますが、
データ通信速度がさらに遅くなる上(最大400%の遅延)に、
需要低下からダイヤルアップ接続用の機器調達、設備維持が困難になり、利用継続は厳しいです。


上記の内容から現在上がっている課題は下記のとおりです。
①EDI通信をINS回線から変更
②新しいEDI通信回線にあった通信プロトコルへの変更


ではINS回線の代替としてどのような選択肢が考えられるのでしょうか。


2.EDI通信をINS回線から変更


回線の選択肢と特徴をまとめました。
やはり今後普及が想定されているのはインターネット回線です。
pasted image 0 (1).png

専用線やIP-VPNはセキュリティ担保のメリットがあり、代替の回線としてもご利用いただけますが、
コストが高くお取引先様との通信で広く普及する可能性は低いと考えられます。

しかし、セキュリティ面が重視される銀行との通信や、
業界標準団体で標準ネットワークがある場合は、
専用線やIP-VPNが採用されることもございますので、まったくないわけではございません。

それに対して専用線やIP-VPNに比べてコストが抑えられ、INS回線の代替として
広く普及が想定されるのはインターネット回線だと思われます。
またINS回線に比べて通信速度が速いのがメリットです。

では、インターネット回線を前提としているプロトコルは何があるでしょうか。


3.新しいEDI通信回線にあった通信プロトコルへの変更


インターネット回線で使用可能なプロトコル一覧となります。(※上記以外もございます。) pasted image1.png
プロトコルの選択肢は非常に多く、業界によって動向が異なります。
※なお、インターネット回線を利用する場合にはセキュリティ面を考慮し、
暗号化通信が大前提となりますので、通信プロトコルを選択される際にはご注意ください。



また、こちらは弊社実績の中での普及しているプロトコルを並べたものです。
※すべての業界で普及しているわけではございません。

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EDI2024年問題から話が脱線しますが、海外取引先はSFTP手順、AS2手順が普及しています。
海外取引先との受発注のEDI化を検討されている方は
上記のプロトコルのご用意も併せてご検討ください。

国内では全銀TCP/IP、全銀BSC手順と同じ全銀協標準プロトコルである
全銀TCP/IP手順の後継プロトコルTCP/IP手順・広域IP網
流通BMSで採用されたJX手順、ebXML MS手順、
コストを抑えて導入できるSFTPの普及が進んでいます。


4.まとめ


上記でINSネットデジタル通信モード(ISDN)終了に伴うEDIへの影響を踏まえて、
具体的な次世代EDIの選択肢とEDI業界動向についてお話しました。
しかし、まだまだお取引先様との通信において次世代EDIに移行ができていないのが現状です。


回線に関してはインターネット回線が普及されることが想定され、
またほとんどの企業様がEDIでインターネット回線を使用していなくても、
通常業務で使用する場合がほとんどであるため、EDI用に足をのばすだけで対応が可能ですが、

プロトコルはお取引先様が用意されるプロトコル、
業界で普及しているプロトコルと同じプロトコルを準備する必要があり、
どのプロトコルを用意すればよいかお悩みのお客様が大変多いのが現状です。
EDI環境をオンプレミスでご利用のお客様は、お取引先様の対応状況にアンテナを張りながら、
3~4つのプロトコルをご準備しておくほうがよいかもしれません。
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サービスでEDI環境をご利用のお客様は
ご利用EDIソリューションで用意されているプロトコルであれば、
比較的短期間で様々なプロトコルに対応できるかと思われますが、 image (1).png


2024年1月のINS回線サービス終了まで時期が迫ってきていますので、
お早めの対応をご検討ください。



5.最後に


《NI+C EDIシリーズ》ではEDI業界で主流のプロトコルを含む多くのプロトコルに対応しています。 pasted image 0 (2).png

これから2024年EDI問題への対応を検討している、
この機会を機にEDI環境の見直しを検討しているお客様など
お困りごとやご相談ごとがございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!